2005年05月31日

Amr Diab/Lealy Nahary

amr.jpg

全世界納得の一枚。



うおおおお久々にアラブポップスについてなんか言いたいんじゃ〜!!
ということでエジプトのおっさんアイドル、アムル・ディアーブの最新アルバムです(2004年)。腕ふとっ!

タイのトンチャイやインドネシアのクリシェ、香港のアーロン・クォック(でしたっけ?)など、おっさんアイドルがいる国はけっこうあるのですが、日本はいないですね。キムタクがこのまま20年くらい行けばそうなるのかも知れないけど、無理だろうなあ。もう翳ってきつつあるもんなあ。
忌野清志郎なんて惜しいと思うんですけど。
どうも日本には「年をとる=感性は鈍るし体力なくなるしいいことない」みたいな感覚があるような気がするんですが、lost and foundというか、失った代わりに別のものを得るという考え方もありですよね。自分の人生振り返ってもそう思うし。

で、アムルは四十路なのにファッションリーダー、現役バリバリのようです。
このアルバムの前にベストを聴いて、それはいまいちだったんですけど、このアルバムはいいぞ!
ラテンやジプシーっぽいテイストも満載、曲によってはもろエジポップだったりしますが、いずれもアラブポップス独特のはるばるとした哀愁が感じられ、しかもいちいちえらく洗練されている。
ワールドワイドにも「エスニックなテイストのポップス」として十分通用する音だと思います。逆に王道アラブではないぶん、本当のアラブ民族には受けないのかも。って十分売れてるわけですね、そうですね。

トンチャイにも通じると思うんですけど、とにかくビッグになってしまうとそうそう冒険できないわけで、音的には規定路線でクオリティをガンガン上げていく、という戦略になってしまうのかも知れませんね。
「アムル・ディアーブ友の会」会長さんによると「アムルにしてはいまいち」という評価みたいですが、アムル初心者のおれからするとすんげえよくできたアルバムだと思います。
「ほかのはもっといいのか?!」とちょっとドキドキします。

またトンチャイを引き合いに出して恐縮ですが、トンチャイがチンタラー等と競演したやつなんか、ベースはルークトゥンなんですが、普段ルークトゥンを聴かないおれでも「こりゃ〜すげえ」と思わざるを得ないオーラがあるわけです。
逆にルークトゥン愛好者からは「あんなの邪道だよ」と思われているのかも知れませんが、それでも「ルークトゥン」というジャンルを超越する魅力があることは確かだと思うんですよね。

それと同じで、このアムルのアルバムも邪道だと思われているのかも知れませんが、逆に非アラブな人からすると(おれのことですが)すごく新鮮でエネルギーを感じるんじゃないでしょうか。
そういう意味で、世界中のどんな人が聴いても「あ、これなんかいいな」って思えるようなアルバムだと思います。


posted by インサック at 23:55| Comment(7) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Funky Wah Wah/Glow In The Dark

funkywahwah.jpg

なんかわーわーゆうとりますけども〜。



3月にタイに行った時にSiam DJで買ったインディーものです(2004年)。
音はFunky Wah Wahとcasinotoneという人(かユニットか)が作ってて、ヴォーカルが曲によって違うというm-flo形式のアルバムです。
で、これがまたm-floばりにバラエティに富んでおります。
クールなフロア系からバンド系、ベタなタイバラード風まで、ヴォーカルが違うというのもあるけどかなり幅広い。
ジャケットからしてテクノかヒップホップを想像してたんですが、ぜんぜん違いました。

タイのインディーものって、(タイにおける「インディー」という言葉の定義はこのfukuさんのエントリをご参照ください)まともに聴いたことは今までなかったのですが(Small RoomとかBlack Sheepのコンピくらい)、なんとなくModerndogとKid NappersのDNAが息づいてるような気がする。
この2つのグループの音楽性が現在のタイインディー界の基本的なトーンを作っているのではないでしょうか。
その特性とは「静謐」。「クール」って言いたかったのですが、それだとちょっとニュアンス違ってしまうので「静謐」にしておきます。
体温低いんですよ。ガーっと盛り上がるというより、淡々と展開していく感じ。脳で聴くロック、体で聴くのではなく。
もちろんライヴとかではガンガン盛り上がるんでしょうけど、本質は静かというか。
こういうの一般には何て言うんでしたっけ?チルアウト?ラウンジ?わかんないけど。

まあそんな感じで、このアルバムもジャケットとは裏腹に知能指数高そうな音になっております。
「Glow In The Dark」というタイトル通り、夜、しかも真夜中の音楽ですな。

ただ、ポピュラー性にはちょっと欠けるかも。「だるい」と感じる人もいるでしょうね。おれには十分ポップですけど。
eThaiCDでは売ってるみたいです。バンコクではSiam DJでしか見かけなかったのに、恐るべし。

posted by インサック at 00:30| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月30日

Jaclyn Victor/Gemilang

jaclyn.jpg

王道マレーシア女性シンガー。



ひところ流行った「アメリカンアイドル」各国版のマレーシアで優勝したジャクリーン・ヴィクターのデビューアルバム(2004年)。
この人インド系なんですね、珍しい。
マレーシアのポップス界でインド系の歌手って、この人とレシュモニュしか知りません。
話がそれますが、レシュモニュって激しく興味があるのですがCDを売ってるサイトが見つからない。もし知ってる人いたら教えてください、お願いします。

詳しい説明はこちらのMusic Raja Blogにも掲載されております。

マレーシア音楽界のそうそうたる面々が携わったようですが、いかにもマレーシアな、格調高いゴージャスな音になっております。
Music Rajaさんでは「古い」みたいな評価でしたが、確かに古い。
ただ、この手の古さ、小さなジャズクラブが似合うような、昔のシーラ・マジッドにも通じる「この感じ」って、マレーシアの音楽製作が最も得意としている路線じゃないか、という気もします。
欧米の一部や中華圏、フィリピンなんかでもこういう「歌い上げ系」って受ける傾向がありますが、マレーシアのものが一番洗練されてると思う。研ぎ澄まされてる、というか。

で、ジャクリーンもこのアルバムでは歌い上げたり歌い上げなかったりしているのですが、ま〜歌のうまい娘さんですな。
まあ歌がうまい歌手はどの国にもたくさんいるわけですが、この人はマレーシアのこういう曲調にすごくマッチする声質&歌い方だと思います。
同じマレーシアのシティ・ヌルハリザという、これまたたいそう歌のうまい娘さんがいるわけですが、シティちゃんはやっぱり情念のマレー民謡が似合う、逆に言うとポップスを歌った時ちょっと違和感があったりするのですが、ジャクリーンはインド系だからか、そういう「マレー(民族)っぽさ」とは一線引いたグローバルな香りがします。
特に高音がスコーンと伸びていくさまは、聴いててとても気持ちいい。

かつてシーラ・マジッドが目指した「非マレー民謡ポップス」の、ひとつの成果ではないでしょうか。なんつって。

posted by インサック at 00:55| Comment(7) | TrackBack(1) | マレーシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

Lee Jung Hyun/U

leejunghyun.jpg

狂ってる。



韓国ドラマ「美しき日々」でチェ・ジウの妹役を演じたイ・ジョンヒョンのセカンドアルバム(2000年)。っておれはこのドラマ見てないんですが。ていうか韓国ドラマ自体見たことないです。
韓国では女優兼歌手として活動しており、「テクノの女王」などと称されている愛称「ヒョニー」、キサラさんのブログを見て興味を持ち聴いてみたのですが…

ヒョニーの中の「テクノ」とおれの中の「テクノ」では定義が違っていたようです。
おれが思うテクノはYMOです。うそです。
808 STATEです。これも古いか。原始テクノだな、もはや。

音的にはさして特徴のない打ち込みポップス、それも最近の「ぱっと聴き打ち込みっぽくないR&Bぽいやつ」ではなく、モロ打ち込みな、ちょっと懐かしいタイプ。
(「古臭い」というのを婉曲表現しております)
まあタイで言うとTKみたいなものですか。
それはまあいいんですが、ヒョニーのヴォーカルがおかしい。
サビというか普通なら「シャウト」するところを、この人「絶叫」するんですよ。
楳図かずおの恐怖マンガの「ギャーーーー!!」と同じ。ってマンガの絶叫は聞こえないわけですが、まあイメージとしてはそんな感じなんです。
始めて聴いた時は「は?」と「怖!」と「ぷっ」が入り混じった、なんとも複雑な気持ちになりました。
で、聴いてるとその絶叫がいつ来るかいつ来るかとそわそわしてしまって、「そこ」が来ると「来た〜!!」ってなっちゃってもうドキドキです。

これおかしいですよ!狂ってる!
韓国の人は普通に聴いてるんでしょうか?おそろすぃ。

だいたい好きなアーティストはシーラ・チャンドラ氣志團って、相当変わってますよこの人。

…などと言いながらけっこう気に入ってます。おもろい。
全編ダルバラードなんかより100万倍いい。

しかし愛称「ヒョニー」っていうのは日本人的にはちょっと違和感あるかな。
まあタイ人の名前の「パラポン」とか「モンコーン」とかも最初は違和感あったから、慣れの問題でしょうか。

posted by インサック at 19:18| Comment(16) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

Fairuz/Modern favorites

fairuz.jpg

本当にモダン。アヴァンギャルドですらある。



アラブポップスで最もポピュラーな女性歌手、とジャケットに書いてあったファイルーズの編集盤(2000年)。
ファイルーズとは、おれも全然詳しくはないのですが、日本で言うと美空ひばりとか、アジアで言うとテレサ・テンとか、それくらいの存在のようです。現在のポップスの礎を築いた人というか。まあファイルーズは生きているわけですが。
で、聴いてみようと思って、比較的とっつきやすそうだったこのアルバムを買ってみたわけです。

これは70~90年代の彼女の曲の中から比較的モダンな(非アラブ的な、という意味か?)ものをピックアップしたもののようですが(とジャケットに4ヶ国語で書いてありました)、正直びっくりしました。あまりにもモダンで。
モダンというか、すごく実験的で、それでいてポップ。
狙ったのか、結果としてそうなったのかわかりませんが、とにかく他に類を見ない音楽と言えます。
昔の英国ニューウェーヴ、Roxy MusicとかGang of Fourみたいな「非黒人のぎこちないファンク」みたいな要素もあり、フリーキーな感じもあり、でもアラブ特有の哀愁も感じさせ、でもベタなアラブ歌謡ではなく、でもパクリではなく独自の音という、う〜んこれはすごい。
という曲が1曲目の「Al bosta」という9分近くに及ぶ大作です。
聴く前は、それこそ美空ひばりみたいな、ある意味「昔の曲」をイメージしてたんですけど、全然違いました。
音楽性は違うけど、ビョークと近いかも。

2曲目以降はまた感じが違うんですが、それでもアラブ音階・アラブ唱法のジャズ的解釈というか、ピアノやサックスをフィーチャーした曲もあればストリングスも入るし、ボッサもあるし、マレーシアのP.Ramleeぽい、戦前のムード歌謡みたいなものもあり(制作されたのはもちろん思いっきり戦後ですが)、どれも、レトロな意味も含めて「モダン」。
そして、どんな曲でもファイルーズのヴォーカルはファイルーズであり、もうアラブポップスというジャンルの枠を越えて「ファイルーズ」というジャンルがあるかのような個性です。
言えば「East meets West」という趣ではありますが、ハキームのこれとは違い、ヨーロッパでもアラブ圏でもないどこかで鳴ってる感じがします。
(ハキームのアルバムはヨーロッパで鳴ってる感じがします。)

う〜んかっちょいいな〜。他のも聴いてみようかな。ハイファとかアンガームも聴きたいし、ついでに買おうかな。
つってまたCDが増えるわけですが…

posted by インサック at 23:47| Comment(13) | TrackBack(1) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Weezer/Make Believe(BlogPet)

きのう、高揚しなかった。

本日ソウルに到着です。
ま、韓国の人も日本に来たら同じこと思うんでしょうけど。
今日の夕食は韓国人の方および会社の同僚の人々とオーギョプサル(五枚肉)を中心に豚焼肉。
そのあとのケジャンがまた激おいしい。
1年半ぶりの韓国、たはり前回同様異国情緒の全くない国です。
1年半前は「いまいちやな〜」と思った韓国料理ですが。




*このエントリは、BlogPetの「クラターイ・ポンサック」が書きました。
posted by インサック at 11:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

Weezer/Make Believe

weezer_makebelieve012.jpg

螺旋を昇ったかリヴァース。



Weezerの新譜(2005年)。
彼らのデビューアルバムにはたいそう衝撃を受けました。
当時「泣き虫パワーポップ」なんて形容されてましたが、リヴァース・クオモのヴォーカルはまさに泣くのをこらえつつシャウトしているような声で、叙情性あふれるメロディーとの相乗効果はすさまじいものがありました。
とにかくあんな音聴いたことなかった。
何そのヴォーカル!何そのメロディー!何そのギター!何そのコーラス!何そのブレイク!
て感じでびっくりしました。轟音なのに泣ける、メランコリックなのに高揚する、「よくできたポップソング」の枠を超えたインパクトがありました。
そういう意味ではGarbageと対極かも。

そんな彼ら、2ndまではほんとよかった。すごかった。
しかし3枚目の通称グリーンアルバムからはそんな叙情性がなくなり、「よくできたポップソング」を演奏するバンドになってしまいました。
いや、3枚目も4枚目もけして悪いアルバムではない。むしろセールス的にはよかったはず。
まあこれはこれでいいよね、と思いつつ、もう1st、2ndのWeezerを望むことはできないのかなあ、とちょっと寂しい気持ちもあったのですが…

そしてこの5枚目のアルバム。きてます!
「あの感じ」が戻ってます!
しかも3rd,4thの音作りを経験したからこそのメジャー感を備えて!
「アーティストは処女作に向かって成長する」と言いますが、まさにそれ。
いろいろな経験をしてこそ作りうる、デビュー当時にはできなかったであろう、デビュー盤を上回るデビュー盤。
3rd以降の全ての時間はこのアルバムを作るために存在していたのか、と思える。

というアルバムです。個人的にはこれこそがWeezer、これこそがベスト。
シングルの「Beverly Hills」が一番駄曲かも、と思うほどのいい曲ぞろい。
素晴らしい。素晴らしすぎる。

posted by インサック at 23:11| Comment(5) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

Garbage/Bleed Like Me

garbage_bleedlikeme.jpg

中年ロッカー魂、未だ衰えず。



ガービッジ3年半振り4作目の新作(2005年)。
もともと大好きなバンドなんですが、FMでシングル「Why Do You Love Me」を聴いて発売を知り、即購入しました。

このバンドってポップとロックのさじ加減が絶妙なんですよね。
よく聴くとギターの音色とかすごい考えて作ってると思いますし、作曲やアレンジも考え抜けれた結果こうなった、というのがわかります。
ニック・ロウや大滝詠一なんかもそうですが、ものごっつい音楽センスとテクニックによって作られた作品が、結果として一聴すると変哲もなく聴こえてしまう、ということがよくあります。
ガービッジも、音楽性の違いはありますが、そんな職人芸と音楽家魂を持っているバンドと言えましょう。
逆に「このバンドはこういうバンド」って説明しにくい。
ロックでありポップスでありオルタナティヴでありメインストリームであり、いろんな要素を奇跡的なプロデュースワークで仕上げてあって、とにかくかっこいいとしか言いようがない。

中心人物のブッチ・ヴィグはNirvanaやNINのプロデューサーからブレイクした人で、ロックのかっこよさ、ポップスの楽しさ、そんな商業音楽にすごく意識的な人なんだと思います。よって、ミュージシャンエゴが突出したようなものは作らない。彼らどのアルバムもかっちょいい音で埋め尽くされてます。しかも何度聴いても飽きない。

そしてヴォーカルのシャーリー。女性ロックヴォーカリストとしてはカートの嫁と並んですげえ人だと思います。かっこいい。
さっきからかっこいいかっこいいと知能指数低そうな単語連発してますが、でもかっこいいとしか言いようがない。あ、また言っちゃった。
基本的に知的な感じなんですが、ブロンディとかランナウェイズに通じる下世話さも持ってるし、ヴィジュアルもステキ。

しかしこのバンド、一番若いシャーリーでも38歳。それでいてこの瑞々しさ、現役度120%。
変に丸くなったり趣味に走ったりせず、クオリティ高いポップミュージックを作り続けるその姿勢に、おっさんのおれは励まされました。ガービッジ最高!!


posted by インサック at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月15日

「媚を売る」と「我を通す」(BlogPet)

ハザマの、写真に確立された!

もう、このへんは好みの別れるところだと思いつつ月日は過ぎ去り、今回の44枚のうちの1枚として購入いたしました。
軽快な「Pilihlah Aku」で幕を開け、佳曲が続きます。
このアルバムは再プレス盤で、ボーナストラックが4曲入ってるんで、「そのうち買おうっと」と思います。
そういう音楽です。
楽曲としては大仰なのもあるんだとKDのスター性もそうだし、プロデューサーであり続けることのほうが遥かに難しくて、たぶん面白い。
そういう意味でも恵まれてますね。
もう磐石。
磐の石。
大スターだからか、アヴァンギャルドな要素も普通にブレンドされているMellyの作曲センスも、お約束で曲提供していたErwin Gutawaの手腕も、インドネシアを代表する大スター、クリスダヤンティの最新アルバム(2004年)。
実は来日コンサート時点で既に発売済みで、フュージョンやジャズのテイスト満載の、それでもポップソング。
必聴!!!



*このエントリは、BlogPetの「クラターイ・ポンサック」が書きました。
posted by インサック at 14:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005 Tiwa/Hula Hula

2005tiwa.jpg

こういうのはずさないなあ、グラミー。



2002 Ratreeの続編プロジェクト、2005 Tiwaです(2005年)。
タイフェスティバルに行ったら売ってたので、買っちゃいました。甘栗むいちゃいました。
前回はアラビアンナイトがコンセプトでしたが、今回は南国のようです。

内容は、はっきり言っていいです。
Pop Angelsのやっつけ仕事とは一線を画す出来。
「南国」というコンセプトからか、ハワイアンからラテン、レゲエなどの南国系リズムが基調になっているのですが、それにいろんな要素をプラスしていて、スペイシーなアレンジもありラップあり、山あり谷ありで飽きないアルバムになってます。
このへんのアイデアてんこ盛り状態は2002 Ratreeに通じるものがありますな。
また、普通のタイポップスによくあるメロディーのクセが全然なくて、無国籍風なのもいいですね。普通にいい曲がそろってると思います。
アレンジもおしゃれと下世話のちょうどいいバランス具合で、いい感じだと思います。

VCDがまだ出てないのですが、2002 Ratreeみたいにテレビ番組をそのまま収録してたらどうしよう。その可能性は非常に高いと思いますが。

posted by インサック at 14:40| Comment(20) | TrackBack(2) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

Melly/Intuisi(Limited Edition)

melly_intuisi.jpg

Melly節健在!なのですが…



インドネシアポップス界をしょって立つ天才、Mellyの最新ソロアルバムです(2005年)。
これはインドネシア映画「Tentang Dia」のサントラとセットになった2枚組の限定ヴァージョン。映画音楽のほうは旦那のAnto Hoedがやってるようです。
こっちのほうは、まあサントラっぽい音でした。Antoって才能あるんだかないんだかよくわからん。

本編のほうは、相変わらずのポップセンスと音楽的冒険心によって作られた名盤です。Melly(とPotret)のアルバムはほんとにはずれない。すばらしいと思います。

しかし一方で、インドネシアの売れ線女性ヴォーカリストのアルバムには必ずと言ってもいいほど彼女の曲が入ってること、加えてRossaのように、Melly作じゃなくてもMellyっぽい曲が増殖しているような状況下、正直ちょっと飽きてきたかも。
それはMellyのせいではないのですが、彼女の制作姿勢も少し丸くなってきたような気もします。
ここのところサントラ仕事が多かったのも原因なのかも。
サントラの場合、映画のコンセプトに沿わなければなりませんし、なおかつ一般受けするような音にする必要があるでしょう。
もちろんMellyは天才なので、そんな条件など軽くクリアしつつ、音楽的にも素晴らしいアルバムを作れるわけです。
しかし、サリガレコードさんも指摘しているように、前のソロアルバム(これ)ではもっとキレた音がかなり聴かれたわけで、それに比べるといまいち平凡に聴こえてしまうのも確か。

Mellyのソングライターとしての才能はすごいと思いますし、過去のサントラも、このアルバムも、ものすごくいいアルバムです。
しかし、これらを聴く前におれはアヴァンギャルドなMellyを知ってしまっているので、なんか物足りないのです。
例えて言えば、パクチー抜きのタイ料理のような。
最初はパクチー抜きのほうがおいしく感じたけど、食べなれるにつれ、パクチーなしだとなんかさびしくなったりするじゃないですか、タイ料理って。そんな感じ。

またパクチー入りのMellyが聴きたいです。Aquariusの中の人、なんとかして〜。



*Aquarius:Mellyが所属するレコード会社。他のAquarius所属の歌手のアルバムには80%の確率でMellyの曲が収録されている。



posted by インサック at 00:41| Comment(5) | TrackBack(2) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

拝金小姐/拝金小姐2005

materialgirls.jpg

これ面白いな〜。



陳珊[女尼]+李端嫻+可楽王のユニット、拝金小姐の2nd(2005年)。
CDの帯に
「称一定可以打敗周杰倫阿呼鳴」
と書いてあって、裏は「周杰倫」が「周星馳」に変わってます。
おれは中国語は全然わからないんですが、これって
「周杰倫や周星馳をぶっとばせ!」
みたいな意味ですよね、たぶん。
台湾の大スターである周杰倫(ジェイ・チョウ)と香港コメディ映画界の巨匠、「カンフーハッスルの周星馳(チャウ・シンチー)を引き合いに出すなんでビッグマウスやな〜。
デビュー当時のマニック・ストリート・プリーチャーズを思い出します。

で、どんな挑戦的な音なんだろう、と聴いてみたところ、どこまで本気なんだかよくわからない音。ジャケットデザインや前述のコピーも含め、人を食った人たちだなあと思いました。
具体的には、「打ち込みなんちゃってシャンソン」という感じでしょうか。
打ち込みがめっちゃチープなんですが、狙ってるのか素なのか。
80年代ニューウェーヴ風のシンセのリフも同じく。
Tommy February6にも通じる、どこまで真剣でどこまでシャレなのか、ひょっとしてマジなのか?と思わせる出来で、なんか気になる。とても。

陳珊[女尼](サンディー・チェン)はソロとしても活躍している人みたいですが、聴いたことはありません。
ひょっとして川瀬智子にとってのブリグリとTommy February6(Heavenly6)、デーモン・アルバーンにとってのBlurとGORILLAZみたいな、
「もうこれだけ売れたんやから、ちょっとは好きにやらしてくれや〜」
という、ストレス解消ユニットなんでしょうか?
グループ名も逆説だし、全部逆説なのかな?
う〜ん謎。
posted by インサック at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

Coco Lee/Exposed(BlogPet)

きのうクラターイ・ポンサックが、インサックは香港までインサックと香港にインサックの感じとかフィットするはずだったの。


*このエントリは、BlogPetの「クラターイ・ポンサック」が書きました。
posted by インサック at 12:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月05日

「媚を売る」と「我を通す」

いわゆる大衆音楽というのは、売れることを第一義としています。
芸術性、音楽性、作家性というものを表現することが第一義なわけではありません。
しかし「売る」ためにメリットがあれば(そうしたほうが売れるのであれば)、芸術性や音楽性を前面に押し出してもいいわけです。
もっと言えば、「売る」ためにプラスになることであれば、エロだろうが笑いだろうが、何でもやっちゃえばいいわけです。
極論すれば、音楽じゃなくてもいいわけです。

しかしなぜ音楽というフォーマットにするかというと、消費者がお金を使いやすくするためです。

最近はだいぶ変わって来ましたけど、美男美女の俳優がTVに出る、かわいいアイドルがバラエティやトーク番組に出る、というのは、番組のスポンサーをついてTV局の収益には貢献すると思いますが、消費者はTVを見てるだけで、直接対価を支払うわけではないですね。
特にアイドルのファンに顕著だと思いますが、こういう人たちは、むしろ「お金を使いたい」わけです。そういう欲望のはけ口として、歌を歌ってCDを出して買ってもらう、コンサートに来てもらう、という消費活動を創出するわけです。たぶん。
ま、写真集とかイメージDVDでもいいんでしょうけど、音楽が重要な大衆娯楽だった歴史があるので、音楽を核とした展開がなにかとやりやすいんでしょうね。

これはアイドル系ビジネスの概略ですけど、「大衆音楽」という土俵で勝負する以上(例えば日本の例で言うと、メジャーレーベルからCDを出す=大衆音楽だと思います)、アイドルだろうがロックバンドだろうが世界のリューイチ・サカモトだろうが、ガチンコ勝負なわけです。

ま、教授くらいの地位を確立しちゃえば問題ないと思いますが、彼もブレイク前、YMO結成時は「どうやったら世に出れる=売れる、あるいは耳目を集めるか」って考えたと思います。
だから人民服、テクノカットだったわけで。音楽とは直接関係ないですけど、まず注目を集めて興味を持ってもらわないと、聴いてすらもらえないですからね。

ということで、全てのアーティストは(アイドル含む)は大衆にいかに「媚を売る」か、といかに自分の趣味や主張という「我を通す」か、というせめぎあいのハザマにいると思うんです。
どっちか片方だけやる、というのは簡単です。
しかし面白いことに、片方だけだと商業的に成功しないケースが多い気がするんですよね。

よく「自分たちの好きな音楽がやりたいだけで、売れたいとは思わない」みたいなことを言う人がいますが、だいたい面白くないバンドが多いです。
個人的な経験では、ストーンズタイプのバンドに多いかな。「リズム感が悪い」と「ルーズなグルーヴ」の区別がついてない人たち、というか。
面白い音楽は、「どうしたら多くの人に支持してもらえるか」と「なんか面白くて新しい音出したい」の間に生まれるのではないでしょうか。
ていうか、おれはそういう音が好きです。
以上。


posted by インサック at 15:03| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

戴佩[女尼]/愛瘋了

penny_6th.jpg

今回はアイドルモード。



ロマサガ、とりあえずアイシャで1周目終了。現在アルベルトで2周目。
とりあえず一段落したので、久々にエントリ。

戴佩[女尼](ペニー・タイ)の6thアルバム(2005年)。
前から思ってたんですけど、女性シンガーで名前が「ペニー」っていかがなもんかと思います。


前作
ではカントリーぽいフレーバーだったのですが、今回はもうちょっとアコースティックな、より歌を聴かす方向で作られています。
この人、相当音楽の引き出し多いと見た。

前作のカントリーの要素というのも、モロじゃなくて、隠し味としてうまく使ってた感じでしたし、今回はミドル〜スローテンポの曲が多いのですが、韓国や中華系にありがちなダルダルにならず、ある種緊張感を持続させつつ聴かせる。
例えると、もともとアップテンポの曲をスローにリアレンジしているような、静かな中にも情熱を感じさせる出来になっているわけです。
「バラード」ではないんですね。「バラード」を作ろうと思ってない。

このようなワザは、やはり彼女自ら作詞作曲をしてて、音楽家としてちゃんとした作品を作りたい、という確固たる意志を持っているからだと思います。
彼女の音楽の特徴のひとつでもある考えられたバンドアレンジは今回も健在。
これも相当考えて作ってると思います。
そんな派手ではないですし、特に本作は歌中心に考えられているっぽいので、あくまでヴォーカルを引き立てる役回りですが、これをきっちりやるのって難度高いんですよね。
特にミックス、ばっちりです。いい仕事です。

そんなプロ意識あふれる彼女なのですが、やはり創作者としてのデーモンを抑えきれないのか、最終曲の「玩瘋了」は(たぶん)スタジオ一発録りのインスト曲。
英語タイトルは「Gone Mad」で6分半、ってもう確信犯ですな(笑)。
各パート遊びまくり弾きまくりの、まあ曲と言うより、バンドがスタジオで空き時間にやりがちなジャムセッションをそのまま録音してみました、という感じですね。

写真はジャケットじゃなくて中のブックレットなんですけど、こっちの写真のほうがいいと思ったのでこっちにしました。
今回は、ヴィジュアルがかわセクシーになってて、ブックレットにも写真満載。
歌い方もかなりキュートになってます。
こんなアイドルっぽい押し出し方をする人だったんだ、とちょっとびっくりしました。
魅力あるルックスだと思いますが、もうちょっと音楽家っぽいイメージのほうがしっくり来るかも。



凸ぷうさんのエントリ



posted by インサック at 10:46| Comment(8) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。