2004年10月31日

東京事変/遭難

tokyojihen_sonan

あ〜、そういうことだったのね。



東京事変第2弾シングル(2004年)。
タイトル曲の「遭難」は、今までの林檎路線の曲。というか、今までの林檎の集大成的な曲ですね。
悪く言えば、手クセで作ってる曲。
デビューシングルの「群青日和」もどっちかというとそんな曲でした。
作曲者はキーボードのH是都Mでしたが。
で、思ったんですけど、もう林檎は新しいことをやるとか、今まで聴いたことのない音を作るとかではなく、今まで彼女がやってきたことをもうちょっと掘り下げたいんじゃないですかね。
この曲は3rdの曲を1stの音でやってるような感じがしますし、これまでのマテリアルの組み合わせのバリエーションを試したがってる気がします。

デビューから3枚目までは、もんのすごいイノヴェーションだったと思うんですよ。音もどんどん変わって行ったし、メロディーラインや曲構成もえらい勢いで変貌を遂げてました。
疲れたんじゃないですかね。Princeで言うとParadeあたりまでの発明しまくり時代からDiamond&Pearlsみたいなベタなファンクを経てEmancipationのような新次元に至る、という流れでしょうか。

たぶん今度のアルバムは、今までの林檎のアルバムを聴いた時のような新たな驚きはなく、今までの音をより掘り下げたものになるんじゃないですかね。
このシングルのカップリング曲の「心」も、新規性はあまりないけど、林檎らしい詩とメロディーのいい曲ですし。

あと、やはりバックが素晴らしい。亀ちゃんはまあ亀ちゃんですが、ドラムもキーボードも新しい色を添えている。ギターは、もっとがんばってください。


posted by インサック at 16:11| バンコク | Comment(0) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Peterpan/Bintang di surga

peterpan

ロックバンドもいかしてます、インドネシア。



インドネシアで60万枚売れたそうです、Peterpanの最新アルバム(2004年)。
あの国で60万枚というと、たぶん年間セールスベスト3には入ると思います。
バンドのプロフィールはよく知りませんが、それなりにキャリアがある人たちみたいです。

内容は、バンド。アンサンブルがすごくしっかりしてて、幅がある。スローテンポの曲にもしっかりビートがあり、メロディーにもフックが効いている。
どちらかというとオーソドックスな音作りで、けれん味のない、いい感じのバンドです。

ちょっとメランコリックな、思い出にひたっているかのようなメロディーとアレンジ。こういう音のバンドって、日本にも欧米にもあまりいないような気がします。
しかもこのアルバムって曲順が良くて、最初はミディアムテンポの陰影のある曲から始まって、後半になるにしたがって熱量が高まる感じで並んでいるわけです。
捨て曲もないし。

GiGiなんかにも感じるけど、このスローでもビートがあり、アップテンポでも憂いを含むというのはインドネシアの特色でしょうか?このPeterpanにもやっぱりREMのような印象を持ってしまいます。

とはいえ、GiGiの最新アルバムを聴いたらルナシーみたいでびっくりしたので、そうでもないのかな?
昔ジャカルタに行った時にホテルのテレビで見たSheila on 7にはあまり何も感じなかったんだけど、ちゃんと聴いてみればまた違うのでしょうか。
その他にも、名前だけ知ってるインドネシアのバンドというのはいくつかあるんですが、どうなんでしょうか。

posted by インサック at 02:27| バンコク ☀| Comment(16) | TrackBack(1) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月30日

OST/Wai Rai High school

wairai_highschool

あなどれん。



2001年のタイのTVドラマのサントラです。
ジャケット右からナタリー、オーン、リウの主役級3人が歌ってます。
このあと「Wai Rai Freshy」という続編ドラマも制作されたので、けっこう人気あったんでしょうね。

オーンに興味があって買ってみたのですが、まあTVということもあってか、わりと保守的な作り。
しかしそれがいい。
まあこっちもSillyやMr.Teamみたいに期待して聴くわけじゃないわけですよ。
「まあしょせんアイドルだしな、テレビの企画物だしな」という、期待値低い状態で聴くと、その期待値をちょっぴり上回るくらいの音でした。
じっくり聴くような代物でもないので、買った当時はBGMとしてよく聴いてました。
アップテンポとバラードのバランスが良くて、タイのスタンダードのカヴァーなんかも入ってて、通して聴いても飽きが来ない。RSはこういうアイドルポップス作るのうまい気がしますね。グラミーより垢抜けてるというか、ギミックの使い方がうまいというか、アレンジ能力が高い制作陣が多いと思います。
言い換えれば、アーティストによってアルバムの質が左右されない。
BazooとかSISとか、才能あるミュージシャンもいるのですが、それもうまい感じでコーディネ^トする度量があるような気がします。
グラミーの場合、才能ある人はすごいけど、それ以外となると音楽としてのレベルがいまいちなことが多い。特に新人のデビューアルバムとか、ほんと十把一からげみたいな曲が多いです。
タイの音楽マーケットでは「アイドルポップス」という明確なジャンルがあるわけではなく、普通に老若男女が聴いてます。
さすがにいわゆるポップスは若者が中心だと思いますが(トンチャイ除く)。
一度RSのダンス系のアーティストのコンサートがシリキットであったので行ってみたことがあります。Bazooとか今は亡きD2BとかVitamin Aとか、いかにも10代が好きそうな人たち目白押しでした。オーンも出てました。
おれは外人なので、そんなことは全く気にせず「どんな客層なのかな〜」と見物気分でのぞきに行った(ヒマだったし)という感じだったのですが、確かにティーンが多いんですけど、普通の大人も普通に来てて「へ〜」と思った記憶がありますね。

ドラマのほうは見てないのですが、たぶんすごーくベタな高校生ものなんだと思います。タイのドラマは言葉がわからなくてもストーリーわかるくらいわかりやすいストーリーですから。



posted by インサック at 14:08| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月29日

China Kuan/China Kuan

china_guan

おれねえ、これけっこう好きなんだわ。



China Dollsの2ndの後に出た、人気タレントSamapol(と書いてサマポンと読む)とのスペシャルユニットChina Kuan。Kuanと表記するのかGuanなのかわかりませんが(2000年)。

振り返れば、China Dollsの人気は2ndの時点で絶頂だったと言え、余勢を駆っての企画物という側面は否めません。
実際既発表曲のアレンジ違いが半分ですし。
実際全体的にやっつけ仕事でチープだし、リアレンジものが、バラードを無理やりダンスリミックスしてたりしてます。
そのチープさとか無理やりさとかは、なんか聴いてて笑うしかないようなものなんですけど、それがChina Dollsの元々人を食ったような音楽性とマッチしてていいんです。
引いてはタイポップス全般、いやタイ人のメンタリティにも通じるような気がします。
「え〜それはなしでしょ〜」と日本人が感じることも、タイではありなんです。
そしておれは、その「あり」な気持ちがわかるような気がします。
それはジャンルが細分化されて、ポピュラリティを失ってしまった日本のポップスにはないタイポップスの魅力になっているような気がします。
Girly BerryやNancyなんかも、音単体というよりも、それを聴いてきゃっきゃ言ってるうれしそうなタイ人まで含めての評価になっているのかも知れません。おれの中で無意識に。
Silly Foolsにしても、ディスコで慣れない酒で酔っ払って合唱してるタイの若者も込みで評価してるかも知れません。
お酒分けてくれてありがとうみんな。

で、このアルバムですが、サマポンも中国系ということで、アレンジ的にはかなりベタな中華風の味付けになってます。リフのメロディーとか中華系音階だし。
しかし歌メロはまごうことなきタイ風。このへんも、何事も受け入れるけど芯はしっかり譲らないタイ人っぽいですね。

なんか文化人類論みたいになりましたが、タイという国のメタファーになってるポップスじゃないですかね。
何でもありで楽しくて、ホロリとさせられたと思ったらアホアホなアレンジで苦笑させられたり、深刻さや感傷に流されない南国ならではの音です。
チープだけど、他のアジアにはない独特の感覚ですね。嫌いじゃないですね。ていうか好きですね。

China Dollsは3rd, 4thとこの路線の縮小再生産のようなアルバムをリリースして、さすがにもおええわ、と思ってたら最新アルバムはさすがにイメチェン作でした。
これはこれでいいと思いますが、デビューからこのアルバムまで確かに宿っていたマジックは消えてしまいましたね。残念!切腹!



posted by インサック at 22:26| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月28日

Girly Berry/Girly Berry

girlyberry

こういうのが最新タイポップスなんだな、たぶん。



なんかここのところ懐かしの洋楽が多いですが、このブログの趣旨はアジアのポップスについてなんやかんや書くことです。
ただ、マイナーなジャンルなので、ご覧になる皆様にとってはわけのわからぬこともあるかと思い、比較的一般的な洋楽と対比すれば、少しでもわかりやすくなるかと時々取り上げている次第です。
と言ってもそれがサンデイズみたいな昔の、しかも微妙な人たちじゃだめですね、すんません。

で、まあ本来の趣旨のとおりタイのポップス、Girly Berryのデビューアルバムです(2002年)。
2ndが最近出たんですけど、路線は変わってません。
まあタイのワイルン(ティーン)が好きそうなポップスのバラードですわ。
だからかどうか、スローテンポの曲でもけっこうアクセント効いたアレンジになってます。
そのへんがNancyとかとは違うところかな。

メロディーラインにはタイっぽさがあるんだけど、音色が新し目で、欧米や日本にかなり近い。作ってる人たちは間違いなく意識してると思うし、かなり基礎体力あるのではないでしょうか。
ところどころプリンスっぽいし。
メンバーははっきり言って歌が下手なんですけど、元気はあるし、下手さも含めて魅力になってると思います。
非アーティスト系の音の中では、かなりレベル高い。
おすすめ。

posted by インサック at 23:50| バンコク ☀| Comment(4) | TrackBack(2) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Sundays/blind

sundays

ハリエットちゃんかわいかった。



癒し系のようなニューウェイヴ(死語)のようなバンド、サンデイズの2nd(1992年)。
3rdも97年くらいに出たようですが、1stとこの2ndがやはりサンデイズでしょう。3rd聴かずに言ってますが。

当時の音楽状況では、こんな音楽性のバンドはすごく珍しかった記憶があります。
とにかくヴォーカルのHarriet Wheeler嬢の声質に尽きますね。彼女の特性を活かすために作られたかのような、当時の音楽状況の中で最大限にリリカルに作られた楽曲及びアレンジ。

彼らのたぶん最初で最後の日本公演を見に行ったんすよ。1stと2ndの間くらいの時期だと思うんですけど。
ヴォーカルのハリエットちゃんがすごいかわいかった。
ステージアクションはほとんどなく、はにかんだ感じで歌う彼女はすぅごいキュートでした。
と言うとまるでアイドルおたくですが、ちゃんとヴォーカリストとしてうまいし、独自の透明性を持った女の子でした。

今改めて聞き返すと、ギターはスミスの影響が強いですね。いわゆる英国ネオアコの流れを汲むスタイルというか、フルコードは弾かずアルペジオや2音・3音しか弾かない、当時よくあったと言えばよくあったスタイル。
正直オリジナリティは感じませんが、「あの時代」感がすごくあります。
ただ、ハリエットちゃんの才能に気付いて、それに奉仕する清冽なスタイルを選択したところはえらい。

曲はギターのDavid Gavuinとハリエットちゃんが作ってるみたいです。純粋な楽曲としては正直大したことないし、アレンジ的にも大したことないんですけど、とにかく調和している。
ストーンズの"wilde horses"をカヴァーしてるのがアクセントになってますが、概ねどの曲も似てます。引出しが少ないのか、統一性を重視したのか。1stも同じような芸風でした。ハリエットちゃんの声にすごく合ってるので、個人的にはOKですけど。
リズム隊はほとんど仕事してませんな。もうヴォーカルとギター。そういうバンド。森の中で聴きたいバンド。バンドって言うのかな?

ハリエットちゃん何してるんだろ。



posted by インサック at 00:55| バンコク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月26日

Strawberry Switchblade/ふたりのイエスタデイ

strawberry_switchblade

あえて邦題で。



これは印象に残っている人多いはず。
イギリスの女性デュオのデビューアルバム(1985年)。ていうかこれ1枚しか出してないわけですが。
ジルとローズ(っていう名前だったこともこのblogを書く際に初めて知ったわけですが、ていうかどっちがどっちかもわかってませんが)の愛すべき一発屋。
いや〜しかし「ふたりのイエスタデイ」は名曲ですな〜。80年代イギリスエレポップの中で一番いい曲、いやいい曲と言っていいかどうかわかりませんが、印象に残る曲ですね。
今聴き返して思いますが、あの時代っぽさが最も端的に現れている曲だと思います。
それはこの曲だけじゃなくて、アルバム前編に溢れてます。
確か2ndシングルだった「Let Her Go」なんかもかわいくてエレポップな佳曲だし。
これらだけじゃなくて、アルバム前編レベル高いっすわ。オルタードイメージなんかより全然いい。比べる対象か?対象でしょう。
クレジットを見ると全曲2人で書いてるんですね。正直素人っぽいけど、それがまたチープな打ち込みとマッチしてていい。
いや普通にいい。ハワード・ジョーンズやニック・カーショウなんかより全然いい。比べる対象か?うーん微妙。
「ふたりのイエスタデイ」しか知らない人は、ぜひアルバム通して聴くことをお勧めします。

しかしこれはアルバム1枚だろうね。1stの劣化コピーしか続編が想像できないもん。
プロデューサーはDavid Motion。なんか聞いたことある名前なんだけど思い出せない。

とにかく80年代のイギリスならではの、かわいくてカラフルで翳りがあって打ち込みで、もうこの時代しか有り得ない奇跡のエレポップ。

と思ったら、Tommy February6ってたぶんこのへんを狙ってるんですね。「ふたりのイエスタデイ」カヴァーしてたし。
しかしStrawberry SwitchbladeのきらめきにはさすがのメガネっこファッションリーダーTommyも及ばないっしょ。奴はシャレ半分でやってる節があるしな。

なんか検索したら、オリジナルアルバムにボーナストラックを9曲追加したリイシュー盤が出てるみたい。激しく欲しい!
このアルバムの前後にもいろいろ出してるみたいだし、解散前には2ndの録音にも入ってたらしいし。
音楽の歴史にはさっぱり関係ない徒花ですけど、だからこそ聴いてみたいっす。





posted by インサック at 00:31| バンコク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月24日

Silly Fools/Mint

silly_mint

出世作。ターニングポイント。



現在のタイのロックバンドで、センス、演奏力、作曲能力、アレンジ能力で群を抜いているバンド(とおれが思う)Silly Foolsの本格的ブレイクになった3rd(2000年)。
彼らはこのあとJuicy(2002年)、King Size(2004年)と順調にリリースしており、その合間にライヴ盤は出るわCMに出るわと人気者っぷりを発揮しています。

で、このアルバムはおれが最初に聴いたSillyだったんですけど、正直初めはピンと来なかったんですよ。
正直メロディーラインがキャッチーではない。
それは最新アルバムでもそうだと思います。
ただ、バンドアンサンブルが非常に良く、聴いてて気持ちいい。バンドサウンドとしていい感じなんですよ。アレンジの引き出しも多いし。
で、何回か聴いてると「Silly節」のメロディーラインが馴染んできて、これ以降のアルバムでは即良さがわかるようになりました。

曲のクオリティは昔から変わらないんですが、この後彼らはオルタナ(具体的にはLimp BiskitやLinkin parkなど)に近いテイストを加えて行きます。
実際、海外のSillyファンのサイトで、ギタリストのTonがLimp加入のオファーを受けた、という噂もありましたし。
リンプは一時期ツアー先でギタリストのオーディションをしていたらしいんですが、そのときの話ですかね。
や、実際彼のプレイヤーとしてのレベルはそのくらいに達してると思いますけど。
加えてリズムパターンがどんどん繊細かつマニアックになって行きます。これはリズムセクション、特にドラムがうまいというのが背景としてありますが。
最新アルバムの「King Size」なんて、バンドでコピーしようと思ったらめっちゃむずいっすよ、たぶん。
デビューミニアルバムはめっちゃヘヴィーな曲ばかりだったので、元々ヘヴィーな音楽好きなメンバーだと思うんですよね。
しかしメンバーの好きなアーティストにDream Theaterが挙げられているように、壮大な曲調も彼らの特色でもあります。
といっても、アジアにありがちな大仰さに流れるだらしなさはなく、世界に通用する抑制されたスケール感。このへんメンバーも洋楽を意識して作ってる気はしますね。

ということで、正直ちょっととっつきにくいところはあるかも知れないけど、完全に世界レベルのバンドです。欧米とかでは評価されるかも知れんなあ、と思います。
タタヤンなんかよりいけると思うけどね。
だって「I believe」なんて単なる猿真似やん?独自性ないやん?
SillyはSillyならではの個性ありますからね。



posted by インサック at 19:53| バンコク ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Potret/positive+POSITIVE

potret_positive

いや〜やっぱいいわ。



最近サントラ仕事が続いていたMellyとAntoのグループ、Potretの久々のグループ名義のアルバム(2003年)。
基本的にサントラ(「Ada apa dengan Cinta ?」「Eiffel...I'm in love」)やMellyのソロと路線としては変わらないんだけど、やや実験的にはなってます。サントラだとやっぱり制限がいろいろあるのかもね。

とは言え、前衛的ということではなく、ベースはポップソング。
たぶんMellyはポップな曲と変なアレンジが好き、という、XTCとかトッド・ラングレンタイプのミュージシャンなんでしょう。
ただ、音の選択のセンスがグランジ・オルタナ経由テクノ・ヒップホップ・エレクトロニカを通したものになってて、新しいです。
アンディ・パートリッジが20年遅く産まれてたらこんな感じになったのかなあ、という感じ。
エコーがかかった生ドラムだけをバックにラップ、3拍子(ワルツ)の多用、メロウな曲なのにリズムはテクノ風、など「おお!」と思わせるアレンジ満載です。
しかも、ありがちな実験精神だけ先走りして曲としてはグダグダ、というものではなくきっちり作品として成立するまとまり方。
あと、これはMellyの資質だと思うんだけど、メランコリックでアンニュイなメロディーが多い。しかしアレンジが多彩なので飽きない。
ほんとすごいですよ、この人。

ところで、彼らのベストをHMVで検索したら、曲名が

1 マスカレード
2 ほっぺでゴメンね…初めてのキス@098
3 痛いんだもん,涙が出ちゃうぅ!
4 アンジェラ
5 弾ける光が…とまんないんですぅ!
6 愛があるから,やっちゃいます!
7 アンジェラ

こんな感じで表示されてるんですよ。明らかに間違いだと思うんですけど。なんだろこれ?

posted by インサック at 13:44| バンコク 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Reza/Keyakinan

reza

ストロングスタイル。



インドネシアのR&Bシンガー、Rezaのたぶん3rdアルバム(2002年)。
Melly,Anto,Tohpati,Titi DJなどの大御所が参加してます。
Mellyの曲は、いつものMelly節は抑えられコンテンポラリーな印象。

全体的な音としてはヒップホップが台頭する前のR&Bです。故に、最近の欧米のブラックミュージックを聞き慣れている人には古臭く聴くえてしまうかも知れません。
また、やはりインドネシアなので、黒人ならではのグルーヴみたいなものは希薄です。

とは言え、曲調は幅広く、Rezaのヴォーカルは聴き応えあります。
インドネシア独特の、ちょっとメランコリックで情念は抑え目、寂寥感があるけどエモーショナルな歌い方。
印象としては、アジア(特に中華圏)より湿度低めな感じ。

音的には、R&Bがベースというのはインドネシアでは珍しいかも。(と言っても、そんなもろR&Bではないんですけど)
派手な音作りではないけど、Rezaのヴォーカルを引き立てるためにしっかり考えて作ってあると思います。
そういう、突出したものはないんだけどバランスや各要素がしっかり作ってある、ポップスとして王道のアルバムだと思います。けっこう売れたんじゃないでしょうか。



reza2

ジャケ写では顔がよくわからないので、インナーの写真も載せておきます。
瞳が青いですね。カラーコンタクトでしょうか。

おれはよく知らないのですが、2000年に上田正樹と日本語のアルバムを制作、来日してプロモーションも行ったらしいです。
「ふ〜ん」と思って調べてみたら、1stアルバム「Amazing」に上田さんとのデュエット曲を加えた日本編集盤が出ているみたいです。
しかしアジアのCDを日本で買おうと思うと高いなあ。
特にインドネシアのCDは、現地価格は500円しないんですけど…
まあ特殊なジャンルなのでしょうがないかとは思うけど、海外の通販サイトでも16ドルとかしちゃうのはなぜ?



posted by インサック at 12:53| バンコク 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月23日

Nancy/Angel

nancy

いいと思うんですけど。



Nancyのソロデビューアルバム(2001年)。
この前はお兄ちゃんのラフィーと「ラフィー&ナンシー」でアルバムを出していたような記憶が。
これがソロデビューで、その後もコンスタントにアルバムをリリースしてます。まあ中堅女性シンガーという感じでしょうか。

で、このアルバムなのですが、タイディスコっぽいのとバラードが半々くらいで入っている、典型的なタイポップスです。
タイディスコというのはおれの造語なのですが、いわゆるテクノやトランス、エレクトロニカのような、欧米や日本のクラブでかかるようなものではないです。
タイ人のリズム感覚というのはルークトゥン(タイ演歌)が基本となっているようで、通常のフロアミュージックのような4つ打ちの感覚ではなく、チャカポコしてます。なんちゅうの、2拍で1単位みたいな感じ。
それが日本人の耳にはどう聞こえるかというと、はっきり言ってもっさりしてます。

あと、タイバラードというのは、少しでもタイポップスを聴いたことのある人ならおわかりの、ライターつけて左右に振りたくなる例のあれです。

で、このアルバムも基本的にそんなダサめのスタイルで作られているわけですが、どの曲も微妙に良い。「いいタイディスコ」と「いいタイバラード」の集合体です。
なんでそう聴こえるかわからないんですが、メロディーやアレンジがちょっとずつキャッチーで、結果的に総合点が高くなってる、という感じでしょうか。
なんかひっかかる音やフレーズが多いんですよね。

最近のタイのガールポップ、例えばTePaPaGirly Berryなんかは、従来のタイポップスの枠を超えるようなアプローチをしてたりするのですが、このNancyのアルバムは全然してません。もう枠にきっちりはまってます。
だがそれがいい。って感じですか。

このアルバムの後は聴いてません。ていうのは、ジャケットがなんか垢抜けてるので、音的にこのアルバムとは違うんだろうな、と勝手に思い込んでいるからです。
でも、このblogを書いてるうちに「ちょっと聴いてみようかな」という気になっちゃいました。



posted by インサック at 11:50| バンコク 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月22日

氣志團/Too Fast To Live Too Young To Die

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いやな予感。



現在アリーナツアー「氣志團現象最終章」敢行中の氣志團ちゃんですが、彼らの最新アルバムです(2004年)。
彼らはかなり特異なロックグループで、アジカンやバンプやレミオロメンやスムルースやフジファブリックや、その他もろもろの「素直な」バンドと違ってギミックありまくり。
通常こういうバンドって一発屋で終わるか色物扱いされるかしかないのですが、インディーズから出てきて今まさに頂点を極めようとしています。
似た軌跡のバンドって米米クラブくらいしか思いつかない。このジャケットでリスペクトしてるユニコーンもそうかな。
とにかく言えることは、彼らがやっていることは全て本気(と書いてマジと読む)です。シャレや道楽ではないことは確かです。

ま〜楽曲は古今東西のロックやポップから引用しまくり(このへんはすかんちに通じるものあり)、演奏力は非常に高く、加えてダンスあり企画ありのステージング、総合エンターテイメントとしてかなりすごいです。
そしてヤンキーなファッション、これは綾小路翔団長の生い立ちに負うところが大きく、けしてマーケティングで出てきた結論ではないと思いますが、これが実はマーケティング的にもばっちりだったわけですな。
故ナンシー関も指摘してましたが、日本人の血中ヤンキー濃度は高く、「怖くない」という要素を加味すれば、一般に受け入れられる可能性は非常に高いのです。たぶん。
翔やん的にはこういう格好が「ダサい」と思われることは百も承知だったとは思います。日本人のヤンキー好きまで考えてたかどうかわわかりませんが、とにかく彼らがこのルックスじゃなかったらここまで大きくなってないと思います。

で、このアルバムなんですが、1stは荒削りながらもコンセプトをきっちり打ち出した、もちろん楽曲の質やアレンジも(プっと笑ってしまう部分も含めて)高く、2ndは完成度(いろんな意味で)を増してました。たぶんスタジオワークのスキルが高まったんだと思います。
で、この3rdは、1stから2ndのジャンプアップ幅に比べるとちょっと物足りない感じ。
翔やんもインタビューで言ってたけど、「あと1曲」が足りなかった。
「one night carnival」級の、アルバムを象徴するような曲があればすごいことになってたと思います。惜しい!
それでも、もう一人のソングライター、星グランマニエのリリカルなセンスもますます冴え渡り、楽曲の幅も拡がり、突き詰める部分はより突き詰まってますし、レベルは高いです。
氣志團のこういう作曲能力やアレンジ、バンドとしての演奏力の高さってもっとクローズアップされてもいいと思うんですけどね。

このアルバムリリース後もコンスタントに新曲をリリースしているのですが、悪い予感がしています。
それは解散。
この絶頂で解散したら、まるで(彼らがロゴにしている)BoΦwyそのままじゃないですか?ツアータイトルも解散を暗示しているような気がするし。
今のところ公式にはアナウンスされてませんが、今度こそ「ライブハウス武道館へようこそ!」のセリフと共に解散宣言してしまいそうで怖いです。
少なくともあと3枚はアルバム出してもらわんと。
もっともっとネタはあるはず、プログレとかメタルとか。
たいがいどんなジャンルでもできちゃうメンバーのはずだから、もっともっと痛快な曲をガンガンリリースしてもらいたいものです。


posted by インサック at 01:09| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月21日

Jolina/Panaginip Platinum Collection

jolina

フィリピンのビッグスター、らしいです。



ジョリーナ・マグダンガルのベストアルバム(2001年)。
去年横浜で開催されたJ-ASEAN POPs コンサートにも出演してたし、けっこう有名な人なのかと思ってたんですけど、マニラのCDショップではあんまり見当たりませんでした。CDショップのおばさんいわく、「歌手というよりマルチタレント」ということで、女優やバラエティ出演なんかもする人みたいです。

で、このヒットソング集であるというCDを聴いてみたんですけど、や〜ほんとフィリピン人ってバラード好きなんだなあ、と思いました。
そのベクトルは、日本の演歌に通じるような部分もあるけど、どっちかっつうとアメリカを向いているかもしんない。
しかも、「マイ・ウェイ」とか、ああいう感じ。ホテルのラウンジで流れてるみたいな。チャートミュージックではない、保守的な感じ。
やはり、一般に、フィリピン人ってプレイヤーとしては優れているけど、クリエイターとしてはあまり才能ないのかも…と思いました。

音楽的に優れているバンドもいるんですけどね、TruefaithとかParokya ni Edgarとか。


posted by インサック at 00:57| バンコク ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月20日

Bang Kaew/Term 2

baankeaw

明日渋谷でライブらしい。


なんかPalmyといい、最近タイのミュージシャンの来日が多いですなあ。
本当にブレイクしてしまうのかタイポップス!
個人的にはChina Dolls(ただし昔の)だと思うんだけどな。

まあそんな双子の2ndアルバムですわい(2003年)。
この後3rdが出ているんですが聴いてません。

ルークトゥンを下敷きにした、良く言えば王道、悪く言えば垢抜けないのタイロック。こういうのはタイ人大好きですねえ。合唱しているワイルンの姿が目に浮かぶ。
「これが好きならタイ人」に加えるべき人たちかも。
加えて二十歳で男前とくりゃー、タイの娘さんたちのハートはメロメロってなもんですよ。

基本的な作りはLOSOとかアサニー・ワサンに通じるものがあります。実際「次世代のアサニー・ワサンか?」みたいなことも言われているみたいですし。
LOSOほどハードではなく、アサニー・ワサンほどくどくない、Syamほど色物ではない。
そう言うと消去法でできあがったマーケティング野郎みたいですが、むしろ彼らがスタンダードで他のバンドがバリエーションなのでは、と思わせる筋の良さ。
先輩バンドのアクみたいなものをうまく薄くして、芯だけ残して、時代にマッチするレベルに換骨奪胎してます。この人ら(あるいはプロデューサー)才能あると思いますよ。


posted by インサック at 22:30| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KOJI1200/アメリカ大好き!

koji1200

テイ・トウワのいい仕事。


今田耕司をテイ・トウワがプロデュースしたKOJI1200、1996年のアルバム。
「ナウ・ロマンティック」がちょっとヒットしましたね。
その後「KOJI12000」になって新人の女の子とデュエットしたりしてましたが。こちらはこけていたような思い出が…

テイ・トウワは自分のアルバムも出してますがいわゆるプロデュースワークも多い人ですよね。
その中でも(と言ってもそんな聴いてるわけではないですが)このアルバムはベストなのではないでしょうか。
「ナウ・ロマンティック」という曲が象徴しているように、80年代のニューロマンティックへのオマージュのような仕上がり。たぶん今田が好きなんでしょう。
しかし「ナウ・ロマンティック」という曲はいいですな。高野寛のギター最高。
実はおれもDuranあたりが洋楽聴き始めで、振り返るとなんかこっぱずかしいのですが、この曲は恥ずかしくもちゃんと聴けるレベルになってて、なんか複雑な気持ちになります。
ちなみに他の曲はもうマジで作ってます。
ただし、マジすぎて2004年現在のR&Bなんかと比較しちゃうと、古い感じは否めない。
今の洋楽のちょっとR&Bよりのものって、ラップやヒップホップのフレーバーが絶対入ってるじゃないですか。
このアルバムにはそれは皆無なので、それが古さにつながってるような気がする。
余談ですが、ウタダの全米デビューシングルも同じ理由で古く聴こえちゃう。

ネタもいくつか入ってるんですが、今聴いてもおもしろい。安田のねえちゃんとか。
エンディングのネタも面白かった。ちゃんと音で笑わせているというか、何回聴いても面白い。
参加メンバーも立花ハジメとか野宮真貴とか、かなり豪華。テイさんの人脈なんだろうけど。
今田のこの手の音楽に対する愛情がよくわかる1枚。

もうやんないのかな。

posted by インサック at 17:55| バンコク 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月19日

Elvis Costello & The Attractions/Blood & Chocolate

blood_and_chocolate

聴かずに死ねるか。



おれが敬愛するアーティストの一人であるコステロのアルバムで、おれ的ベスト50アルバムで2位にランクする超傑作アルバム。(あくまでおれ的に、という話です)

これは1986年のアルバムですが、コステロのシニカルでエモーショナルな音楽性が最も顕著に感じられるアルバムだと思います。これをベストに推す人も多いのでは?

この人はとにかく歌がうまい、というか声に艶がある、というか、特におっさんになってからはとても若い頃はパンクと言われていたとは思えないヴォーカリゼーションです。
特にこのアルバムでは、他のアルバムに較べて感情が入っているというか、むせかえるようなエモーションを感じます。それをうっとおしいと思う人もいるかも知れませんが。
「Tokyo Storm Warning」のような曲調の発明や(この後、この曲の延長上にあるような楽曲がいくつか作られてます)、「I Want You」のような淡々とした中にひそやかな情熱を持つような曲とか、コステロの音楽的にもターニングポイントになったアルバムではないでしょうか。

まあ、コステロという人は出すアルバムはどれも一定したクオリティを持っていて、どれも甲乙つけがたいんですけどね。
時々クラシックのカルテットと競演したり、全曲カヴァー(しかも選曲がすごくマニアック)だったり、暴走することもありますけど、そういう世界に行きっぱなしになることなく、しっかり聴き応えのあるアルバムを継続してリリースし続けています。
1977年のデビュー以来ずっと、今でも。

posted by インサック at 00:04| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

Bua Chompoo/Beautiful Moment

bua_beautifulmoment

タイのアイドル、日本のアイドル。


前のブログでも一度取り上げたんですが、今日久々に聴いて思うことがあったので再度。
タイの売れっ子アイドルBua Chompooの3枚目にして最新アルバム(2004年)。
たぶん彼女にとっては最大のヒットとなったアルバムで、たいそうロングヒットになってました。
確かにいいアルバムで、彼女の透明感ある声の魅力を最大限に引き出すアレンジがされており、過去の作品と比較してもいい出来であります。

おれはいわゆるアイドルファンではないので、彼らの心理がわかるわけではないのですが、日本のアイドルファンとタイのそれは違うのかな?と思ったわけです。
確かにタイのアイドルは、Nicoleの昔から(ってそんな昔ではないけど)からかわいい。Aonもかわいいし、Natは美人ですね。

日本においても、そんなキュート&セクスィーなアイドルに対して、日本人だとなにかしら神聖なものを感じているんじゃないでしょうか。(日本人のアイドルについての話ね)
最近はそうでもないのかも知れませんが、ぶっちゃけ処女性みたいなものですか。

タイのアイドルファンは、そういう聖的なもの(もっと言えば幻想)は感じてないような気がするんですな。
日本よりも実利主義で、それでいて下心もないというか、単純に「ああ、この子かわいいね」というだけ、その他の妄想や幻想はない、みたいな。
そもそもこういった女性アイドルのファンって、男性と女性半々くらいな気がする。

とまあ、そんなおれの勝手な想像は別にしても、このアルバムはなかなかいいです。この透明感はちょっと類を見ない。
もちろんBua Chompooはきれいな人ですしね。


posted by インサック at 23:20| バンコク ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月17日

東京事変/群青日和

tokyo_jihen

素直にかっこいい。



椎名林檎が組んだバンドの1stマキシシングル(2004年)。言わずと知れてますね。
一発目に出す曲としてはいい感じなんじゃないでしょうか。

椎名林檎名義のアルバムは、2nd,3rdとどんどん複雑なアレンジになっていって、それはそれで好きだし、音楽家として飽くなき挑戦を続ける姿勢はすごいとも思ってたけど、正直1stみたいな音も聴きたかったことは事実。

バンドになると聞いて、「無罪モラトリアム」に近い音になるのかな?と思ったら、半分当たってた。バンドサウンド、しかし音圧やヴォーカルは椎名林檎ならではですな。
この曲は林檎の作曲ではないけど、もう林檎の歌にしか聴こえない。
バンドのメンツは亀ちゃん以外よく知りませんが、バックが誰でもあんまり関係ないかもね。
とにかく今林檎の気持ちが「バンドサウンド」へ向いていることにわくわくします。
アルバムがとても楽しみです。


posted by インサック at 03:43| バンコク 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Echobelly/Everyone's Got One

echoberry

好きだったな〜。



90年代初期徒花ブリティッシュロックその2です。
1はこちらです。

これは1994年の彼らのデビューアルバムですね。
Stone Rosesから始まったマンチェブームの次の世代のバンドですね。
ほんと90年代当時の空気をよく出してたバンドでした。
このアルバムはけっこう売れたと思う。その後も何枚かアルバムをリリースし、悪くはなかったけどやはり1枚目を超えれずにフェイドアウトしてしまいました、よくあるパターンですね。

しかしこのアルバムは良い。
音楽的な大発明や、キャラクターが立ちまくってるわけではないけど、いい曲を抑制の効いた、それでいてスピード感のあるバンドサウンドできっちり仕上げるという。
ヴォーカルのインド系イギリス人、ソニア嬢はなかなかキュートなルックスで「褐色のオードリー」なんて呼ばれてましたっけ。懐かしいなあ。



posted by インサック at 03:02| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月12日

nine inch nails/further down the spiral

NIN

ポジティヴパンク最新形、あるいはデジタルニルヴァーナ


轟音暗黒インダストリアルひきこもり破滅型ユニット(というかトレント・レズナーのワンマンプロジェクト)、nine inch nailsの出世作「Downward Spiral」のリミックス盤。

彼の音楽性に拠る部分が大きいんだろうけど、リミックスにより曲の凶暴性とか破滅感が一層際立ち、NINの本質をより浮き彫りにした感があります。
その本質とは、(音楽スタイルとしてはいわゆるインダストリアル系に聴こえるNINですが)、表現の核はJoy DivisionやBauhausのような、英国のポストパンク、ポジティヴパンク(ポジパン、うわーなつかしー、というかもう死語もいいとこですね)の系譜だということです。ひたすら陰鬱で、内向的で、ビートだけは性急で、という、あの80年代の空気というか感覚を今やればこうなる、ということですね。

これは常々おれが考えている、「昔の音楽の感動を今再現するためには、当時と同じやり方ではだめ」というのと同じことですね。

このアルバムは1994年で、ちょうど同じ時期にNirvanaもいたわけですが、Nirvanaも表層はグランジ(当時よくPearl Jamと比較されてましたが)、核は自己破壊衝動ですね。「I hate myself, and I want to die」ですからね。
元々こういうネガティヴな感情をベースとした音楽表現というのは英国に多かったんですけど、NINもNirvanaも米国から出てきたというのは興味深いです。
しかも両者とも化け物のようなセールスを全世界で記録しているという。
それが時代の空気だった、とも言えますが、雰囲気だけを拡大しているマリリン・マンソン、メランコリアまで昇華したNew Orderも成功しているということは、この手のものっていつの世もニーズがあるのかもね。
いや、おれも大好きですよ。

posted by インサック at 22:39| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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