2006年03月27日

Annita / Annita's room

annita.jpg

Annitaいいわ〜。

「更新が滞る」と言いながら早速更新するのですが、それはこのアルバムがそれだけすごいと思いねえ。

Annita久々の復帰作(2006年)。
2002年のデビューアルバムは、なんだかんだで良く聴いてましたし、2003年(確か)のタイフードフェスティヴァルにも来日したりして、けっこう精力的に活動してたんですけど、2004年に自動車による人身事故を起こしてしまい、表舞台から姿を消してしまいました。
詳しい話はkomtaさんのこちらのエントリをご参照ください。

「あ〜もうこれで引退なんだろうな〜」と思ってたのですが、最近「Cover Girls 2」という企画ものに参加したらしく(詳しくはまたkomtaさんのこちらをご参照ください)、続いてこの2ndソロアルバムのリリースとなったわけです。

で、内容ですが、これがすごくいいです!
基本的には1stの路線なんですが、ほんと絶妙のバランス。
「キュート」と「セクシー」、「ベタ」と「先鋭」、「洋楽」と「タイっぽさ」、「バラード」と「ダンサブル」。
微妙な、ちょっとバランスを崩すと一気に陳腐化するようなさじ加減を奇跡的に体現してます。
特にわかりやすい特徴や「売り」みたいなものはないんですが、とにかく王道を磨き抜いた、という感じですね。すごく考えて作ってあると思います。
一回完パケした後、さらに同じくらいの時間をかけて練り直した、くらいの。
たとえば、このアルバム、奇数曲はスロー、偶数曲はダンスナンバーなんですけど、それも狙ってやったんじゃないかな。
特にダンスナンバーがいいですね。サビが最高に盛り上がるように、曲構成が計算されている感じがします。

常々思うんですが、「エロかわいい」とか「すごいハイトーンヴォーカル」とか「ギターが超うまい」とか、そういうわかりやすい特徴を持った人たちよりも、飛び道具なしで「王道」を突き詰めた人のほうが最後には勝つような気がしますね。まあ、音楽は勝ち負けじゃないですけど。

最近のタイポップスって、かなり洋楽的要素が高くなってきてて、それはそれで好きですけど、このアニータのアルバムはそれよりちょっと「ベタなタイポップス」なんですよね。それが外人であるおれの琴線に触れるわけです。
加えて音のクオリティは、一昔前のタイポップスよりレベルアップしているわけで。

ジャケットではよくわからないのですが、インナーの写真だとこんな感じで、昔のままのアニータです。

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さすがに少し大人になったかな?
このルックス、タイ人にはたまらないはず。
posted by インサック at 22:47| Comment(8) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

FF12プレイ中。

FF12をやってます。
基本的に空いた時間は全てFFに充てますので、当面ブログの更新が滞ります。

しかし今回のFFはいい。
全体の感触は既存シリーズより「ベイグラント・ストーリー」に近い。
松野泰己原理主義者のわたくしはツボ突かれまくりです。
松野さんが制作途中で療養のためプロデューサー降板した時はどうなることかと思いましたが、よかったよかった。

posted by インサック at 17:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

Fairchild / W

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かわいかったんです。



最近週刊誌を賑わせているYOUがヴォーカルだったバンドFairchildの1992年のアルバム。
当時はYOUがこんなんなるとは夢にも思ってませんでした。たぶんアーティストっぽい人と結婚して、おしゃれだけどちょっと不思議なライフスタイルをエンジョイする、かっこいい女性になるんだと思ってました。
プライベーツの手塚ショーネンと結婚したくらいまではその路線だったんだけどなあ…
Fairchildというバンドは、商業的にはそんな成功しなかったと思います。「ごっつ」の主題歌(「きらいだよ」)、アルペンのCM(このアルバムに収録されている「スキスキ有頂天国」)、「紅茶のお酒」(「探してるのにぃ」)あたりが中ヒットしたくらいでしょうか。
YOUが一般に認知されたのは「ごっつ」レギュラーあたりからだったと思いますが、ここまでバラエティタレントになってしまうとは、恐るべし。

そんなYOUですが、昔はかわいかったです。いや、今でも十分魅力的な人だと(毀誉褒貶あるみたいですが)おれは思いますが、Fairchild時代のYOUは神がかってかわいかったと思う。
ルックス的にもそうですし、声にオーラがあるし、発言もちょっと変わってたりして、元祖不思議ちゃんという感じでしょうか。

ま、おれがずっと(デビューから解散まで)聴いていたのは、リーダーの戸田誠司の音が好きだったからですけど。って話の流れ的に説得力ないですか、そうですか。
でも、YOUのキャラクターなしでは成立しなかったバンドだとも思います。

という長い前置きを経てアルバムの話ですが、これは2枚組アルバムです。Red DiskとBlue Diskに分かれており、Redはアップテンポ中心、Blueは静かめな曲中心です。Foo Fighters最新アルバムみたいですね。
当時のインタビューで、戸田氏は
「レコード時代のA面・B面的な感覚を再現するために2枚組にした」みたいなことを言っていたと思います。

このBlueの方がいいんですよね。抑えたポップセンスが光ってます。
Fairchildのアルバムとしては、トータルではベストではないと思うんですけど(2枚組ということもあり、セールス的にも苦戦したと思います)、このBlue Diskだけはいい。
ただ、当時の雰囲気としては、RedのYOUのちょっとふざけたキャラクターが受けた…のかなあ?おれ的にはやりすぎだったと思うんですけど。
むしろ初期のテクノアイドルっぽい感じや(YOUはもともと「江原由希子」という名前でアイドルとしてデビューしてます。詳しくはここ参照)、ラストアルバム「Comme a la Radio」の完成形に比べればいまいち感はありますが、でもBlue Diskは好き。統一感あるし。

posted by インサック at 23:09| Comment(3) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

Bo / Beginning

bo.jpg

うまくならないで。



タイポップス史上伝説のデュオ、Triumphs KingdomのBoのソロアルバムが遂にリリースされました(2005年)。
おれが初めてタイポップスに衝撃を受けたのがこのTKAonだったのですが、今にして思えばBakeryのTKは現在のBlack Sheepやインディーズの流れを、Aonはベタなタイポップスの典型だったわけで、結局この体験がおれのタイポップスに対する嗜好を決定付けたような気がします。ルークトゥンあんまり聴かないとか。
また、この2つの方向性がアウフヘーベンされたのが最近のLydiaSe'noritaCreamNJAmaryなんかの流れなのかな…と思ったりもします。

TKはこのBoとJoyceの2人組だったのですが、Joyceはこんなことになってしまい残念です。TK再結成の話もあったみたいなんですけどね。

前置きが長くなりましたが、おれにとっては待望のBoソロであったわけです。
プロデュースはDOJOの仕掛け人でありTKのプロデューサーでもあったZomkiat。
Boydも参加しています。でもリリースはSonyです。ていうか、BakeryってSony傘下になったんでしたっけ?

音的には、まさに「2006年のTK」。
あの頃のチープなニュアンスを、主にリズムトラックに残しつつも、上ものや音響は今の感触で作ってくるZomkiat、さすがです。
わざとか性(さが)かわかんないけど、この微妙なダサさとかっこよさのバランスが彼の個性ですね。
またメロディーラインがタイにはめずらしくメランコリックな「切ない系」(って同じこと2回言ってますか?)でキュンと来ます。

で、Boのヴォーカルですが、TKの時から進歩してません(笑)。
ぶっちゃけ、たどたどしくて幼く聴こえちゃう歌唱力&声質なんですが、だがそれがいい!!
個人的には、衝撃を受けたTKの印象がすごく強いので、また変わらない声を聴かせてもらえてうれしいです。
逆にものすごくうまくなられちゃっても違和感ありますし。
TKの特色のひとつだった「ささやきタイ語ラップ」はなかったですけど、まあそれは許す。
これからもこんな感じで、歌うまくならないで、ダサかっこいいトラックをバックに歌い続けて欲しいです。
長続きしない芸風のような気もしますし、単なる個人的なノスタルジーに過ぎない気もしますが、このアルバムでしか感じられない何かがあることは事実!
BakeryのDNAよ永遠に!
posted by インサック at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月13日

東京事変 / 大人

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いい曲ぞろい。



東京事変のセカンドアルバムが出ました(2006年)。
デビューアルバムからはギターとキーボードがメンバーチェンジしてますね。

で、内容ですが、おれは1stより好きです。
前のアルバムでは、「バンド」という形態に拘ったのか、ミュージシャンエゴ、というか、メンバーの演奏者としてのエゴが前面に出ていたような気がするのですが、今回はだいぶ落ち着いている、というか、各パートが楽曲に奉仕するような印象があります。
特に前作のキーボードとギターって、わりとトリッキーな音作りだったと思うので、こちらのほうがまっとうな感触です。まさに「大人」。
そのせいかどうか、楽曲のレベルがすごく高く感じる。
林檎って、もともと普通に「いい曲」を書ける才能がすごくある人だと思うのですが、今回は先行シングル「修羅場」をはじめ「スーパースター」「透明人間」など名曲ぞろいと言えましょう。

スタイル的にもジャジーな感じではあるのですが、そういうスタイルとしての変化よりも(ていうか、前からジャズっぽい曲もありましたし)もっと本質的な部分で均整が取れている(エゴや趣味に走らない)ところが大人っぽいと感じましたし、そこがこのアルバムの魅力だと思います。

特にベースの亀田誠治、彼のベースは林檎ソロ時代からずっと素敵です。優れたポップソングには優れたベースラインがつきものです。
逆にギターの浮雲さんは、音はいいんですが、演奏力が少しヤバイような…
特に「修羅場」のギターはちょっといただけないと思いました。
林檎のヴォーカルはソロ時代の「つきつけられる」感じがなくなり(それも好きでしたが)、精神的な余裕が感じられますね。
彼女の中では、東京事変と林檎ソロは別物なんでしょうね。あるいは、ソロ時代の、周囲のプレッシャーや自分の中のディーモンから開放された影響ってことなのかなあ。

林檎がソロで出した3枚というのは、80年代後半のプリンスにも通じる怒涛の変化/進化を体験できてゾクゾクしたのですが、今回のアルバムはプリンスで言うと「Emancipation」的な、今まで耕した畑から収穫を始めたくらいのイメージでしょうか。
プリンスはそこからさらに「Musicology」という、何回目かの黄金期に突入しており、もうすぐリリースされるニューアルバムもたぶん傑作なんですけど、林檎もそんな感じで次のレベルに到達していただきたいものです。天才は一生成長すると言いますし。




posted by インサック at 23:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

Nancy Ajram / Ya Tabtab wa Dallaa

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磐石。



アラブポップスのトップアイドル、ナンシー・アジュラムのニューアルバムです(2006年)。
よくわからないのですが、現在の彼女というのは、タイで言えばタタヤン全盛期、マレーシアだとシティ・ヌルハリザのような、好き嫌いは別として、シーンを代表するような位置にあるような気がします。

で、聴いてみました。
前作、前々作のような超キャッチーな曲はなく、どちらかというとバラード多めの構成。
しかしこのスロー〜ミドルテンポの曲がクオリティ高いです。
しかもアルバム後半になるほど質が上がる構成になっていて、最後のほうはかなりうならされます。ナンシーも歌うまくなってるような気がする。

バックトラックはいわゆる「アラブポップス」でよく使われる楽器群で作られていますし、メロディーもどっちかというとベタで、「新奇性」みたいなものは希薄なんですが、組み立て方がうまい。曲構成もよく考えられてますし、飽きが来ない作りになってると思います。
素材は平凡なんだけど料理の仕方がうまい、という感じ。
あえてこういう保守的な作りにしてきたというのは、ここでナンシーのポジションを磐石のものにしたいということなのでしょうか。
しかし、こちらの想像しているイメージから1ミリたりともはみ出さないこの路線は、どうなんでしょうか?まだ守りに入るには早いような気もします。
個人的には、前作のほうが良かったかなあ…

洋楽的なテイストも適度にありますし、アラブポップス入門編としてもいい感じだと思います。

posted by インサック at 03:36| Comment(8) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月08日

Amary / Amary

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あんたいくつ?



RSの新人、Amary(エーンマリーと発音するようです)のデビューアルバム(2006年)。
「バンコク音楽日記」のkomtaさんのここに詳しいエントリがあります。
実は、感じたことはkomataさんとほぼ同じなんですけど、一応おれなりに書いてみます。

ジャケットのファッションや顔立ちからして、まだ若い(おそらく10代)だと思うのですが、なんじゃこりゃ、のアダルトな声&サウンドプロダクション。
これがまたギミックなしの良い仕上がりで、ここ1年くらいのLydiaやCreamなんかの洗練された音を、よりR&B/ソウル方向へ推し進めた感じです。
日本で言うとDoubleとかSOULHEADとか、他にもよく知らんけどいっぱいいる黒っぽい音の女性シンガーたちと、大きいくくりでは同じエリアですね。
しかし、断言しますが、そんな日本の有象無象よりもAmaryのほうが数段レベルが高い。

「大きいくくりでは」と書きましたが、日本のシンガーたちがやってるのは、黒人音楽の中でもヒップホップの要素がすごく大きいと思うんです。「ラップ必須」みたいな。
でもやっぱ日本だとコアなラップ100%だと受けないので、サビだけキャッチーなメロ(=歌謡曲と言ってもいいですが)がある、みたいな。
Amaryのこのアルバムは「ラップ必須」ではないんですね。さすがにゼロではないですが。
むしろソウルの要素がすごく強い。それもシャウト系ではなくウィスパー系。こういうの何て言うのか、黒人音楽を真剣に聴いたことがないおれにはわからないのですが(笑)、「フィリーソウル」と呼ばれる音に近いような気がします。ってこれもkomtaさんのブログに書いてあったのですが。

でも実際、おれが聴いたことのある「フィリー・ソウル」と言われる音楽に近い匂いは感じます。
デルフォニクスの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」とかスタイリスティックスの「ベッカ・バイ・ゴーリー・ワウ」とか。実は両方ともPrinceがカヴァーして興味を持ったんですけどね。
ストリングスとキーボードが紡ぐシルクの肌触りと言いますか。

このアルバムなんですが、アップテンポのナンバーはなくて、ほとんどがシルキーなトーンに乗ってスムースに流れていくスロー〜ミドルです。
で、Amaryのヴォーカルがまたスルスルと乗っていくわけですが、もう余裕というか自由自在というか、新人らしからぬ達者な歌声。この人いくつなんでしょうか?
インドネシアのAndienみたいです。

で、もうひとつ気づいたのですが、これらの曲ってアレンジを変えたらベタなタイバラードとしても違和感ないんです、たぶん。
タイポップスとソウルミュージックのスウィートネスというのは通じるするところがあるのでしょうか。これもkomtaさんのエントリで指摘されてましたが。

最終曲のタイトルが「One night in Bangkok」だったので、下世話なバー(ゴーゴーとも言う)でよくかかる「あの曲」のカヴァーか?と思ったら全然違う、グルーヴ感あふれるかっちょいい曲でした。うれしいような残念なような。

posted by インサック at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Nat Myria / life & love

Nat_love_and_life.jpg

Natが好きです。



前作「Emotion」以来実に4年ぶりとなるNat Myria Benedettiのニューアルバム(2006年)。
結婚したこともあり、「このまま引退かな?」と思っていたのですが、無事新作がリリースされてうれしい限りです。
「サイアム系で行こう」で「1曲目が「I Think I」のパクリ
と書いてあったので、
「そんな奴はおらんやろ〜。チッチキチ〜」と聴いてみたら、う〜んこのリリースタイミングからしても、パクリですねこれは!

でもそんなことはどうでもいいのです。Natの歌声を聴けるだけでおれはいいのです。
と、完全にミーハー状態のように思われるかもしれませんが、違うのです。彼女の歌声には説得力があるのです。
「I Think I」の原曲は聴いたことがないので、Katヴァージョンと聴き較べてみましたが、Natはコクがあるのにキレがある。
「『女性』性」とでもいうのでしょうか、女性の魅力である(というとなんかエロいですが)セクシーさ、清楚さ、無邪気さ、小悪魔ニョロよ、みたいなものを全て含んでいて、聴き手の解釈によってどうにでも取れる懐の深さがあるような気がしました。

音のほうは、前作を踏襲したシックでおしゃれなトーンが基調になってますが、気持ちアレンジが派手めでしょうか。
ラスト1曲「Sai Sueb Hua Jai」だけ素っ頓狂なナンバーですが、これはドラマの主題歌なので、アルバム全体のトーンからは外れて当然なのでしょう。この曲のトーンでアルバム1枚作られても困りますが。
しかし「Emotion」以前のNatは素っ頓狂な曲もちらほら歌っており(手を前で組んで上下させる振り付けのやつとか)、「こんな美人で物静かな感じの人がこんな歌をこんな振り付けで歌うの?!ええ〜!!」感がまた個性だったような印象もあります。

関係ないけど、Marshaの最新アルバムにも1曲だけ「え?」ていう曲が入っていましたし、Panaddaのアルバムのラスト曲の打ち込みR&Bもアルバム全体のトーンからは外れてましたし、こういうの流行ってるんでしょうか?次のアルバム制作の方向性をリサーチするためかなあ?

話は戻りますが、やっぱNatの声と歌い方って楽曲やアレンジをも凌駕する良さがあって、エンターテイナーとしてレベルが高い人なんじゃないかなあ、と思いました。
ただ、楽曲自体は「ベタなタイポップス」であることは否めず、新興勢力の躍進著しい現在のタイポップス界ではちょっと「古い」感じがするのは否めず、今までNatを知らない人がパっと聴いて好きになるかは微妙です。
いや、ある意味王道タイポップスとも言えるし、こういうのが以外と広くウケるのかも知れないな。

ともあれ、幸いにこのアルバムはタイでヒットしているらしいので、今後もコンスタントにアルバムを発表していただきたいものです。

posted by インサック at 00:09| Comment(4) | TrackBack(1) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

Endorphine/Suk Ga Wa 49

endorphine_2nd.jpg

あとは楽曲の品質向上を。



デビューアルバムがいきなりブレイクとなったエンドルフィン、早くも2枚目のアルバムが出ました(2005年)。
デビューアルバムは、ダーちゃんのヴォーカルはすごくいいなあと思ったのですが、後の要素がいまいちだったことは否めません。

で、今回ですが、音的にかなりしっかり「バンド」になっていてちょっとびっくり。
もっともっとワザ(演奏テクにしても音作りにしても)を磨いていただければうれしいですね。

ダーちゃんのヴォーカルは今回も冴え渡ってます。ますます深みとエモーショナルな魅力が出てきたと思います。
ただ、ロック色の強い曲ではすごくハマっててかっこいいのですが、この必殺パターンを外すとちょっと違和感ある、というか、いろんなパターンの曲を器用に歌いこなすというのはちょっと苦手みたいですね。
このアルバムの中に男性歌手とのデュエットがあるんですが、その曲で特に感じました。
まあまだ若い子ですし、「声力」では近年稀に見る逸材だと思いますし、今後に期待したいと思います。

あと、楽曲がいまいち、ていうか、「よくある」感に満ちているように感じます。
タイの音楽マーケットでは「どこかで聴いたこのがあるような歌」というのはヒット曲になりやすかったりもするのですが(笑)、おれのような外国人からすると、どうしてもマンネリ感というか新鮮味がないというか…
芸能色が強い歌手だったらそんなに感じないと思うのですが、仮にもバンド形態でやってるんだから、売れ線からはみ出してもガツンとした音を聴かせて欲しいです。
ただ、けして悪い曲ではないと思うし、このアルバムも再聴に耐えうるクオリティは持ってますし、過去1回聴いて二度と聴いていないタイポップスのCDに比べれば、全然いいと思いますけどね。

1枚目〜2枚目の成長ジャンプアップ幅としては非常に大きかったので、3枚目ではさらにびっくりさせていただきたいと思います。

「サイアム系で行こう」のエントリ
「タイで想う日々」のエントリ
posted by インサック at 23:42| Comment(1) | TrackBack(1) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

Yuri Mrakadi/Ya Kassi...

yuri_ya_kassi.jpg

期待しすぎなのかなあ。



前作「Bahibak Moot」が非常に素晴らしかったユーリ・ムラッカディの最新アルバムです(2005年)。
相変わらず「アラブのブライアン・フェリー」とでも形容するべきか、伊達男路線です。

前作は本当に良かった。
一度聴いたら忘れられない「バヘッバク・ムウウット」のサビのリフレインも強烈でしたし、他の曲もかっこよかった。すごく。
で、彼のブレイクしたアルバム「Arabi Ana」も聴いてみたんですが、な〜んかぴんと来なかったんですよ。
「まあデビューアルバムだからかな。最新アルバム=最高傑作という状態なんだろう。次のアルバムは期待できるかな。」と思って今作を聴いてみたというわけです。

悪くないです。けして悪くない。
アラブっぽさは薄めで、むしろ洋楽に近いかも知れない。それは前作でもそうだったし、そこについては不満はないです。
でも、なんか「バヘッバク・ムウウット」に匹敵するインパクトはないんですよね。音はけっこう整理されてて非常に聴きやすいんですが、楽曲そのものの力が足りないというか、作曲にあんまり時間かけなかった感じ、というか。
このアルバムから大手レコード会社のロターナに移籍しているのですが、商業的成功を求められて悪い方向に迎合してしまったような印象もあります。
大半の曲をユーリが作詞作曲プロデュースしているのは前作と変わりませんが、会社からなんか注文されたのかなあ…

前作がおれにとってあまりにもインパクトがあったので、変に思い入れてしまってそう感じているのかも知れません。
そういう期待というか先入観無しに聴けば十分良いアルバムだとも思うのですが、どうしても前作の焼き直しのように聴こえてしまうんですよねえ。

再びインパクトと音楽的冒険心に満ち溢れた音楽を聴かせて欲しいと思います。がんばれユーリ!
posted by インサック at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

ICE/midnight skyway

ice_midnight_skyway.jpg

懐かしくて新しい。



宮内和之と国岡真由美によるユニット、ICEの6枚目のアルバム(1998年)。
一時期すごく好きで、デビューアルバムからこのアルバムまでずっと聴いてました。

全体的な感触としては70~80年代のR&Bっぽいんだけど、当然今の音楽ですから打ち込みも使ってて、わりとミニマムなバックトラックに国岡さんのクールでシャープなヴォーカルと宮内さんのカッティングやソロが乗って来る、という基本構成です。
お洒落で泥臭い、シャープで野太い、打ち込みですごいグルーヴ感、という相反する要素を矛盾なく表現しているのはすごいと思いますし、他のアーティストではありえない唯一無二の個性だと思います。
都会的な音なんだけど、その「都会性」は洗練されているだけではなく、ニューヨークのちょっと怖いあたりとか、吉田秋生の「カリフォルニア物語」なんかとマッチする、ちょっと泥臭い感じもあったりします。

てな感じで、音の構築は非常に個性的でレベルも高いのですが、加えて彼らはプレイヤーとしても非常に優れていると思います。
宮内さんのギタースタイルは、ファンクとブルースとジャズと等間隔に位置するような、すごい絶妙な色を持ってます。
16ビートの切れ味鋭いカッティングあり、チャーばりのソロあり、音色はギターのボディーをうまく鳴らしている温かみを感じますが、打ち込みとの相性がいいデジタルさも感じます。
国岡さんのヴォーカルは基本はクールでセクシーだけど時にはキュートに、時にはワイルドに、しかし感情に流されることはなく、あくまで美しく上手です。
声質がちょっとハスキーで裏声と地声の中間な感じで、感情がこもっているようないないような、これまだ独自のヴォーカリゼーションだと思います。

音楽性はそんなに変化はなくて、デビューアルバムからこのアルバムまでは、基本線は変わらずですね。しかしいちいちレベルは高いですし、マンネリ感もありません。
商業的にはそれなりの成功を収めたと言っていいと思いますが、大ヒットはしなかったんじゃないかな。
前述の「泥臭さ」が日本のマーケットでは受け入れられなかったのかも知れませんね。
引き合いにだしたチャーも、アイドル的に売り出されたデビュー時の「気絶するほど悩ましい」(ってひどいタイトルだなあ)以降、Pink Cloudもジョニー・ルイス&チャも売れてはいないですからね。ミュージシャンズ・ミュージシャンとしての支持はすごくあると思いますが。

で、ICEですが、このアルバム以降はぜんぜん聴いてないんですよね。
公式サイトを見るとコンスタントに活動しているみたいですし、最近のアルバムも今度聴いてみようと思います。


posted by インサック at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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