2005年07月29日

BOW WOW WOW/See Jungle

bowwowwow.jpg

今でも十分かっこいい一発屋。



もう記憶が定かではないのですが、1980年代の初めに一瞬流行ったイギリスの一発屋、バウワウワウの12インチ(死語)集?クレジットは1981,1982年になっています。
このジャケットはファーストアルバムのもので、原題は忘れたけど邦題は「ジャングルでファン!ファン!ファン!」だったはず(笑)。
構図はモネかマネの著名な絵画へのオマージュですが、ヴォーカルのアナベラはこのとき17歳。で、アナベラのお母さんが裁判起こしてアルバムの発売が延期になった、ということもあったそうです。
ま、おれもリアルタイムで聴いてたわけではないんですけどね。

で、音ですが、ひとことで言えば「ジャングル・ビート」?カリプソのようなウェスタンのような、今から聴くとドラムン・ベースにも通じるようなリズムです。
ドラムはスネアよりもフロアタムをドンドコたたき、ベースはチョッパーだったりありえないほどハイフレットでずっと弾いてたり、コーラスというより雄たけびだったりヴォーカルはずっと「きゃっほー!」みたいな感じだし、すごく個性的です。
思えば80年代のイギリスのロックって、こういう突拍子もないものが多かったような気がするなあ。ロキシーとかアダム・アントとか。

プロデュースがセックス・ピストルズの仕掛け人だったマルコム・マクラーレンだったり、アナベラはモヒカンだったり、すぐ解散したりで飛び道具感満載のバンドですが、音だけ聴くと面白い。
でもこの芸風で長く続けるのは無理だろうな。ひとつの色だけで長いこと続けるのは、やっぱり既存の音楽の枠内でしか難しいんでしょうね。
例えば日本にウィラードというバンドがあって、もう20年くらい海賊とか切り裂きジャックとか吸血鬼とか髑髏とか墓場とか、そんなおどろおどろしいものをテーマにしているバンドがあるのですが、音的にはわりとオーソドックスなパンクだとかロックを基調にしてるんですよね。
そういうのだったらまた違うんでしょうけど、音の構造自体が画期的だと、よっぽど大衆の支持を得るか、同じ傾向のグループが同時多発的に発生して、ジャンルを形成しないと続かないんだと思います。前者だと「孤高」みたいになってアングラ化するケースが多いかな。後者の例だとラップとかグランジとか。
日本ではバウワウワウをかなりパクって意識した「ガラパゴス」というバンドがあったのですが、アルバム3枚で解散してしまいました。ラストアルバムではまったく新しい音楽が生まれつつあったのですが、惜しかった。ヴォーカルは布袋の妹さんでした、確か。

検索してみたら、バウワウワウのアルバムって今でもけっこう入手できるんですね。
根強い評価があるんでしょうか、それもむべなるかな。この音で今やったら、そこそこ受けると思います。
つんくやらないかな。

posted by インサック at 23:06| Comment(8) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月21日

Teen 8 Grade A/Teen 8 Grade A

teen8gradeA.jpg

人に歴史あり。



仕事が忙しいです。こないだの3連休は全部出社しました。
しかしそういう時のほうがブログの更新意欲が湧くという。
何かの代償行為なのでしょうか?人は忙しいほどコミュニケーションを求めてしまうのでしょうか?
まあどうでもいいですけど。

1998年リリース、男女混合8人組アイドルグループのデビュー&ラストアルバム。
98年ってタイではCD普及してなかったと思うのですが。
男性チームがTAE, WAY, TEEN, X、女性チームがJENNY, POR, MICHELLE, ANNA。
このうち女性4人が後のJAMP、そしてJENNYは女優となって2002 Ratree2005 Tiwa Hula Hulaに参加してます。
ANNAPORはソロアルバムをリリースし、MICHELLEはモデルとしてカティ・サークのカレンダーになったりしてました。
PORは「スーパーモデルシリーズ」みたいなVCD(DVDかも?)も出してましたね。
男性チームの中ではXがソロを出しました。他は知りません。

ていう感じなんですが、久々に聴いてみるとなかなか良くできたアイドルポップスでした。
洋楽のかほりがそこはかとなく漂うポップな曲ありタイバラードの基本に忠実なスローナンバーあり、バランスいいですね。タイだとどうしてもバラード主体になっちゃうことが多いんですけど、これはアップテンポが気持ち多めです。
おれはけしてタイアイドルファンではないのですが、タイのアイドルポップスはわりと好きです。
まず「アイドルポップス」というジャンルがある国ってけっこう少なくて、タイ、日本、韓国、中華圏くらいで、中でも明確なのが日本とタイだと思います。
(韓国と中華圏についてはあまり詳しくないので、本当のところはわかんないですけど)
で、日本のアイドルポップスって、なんかリスナーをなめてる感じがするんですよね、ハロプロ関連以外は。
タイの場合、まあチープだったりやっつけだったりはするんですけど、少なくともなめてはいない。「ティーンが喜ぶような音楽を届けよう」という意思が感じられます。
それは「売れれば何でもあり」という商業主義とも言えるわけですが、「馬鹿をだまして売る」という方法論ではないわけです。
おれは商業主義は否定しない(というか肯定派)ですが、なめられるのは嫌いです。
何を言ってるかわからなくなりましたが、好感が持てるアルバムです、ということが言いたかっただけです。
あとやっぱりJENNYはかわいいな、と。

これ、おれはタイにいた時に新品でゲットした(たぶん2001年くらい)んですが、今ではほとんど入手不可能だと思います。見つけたら買うべし。楽しいアルバムです。

posted by インサック at 01:40| Comment(15) | TrackBack(2) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月19日

評価軸

「NOW That's what I call ARABIA 2」というアラブポップスのDVDを見ながら思ったのですが。

このDVDにはサラ・ブライトマンとカーゼム・サヘールのデュエット「War is Over」が含まれていて、曲調自体は全然アラブポップスではないのですが、カーゼムのヴォーカルはばっちりはまってるんです。
で、思ったことは、洋楽とJ-POPの距離より、洋楽とA-POP(アラブポップスのことです)のほうが近いのではないか、と。
いくらウタダやタタヤンが洋楽っぽい音にしたところで、米国の人にとってはアラブポップスのほうに相対的に親近感を感じてしまってるんじゃないかなあ、ということです。
単純にルックスも近いし、米国内のアラブ人、という言い方でいいかどうかわかりませんが、アラブポップスを普通に聴いている人の数は相当いるような気がします(根拠なし)し、ダンス系の音との相性もいいし、反復する曲構成はミニマルっぽい雰囲気もあるし(注:ミニマルミュージックというのは欧米でもけしてメジャーな音楽ではないですが、少なくとも日本よりも欧米の感性に合ったものだと思います)、欧米ポップスの猿真似のアジアより全然プレゼンスが大きいんじゃないでしょうか。

いわゆるワールドミュージックを聴かない音楽好きの日本人にとって、ざっくり洋楽とJ-POPという評価軸しかないので近く感じるかも知れませんが、実は日米のポップミュージックって太平洋くらい離れているのかも知れませんね。
ていうか、欧米ポップスにはない要素を持っているアラブや中南米、アフリカみたいなものだとフレーバーとして取り入れる意義があって、結果として世界的に認知される、という部分はあるかも知れません。
日本の演歌が米国のポップミュージシャンに取り上げられたという例は、寡聞にして知りませんが。

posted by インサック at 01:24| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月18日

Marwa/Chil Idak(BlogPet)

クラターイ・ポンサックが自称したいなぁ。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「クラターイ・ポンサック」が書きました。
posted by インサック at 09:06| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

David Bowie/Ziggy Stardust

davidbowie.jpg

捨て曲なし。



1972年発売、ロック史に燦然と輝く超名盤。
1曲目の「Five Years」からラストの「Rock'n'Roll Suicide」まで、名曲だけが入っているアルバムです。
久しぶりに聴いてみたら、意外にアコースティックでした。
記憶ではもっとぶっとんだアルバムだったんですが、実はもろ「ロック!」みたいな曲ってあんまり入ってないんですね。

なんか改めて書くこともないですね、このアルバム。
いいアルバムです。
たまにはこんなんで終わっとくか。
posted by インサック at 01:01| Comment(9) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月15日

Double/Crystal

double.jpg

彼女たち(今は彼女)の最高作は、いまだにこのアルバムだと思います。



SACHIKO(右)とTAKAKO(左)の姉妹デュオ、Doubleのデビューアルバム(1999年)。
デビューアルバム発売直前にSACHIKOはくも膜下出血でお亡くなりになっており、これが2人での最初で最後のアルバムになってしまいました。
その後TAKAKOは1人で「Double」を名乗り活動しており、R&B(ってブラコンだろブラコン)シンガーとして着実にキャリアを重ねております。
最近は(最近でもないか、もう1年以上前ですね)m-floのアルバムにジャズっぽい曲で参加したのをきっかけに「Life is Beautiful」というジャズアルバムを出しているようです、聴いてないけど。

おれは初めてDoubleの曲を聴いたのは「Shake」というシングルで、このアルバムの先行シングルだったんですけど、
「日本人なのになんちゅう本格的な黒人ぽい音や!!」と驚愕しました。
今聴きなおすとそんなでもない、むしろ硬さを感じるんですけど、ちょっと前の猫も杓子もR&Dディーバ状態の前だと、このDoubleの音はかなり衝撃でした、。
たぶん制作サイドでは、「こういう音アメリカでは流行ってるけど日本人に歌わせても売れないよね〜」みたいな感じで却下されてたんだと思います。
その判断はたぶん当たっていて、Double以外のアーティストがやっても外してたと思います。そのくらい奇跡的にDoubleはバッチリやりきったんですね。
しかしこの手の音は主に米国ではまさにメインストリームで、パクるのも簡単だったので、Doubleの成功により二匹目のどじょうが続出(多分30匹くらいいたんじゃないでしょうか)と思います。

このアルバム、筒美京平が数曲提供してるんですよね。気合の入り方がわかります。
筒美さんのことはよく知らないのですが、日本の歌謡界を支えた第一人者ですし、たぶん思うところあってこの新人デュオに曲を書いたんだと思います。期待を込めて。

ということで、若干の生硬さはありますが、このアルバムから日本のR&Bは始まった、と言っていい、エポックメイキングなアルバムですね。

今のDouble(TAKAKO)は、音楽的完成度はすごく高くなってると思いますが、キャッチーさには欠けますよね。というか、この手の音楽って突き詰めるほどキャッチーさがなくなる気がします。亜室ちゃんもそうだし。よくあんな難解な音が売れるな、って思いますよ。
難解というか、本来日本人には理解できない音だと思うんですけどね。
まあ今の若いもんは曲をちゃんと聴いてなくて雰囲気だけ感じてるのかも知れませんけど。

posted by インサック at 23:04| Comment(6) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

Foo Fighters/In Your Honor(not so loudなほう)

ff_iyh.jpg

これもまたロック。



2枚目も聴いてみました。
打って変わって、こっちにはアップテンポの曲が1曲も入ってません。

おれはいまだにFoo FightersにNirvanaの面影を求めてしまう部分があるのですが、こっちのほうがNirvanaに近いかも知れません。
デイヴ・グロールにしてもコートニー・ラヴにしても、作曲の作法がカートに似ているような気がしますね。パクリというんじゃなくて、組み立て方というか構造というか。
使うコード数はできるだけ少なく、でもコードチェンジは多め、という感じ。ミニマルとはちょっと違うんだけど、短いコード進行のかたまりをたくさん作ってつないでるような気がします。
例によってコード取って分析したわけではなく、単なる印象です(笑)。

この2枚組アルバム、1枚目と2枚目どっちが好きかというと今のところ1枚目ですが、数ヶ月経ったら2枚目のほうが好きになってるかも知れませんね。
感服したのはやはりデイヴの作曲家・シンガーとしての才能でしょうか。
1枚目はラウドなロック、2枚目はアコースティックタッチと、悪く言えば似たような曲を集めて(もちろん意図的にでしょうが)いるにもかかわらず、聴いていてまったくダレない。
これはやはりデイヴの高い作曲能力によるものだと思います。
と言っても別に「おお!」というようなわかりやすい特徴があるわけではなく、まっとうなロックをまっとうに演奏しているだけです。だがそれがいい!
日本で言うと奥田民生みたいなものですか。

一般にアルバムというものは通して聴いた時のことを想定して、激しい曲が2曲続いたらスローを入れて、みたいに起伏を作るわけです。
CDが普及する前のレコード時代はA面B面に分けて構成を考えたりもしてたみたいで、CDでリイシューされたもの聴くと違和感あったりします。
なのにそういう構成をまるっきり無視した作りで聴かせてしまうデイヴ・グロール、まじすげえ、尊敬します。

こっちのアルバムにはノラ・ジョーンズも参加してボサノヴァでデュエットしたりもしているんですが、もうノラは完全に添え物、デイヴ流ボッサにカリオカもびっくりですわ。






posted by インサック at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月12日

Foo Fighters/In Your Honor(loudなほう)

ff_iyh.jpg

最高傑作でしょう!!1枚目しか聴いてないけど。



前作「One by One」から2年半ぶりのフー・ファイターズの新作(2005年)は2枚組。
敢えて商業的に不利な2枚組を出すということは、よほど自信があると見た!ということで購入。ていうかフーファイなら必ず買うわけですが。
ケースに「One loud. One not so loud.」というシールが貼ってありました。
で、loudなほうから聴いたのですが、あまりに良すぎて何回も聴いてます。not so loudなほうは改めてコメントさせていただきたく。

いや〜これがマジでラウドなんすわ。元々ラウドなバンドではありますが、今までより一回りラウドというか、デイブ・グロール節炸裂、という感じです。
やはり彼はすごく優れたソングライターでありシンガーであり、ロックの本質を掴んだ数少ないロッカーだと思います。
「ロッカー」という表現はちょっと恥ずかしいですが、デイヴには敢えて使おう。あんたはロッカーだ!!In Your Honor!!なんちて。
とにかく「○○(な)ロック」というカテゴライズは不要な、ただの「ロック」。って「One by One」の時も言いましたが、ほんとにそうです。
あ〜、やっぱおれロックって好きだな〜。と改めて思いました。

とりあえず、1枚目にはスロー/ミドルは1曲たりとも入ってません。2nd「Colour And The Shape」の2曲目「Monkey Wrench」(この曲最近ビールのCMで流れてましたね)や「One by One」のラスト「Come Back」みたいな曲で埋め尽くされています。しかも飽きない。
それは一重にデイブの才能だと思うのですが、同じ「味」でいろいろな「具」を料理しているからなんでしょうね。
例えて言えばすき焼きみたいなもんで、味付けは一緒だけど牛肉も白菜も白滝も春菊もあるよ、最後はうどんを入れますよ、同じ味付けだけど、厳選素材で基本の味がしっかりしてるから飽きずにいくらでも食べれるでしょ、って感じでしょうか。

みんな満足、おなかいっぱいのすき焼きロックです。

いや〜われながら今回はきれいにまとまったな〜。
ちょっとかっこ悪いかな?

洋楽だからアメリカっぽく「ガンボスープ」のほうがよかったかな…
いや、いっそ「タイスキ」のほうがブログの趣旨にも合ってるかな…
ざわ… ざわ…


posted by インサック at 01:31| Comment(4) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月10日

Mohammad Mounir/Ahmar Shafayif

mohammad.jpg

石立鉄男の皮をかぶったスティング。



レバノンの美人歌手ばかり聴いててどうする!と思い、エジPOP全百科を参考にして聴いてみました、モハンマド・ムニール。
ジャケットを見る限り普通のエジプト人のおっさん。ってリアルでエジプト人の知り合いがいるわけではないので、単なるイメージですが。

しかし、音はこんなツラして超おしゃれ。なんかいわゆる「趣味のいい大人のロック」って感じです。例えばスティングとか、Sadeとか、バーシアとか、エンヤとか。なんか例えが古いなあ。
もちろんアラブ色はあるのですが、なんか楽器の音ひとつひとつやミックスなんかに、そういう洗練された洋楽のかほりを感じます。

これ何なんだろうなあ?
たぶん、アラブ音楽の中に欧米の音楽と共通する何かがあるから、これだけ親和性があるんだろうなあ、と思います。
打ち込みにも相性いいスタイルだし。
タイのThe SISが洋楽の音でルークトゥンをやってましたが、たぶんそれに近いものがあるのでしょう。坂本冬美の「夜桜お七」とか。ただ、他の国で伝統音楽を現代の音でリニューアルするという試みはあんまりやられていない(マレーシアのシティ・ヌルハリザくらいでしょうか)ことを考えると、やはりこれはアラブ独特の現象と言えるのかも知れません。
ま、そもそもムニール氏がやってることがそういう「換骨奪胎」なのかよく解っていないのですが。

とにかく相当かっこいいです、お洒落です。ユーリ・ムラッカディとかサミーラ・サイードにも通じる格調高さがあります。
そして、これも彼らとの共通点ですが、普通の洋楽にはない独特のグルーヴがあります。これが普通の洋楽と「ワールドミュージック」を分ける壁なのでしょうか?
こりゃ〜いいですな。アラブのCDって外れが少なくていいですな。ていうか、おれにいろいろ教えてくれる方々(のぶたさんとかキサラさん)のおかげでしょうか。

ところで、ムニール氏に限らずアラブの歌手全体に言えることなんですが、発音する時に下あごを前に出してるような気がするのはおれだけでしょうか?
形容が難しいのですが、例えば他人の口癖を悪意を持って物まねする時にするような、あの感じ。わかりにくいですね。
男性ヴォーカルの時はまだしも、女性だとなんか興ざめしちゃうんですよね。やめて欲しいなあ。たぶんアラビア語の発音方法自体がそうなってるんでしょうけど。


posted by インサック at 23:05| Comment(9) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The SIS/Trai

SIS_Trai.jpg

でかくなったな…ふっ…



姉妹トリオThe SISの3枚目のアルバム(2005年)。
このグループけっこう好きで、デビュー時からずっと聴いてます。
最近はヴォーカルのPiano(ヴォーカルだけど名前はピアノなのです)のソロ活動が目立ってましたが、無事グループとしてのアルバムが出て良かったです。
タイトルの「Trai」は、タイ語でそう書いてあったのでそのまま表記しましたが、「try」なのか「tri」なのか。たぶん「tri」だと思いますが。3人組だから。
以前からPiano(写真中央)が「美人ヴォーカリスト」みたいな扱いを受けているのに違和感があったのですが、どうなんでしょう?
というのは、彼女のようなイサーン顔は、一般に「美人」という評価にならないんですよね、タイ人の美意識では。
ま、それを置いても、個人的にはSor(写真左)のほうがきれいだと思います。

で、今回のアルバムですが、またスケールが大きくなったような気がします。
それは、別にバラードが増えたとかという意味ではなく、音楽的な幅も質もひとまわり大きくなったような感じ?
たとえば、2曲目はルークトゥン的なメロディーなんですが、歌い方はポップスのそれ。顔立ちからして絶対イサーン出身だし、ルークトゥンもモーラムも血肉化しているくせにこの対象化っぷり。
他の曲もカントリーやフォークのような泥臭い要素をふんだんに匂わせつつ、高級感を感じさせる質感。
タイっぽいんだけど、タイポップスにありがちな田舎っぽさは全くない。センスいいなあ、と思います。
いかしたロックナンバーがあと2曲くらい入ってたらもっと良かった。本人たちの趣味なのか、マーケティング的な判断なのかわかりませんが。

ただ、非常に惜しいのはミックス。ヴォーカル大きすぎ。ちょっと異常なほど。このグループの核はアンサンブルだと思うので、これはいかがなものかと思います。

でもいいアルバムですね。ていうか、いいグループだと思います。
次あたりで、ファーストに回帰するような傑作アルバムを出してくれないかなあ。



posted by インサック at 02:38| Comment(7) | TrackBack(1) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Four-Mod/Four-Mod

four_mod.jpg

もっとNew Orderみたいな感じで!!



各所で話題になっているFour Modのデビューアルバムです(2005年)。
Fourちゃん(写真左)はカリスマティーンモデルだそうで、アイナムのPVにも出演したりしてますね。
この子、すっごくかわいいと思います。このように。

four_mod2.jpg



fukuさんのブログで「DOJOっぽい」と形容されていたので聴いてみました。
1曲目のイントロがToploaderの「Dancing in the moonlight」にくりそつでびびった。偶然だとは思いますが。
感想としては、思ったよりDOJOぽくはなかった。RS王道のアイドルポップですな。
とはいえ、RSってこういうアイドルポップス作るのってけっこううまくて、なんだかんだで気に入ってしまうことが多いんですよね。Girly Berryとか。
で、このアルバムも、それなりによくできてはいます。しかしそれなりで、逆に言うとひっかかりがないのも事実。アップテンポの曲が少ないというのもあり、ちょっと地味な印象があります。もっと冒険してほしかった。DOJOのパクリでいいじゃないですか!おれはまたあのノリが聴きたいのだ!!
もう今のベーカリーには期待できないっぽいし。聞いた話では、ボーイさんは元々アニメ制作がやりたくてベーカリーを始めたらしく、最近は音楽制作にはあまり気合入ってないらしいです。

ということで無理やりDOJOっぽいところを探しつつ聴いていると、なんとなくNiece!に似ている気がして来ました。
あ〜でももっとテクノ風味がいいんだよな〜。チープなテクノで舌足らずのささやきラップですよ!誰かやってくんないかな〜。

posted by インサック at 01:55| Comment(6) | TrackBack(1) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月07日

Marwa/Chil Idak

marwa.jpg

アイドルか?アイドルなのか?!「あり」なのか?!!



自称「アラブのマリリン・モンロー」、Marwaのデビューアルバム。
日本人からすると違和感ありまくりのヴィジュアルなわけですが、アラブ的には「あり」なのでしょうか?

marwa2.jpg

太くないですか?アラブ的には「あり」ですか?
ルビーなんかも重量感ありますし、まあ「あり」ということにしておきます。

で、音なんですが、これなめてませんか?これこそ「あり」なんですか?
強いて言えばフィリピンのSex Bomb Girlに近いか。
「アハン」「イヤン」的なセクシー合いの手が曲の30%(体感。厳密に時間を計ったらそんなにないと思うけど)を占め、音楽的にはほんっとやっつけに作ってます。
アラブのアイドルポップスにはこういう「やっつけ仕事」が散見されます。
Mariaもそうだと思うし、Roubiもそうですね。
RoubiのCDも聴いてみたんですけど、エントリする気が起きませんでしたもん。4Catsに至っては、聴く気も起きませんでした。
対極には「歌えるアイドル」もいて、Nawalを筆頭にNancy Ajram、Shereenなんかもそうですね。

不思議なのは、「歌えないアイドル」は音までしょぼいということ。
ていうか、おれにはしょぼく聴こえるんですが、アラブの人にはそう聴こえていない、ということなんでしょう。
こういう罠にはまらないようにしたいものです。っておれははまりやすいんですけどね、たぶん。

と書くと、まるでMarwaのアルバムがしょうもないみたいですが、はっきり言ってしょうもないです。
でも笑えたから許す。


posted by インサック at 01:05| Comment(21) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月05日

Marsha/Mar Show

marcha_vcd.jpg

若い!細い!歌下手!



パメラのエントリにたくさんコメントいただきありがとうございました。
やっぱタイポップスのほうが受けるなあ。と思いました。

これは3月にタイに行った時に買ったMarshaのライヴVCD(2001年)。
このライヴが行われたのは仏暦2534年、西暦で言うと1991年!
彼女は1970年生まれなので、当時21歳ですな。
サワディーさんのサイトを見ると、彼女のデビューアルバム「ターム・ダオ(星に尋ねて)」が出た年です。
このアルバムは現在入手不可能なので、デビュー当時のMarshaの曲が聴ける貴重なVCDと言えますね。

しかし若い!今の彼女とは別人です。当たり前ですが。
ファッションも、今はほとんど見かけない前下がりボブ、当時の流行を偲ばせます。たぶん当時はすっごいかっこよかったんだろうなあ。
頭が小さくて首が長くて足が細くて、すごくキュートですね。いや、Marshaは今でも美しい人だと思いますが、また違った美しさがあります。

で、歌が下手。いや、Marshaは今でも(略)ですが、味はありますよね。このライヴでは味がありません。声質もTongばりのケロケロだし。やはり人は若さと引き換えに違う何かを獲得する生き物なのでしょうか。おれの場合主に脂肪だったりしますが。脂肪最高!

で、だいたいはどうしようもなく時代を感じさせる曲だったりします。垢抜けないアサニー・ワサンというか。ってどんだけどんくさいんじゃ!(アサニーファンの方すみません)
ただ、1曲だけルークトゥンの要素を大胆に取り入れたドラマティックな大作があって、これだけはすばらしい!
クレジットがないので曲名がわからないのですが、アルバム1枚しか出してない状態でのライヴでしょうから、デビューアルバムに入ってるに決まってるわけです。
Marshaのベストには入ってるのかな?と思ってチェックしてみたら、ファーストからは2曲収録されている模様。買おうかな… ざわ… ざわ…

最後にタイトル。
MarshaのショーだからMar Show。
こんな最悪のだじゃれ、日本人がやったら殺意を感じるところですが、「サヌックマイ?」とタイトルにしてしまうグタグタなタイ人のセンス、ラブリーで好きです。




posted by インサック at 22:39| Comment(7) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

U2ってすごいなああああ。

今MTVでU2のライヴを観ていたのですが。
iPODのCMでおなじみ「Vertigo」収録の最新アルバム「How To Dismantle An Atomic Bomb」からの、たぶん2枚目のシングル「City Of Blinding Lights」だったのですが。

デビュー当時に近い音で、デビュー時とは比べ物にならないスケールを持ってしまいました。
ていうかもう25年やってるんで当然ですか。
当然という意味は、そうじゃなきゃ25年もショウビズ界でサヴァイヴできないということです。

おれは「Unforgettable Fire」からU2から離れ「All That You Cant Leave Behind」で戻って来たという、まあ要は彼らの最高のアルバムは「WAR」だと思っている人間なのですが、そんな人実は多いと思うんですよ。
で、今のU2は「焔」とか「Zooropa」とかを聴いてきた人にも、おれみたいな変化を嫌う悪しきファンにも支持されるだけの幅と強さを手に入れたんだなあ、と。

今日は酔ってるのでこのくらいにしときますが、U2に関しては改めて言及したいと思います。

posted by インサック at 01:10| Comment(12) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月02日

P.O.T/Remastered

pot.jpg

か、かっちょいい!



だいぶ前になりますが、今年の3月にフィリピンに行った時に買ったアルバム。
1997年にリリースされたものに、2004年に録音したボーナストラックを加えたもののようです。2005年発売。

このP.O.T、どういうバンドか全然知らないのですが、当時のマニラのCDショップで山ほどプッシュされてた国産オルタナバンドの中にディスプレイされてました。
他にもオルタナ系のCDを何枚か買って来たのですが、正直いまいちでした。フィリピンのミュージシャンに共通する「プレイヤーとしてはうまいし器用なんだけど、クリエイターとしての資質が弱い」という罠にはまりました。おれが。

しかしこのP.O.Tは違う。
誤解を恐れずに言うと、Charみたいです。いや、バンド全体がグルーヴしてる感じはジョニー、ルイス&チャーか。あとシアター・ブルックなんかにも通じる部分はあります。洋楽で言うとスライとか。かなり黒いです。
オルタナな感じもあるんですが、どっちかというとオールドスタイルのロック、R&Bを基本にしてます。ベースは半分くらいチョッパーですが基本リズムは8ビート、という感じはレッチリを連想したりもしますね。

ところで最近「R&B」と言うと今風で少し黒人ぽい音楽を指すようですけど、元々はブルースをルーツとしたロックをR&Bと呼んでいたような気がします。クラプトンやストーンズもR&Bの範疇だったような。
最近のR&Bって、どっちかというと「ブラコン」ですよね。ブラック・コンテンポラリーなんだからこっちのほうが意味としても合ってるじゃねえか。ブラコンって言えよブラコンって。

ということでこのバンドは昔で言うR&Bバンド、なのかも知れません。
黒っぽいけどソウルでもファンクでもなくロック、という。しかも70年代くらいの。
でも90年代っぽいオルタナ・ミクスチャーのテイストもあり、という。
まあいわゆる「ロック」の「かっこいい」フレーズがてんこ盛りです。
こういうこだわりなく「いいとこどり」するというのもフィリピン人の特性なのかも。
あと、最近では珍しく全然機械を使ってません。100%人力。一発録りかもしれない。
そういうところもいいですな。楽器やったことある人だと気に入るかも知れません。

posted by インサック at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。