2006年05月31日

Ya Ya Ying / Kor Tod Na Ka Kor Tod

yayaying_3rd.jpg

戻っておいで。



ヤヤインのサードアルバム(2003年)。
彼女はこれ以降、2005 Tiwa Hula Hulaを除いて、ポップアルバムは出してません。ルークトゥンアルバム(と言っていいか、ちょっと微妙な作品ではありましたが)とか、これもルークトゥンの要素が濃いTVドラマのサントラはありましたが。

おれは彼女の1st2ndも好きで、特に2ndはかなり感動したのですが、この3rdはいまいちに感じました。
ちょうどこの頃ってグラミーが出すCDクオリティが下がっていた時期でもありましたし。

久々に聴き返してみたのですが、当時感じた「がっかり感」ほどしょうもないとは思いませんでした。ま、普通?
でも、彼女の過去のアルバムと比較すると、個性も薄いし、凡作であるという印象は否めません。しかし今やこのアルバムより古いものは入手困難という。
考えたらヤヤインのベストって出てないな。けっこうなキャリアだし、そろそろ出てもいい頃だと思うのですが。

TongがRSに移籍した時、アルバムの制作途中だったらしく、その未完成のアルバムはヤヤインがヴォーカルを入れて発売する、という話があったらしいのですが、もう立ち消えてますよね。

この人、基本的には純粋なエンターテイナーで、アーティスティックな方向性は持ってなさそうなんで、本人はルークトゥンだろうが何だろうがこだわりなくガンガンやるんでしょうが、やはり昔のような中東ハードコアダンスナンバーも聴いてみたいです。グラミーさんよろしくお願いいたします。




posted by インサック at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

Tong / 111

tong_111.jpg

洗練される前のタイポップスの名盤。



現在はRSに移籍したTongの、グラミー時代のデビューアルバム(1998年)。

ここ最近のタイポップスってかなり洗練されてきたというか、音的には今のJ-POPや洋楽と違和感ない感じになってきたのですが、2000年くらいまではけっこう外人からすると素っ頓狂というか、録音技術とかアレンジの感覚が「一昔前」だったような気がします。
例えば「J-POP」という言葉が生まれる前の「邦楽」に近いというか。
昔の「イカ天」とか「バンドブーム」とかの時代、有象無象のバンドがたくさんデビューしました。当時のCDがうちにも何枚かあったりしますが、もしお持ちなら聴いてごらんなさい。演奏が下手でミックスがダサダサですから。

90年代後半のタイポップスも概ねそんな感じだったと思うのですが、そのチープさを逆手に取って(というか、制作側は無自覚だったかもしれませんが)、ポップな名盤もいくつか生まれております。X3 Supergangとか、TKとか、Nicoleの初期もそうですね。
Ninaなんかもそうかな。
これらはTata Youngのデビューくらいから始まったのかも知れません。

話がそれますが、「ポップ」な感覚って、やっぱり女性ヴォーカルに分があるような気がするんですよね。おれが男性だからそう感じるのかも知れませんが。
個人的には、男性アーティストに求めるのは、アヴァンギャルドさや「ロック魂」や、何かしらアーティスティックなものだったりします。
だから、タイにたくさんいる男性ヴォーカリストはあまり聴かないのかな。

で、Tongのこのアルバムおよび2ndもそうです。
このアルバムに関しては、曲がいいですね。キャンディポップありバラードあり、どれも覚えやすくて気持ちいい。
悪く言えば「ベタ」なのですが、ここまでベタだといっそすがすがしい。
で、わざとかどうか、チープなサウンドプロダクションがプラスに働くような楽曲になっている。
それはアップテンポなナンバーだけでなく、「マイ・ボーク・ダイ・マイ」みたいなスローナンバーでも切なさをうまく演出できている。おれこの曲大好きなんです。

惜しむらくは、再プレスをほとんどしないタイの音楽業界では、当時のCDがほとんど入手不可能になっていることですね。そのぶんベストがやたら出ますけど。
CDがない時代の(カセット全盛時代の)音源のCD化なんかもしないし。そう考えると日本や欧米って恵まれてますよね、相当マニアックなものまでCD化されますし。

今の音で同じフィーリングをよりかっこよく表現することは可能だと思うんですけどね。Boなんかもそうだしなあ。

Tongのアルバムでは、RSから出た最新のが一番いいと思いますし、最近の洗練されたタイポップスも好きなんですけど、時々この時代のタイポップスも聴きたくなっちゃいます。


posted by インサック at 23:43| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

JUDY AND MARY / J・A・M

jam.jpg

初めて聴いた時は「これだ〜!!」と思いました。



もう解散してしまいましたが、間違いなく一時代を築き、フォロワーを続々生み出したジュディマリのメジャーデビューアルバム(1994年)。もう12年前なんですね。
彼らの曲を初めて聴いたのは、なんか深夜の音楽番組で「BLUE TEARS」のPVを見たのが最初だったのですが、ポップとロックのせめぎあいのようなバンドサウンドに載って来る超キャッチーなメロディラインに衝撃を受け、すぐアルバムを買ったのを覚えています。
今聴くと「普通にいい曲」くらいの印象なのですが、当時のJ-POPの状況ではすごく斬新だったんだと思います。どんな人たちが当時売れていたのか忘れましたが。

元々このバンドは、PresenceやJACS`N`JOKERといったハードロックバンドのベーシストだった恩田快人が始めたらしく、このファーストアルバムは全曲恩田さんの作曲になってます。
で、おれは彼の書く曲が好きみたいですね。
というのは、ジュディマリはこの後どんどんギターのTAKUYAが曲が増え、たぶんアレンジの主導権も彼になっていったんだと思いますが、あんまり面白くなかったんです。
誰もが知っている彼らのヒット曲は、たぶん8割以上はTAKUYAの曲じゃないでしょうか。

ジュディマリがこれだけ成功したのはTAKUYAのセンスに拠る部分が大きいんだろうなあ、と客観的には思います。実際売れたわけですし。
ただ、おれの趣味には合わない、というか、なんか曲そのものの力が足りないような感じが。ギタリストとしては面白い人だと思いますが。
ジュディマリ最初のヒットシングルは「そばかす」あたりでしょうか?このへんから、曲は大味になったり。意味なく実験的になったり、音楽以外の部分(YUKIの「女の子の気持ちを素直に表現した詩」とか、ライフスタイルやファッションみたいなところ)が重要視されて行ったような気がしますね。
個人的にはそんなことはどうでもよくって、ファーストの時の「パンク」「ポップ」「泣きのメロディー」みたいな部分を恩田さんに突き詰めて行っていただきたかったんですが、そうしてたらたぶんここまで売れなかったですね。う〜ん難しいですなあ。
このアルバムに収録されている「POWER OF LOVE」「DAYDREAM」なんてすごい名曲だと思うんですけど。

解散後のYUKIは「そんなにビョークになりたいか」って感じですが、それなりに売れてるんでしょうか。
まあずっとジュディマリのパブリックイメージじゃきついわな。


posted by インサック at 23:53| Comment(3) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

Diana Haddad / Akhbar Hilwa

diana.jpg

これいいですね。



「レバノンの美人女性シンガー」は数あれど、そのトップクラスに君臨すると思われるディアナ・ハッダードの2001年のアルバム。

この人のアルバムでは、2004年発売の「Awel Marah」というのを持っているのですが、その時の印象は「濃すぎる」という感じでした。当時はアラブポップスを聴き始めたばかりで、Nancy AjramやNawal Al Zoghbiなんかのほうが正直魅力的に聴こえました。
それから1年半ほどが経過したわけですが、振り返ってみるとNancyのアルバム、特に初めて聴いた「Ah w Noss」というのは本当に良く出来たアルバムだったと思いますし、Nawalの「Eyneik Kaddabin」も優れたアルバムだったんだなあ、と思います。インプリンティングもあるとは思いますが。
で、このアルバムですが、そんな優れたアルバムに匹敵するクオリティだと思います。おれの耳が慣れただけかも知れませんが。

ディアナのヴォーカルは、やはりちょっとくどいというか、王道アラブ的というか、ナグワーおばさん的というか、まあそんな感じなのですが、バックの音もアラブ的で、なかなかいいコンビネーション。
とは言え、打ち込み等の現代的な音作りは随所にちりばめられているのですが、あくまでも限定的であり、印象としては「アラブ歌謡」って印象です。
「Awel Marah」と基本的なトーンはあまり変わらないのですが、あちらがちょっと辛気臭いのに比べ、こちらのほうが楽しげな感じがします。
ヴォーカルもなんかダイナミックでスリリングというか、ぶっとい感じがしますね。
どっちかというと軽やかな印象のNawalと好対照です。

最近はライのスター、ハレドとデュエットしたりニューアルバムを出したりと活発な活動が目立つ彼女ですが、Nawalはどうしてるのでしょうか。って結局Nawalかい!
正直ルックスはNawalのほうがスキです。Dianaはどっちかと言うと西洋人に受けるタイプじゃないでしょうか、顔も声も。
いや、どちらも美人で歌がうまくて素晴らしいと思いますけどね、例えばおれが音楽プロデューサーで、どちらかを日本で売らなきゃ行けなくなったらNawalですね。

…そんな状況におちいることは絶対ないので、どうでもいいんですけど…
posted by インサック at 00:00| Comment(12) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

Syam / band of smile

syam.jpg

ダサタイロックの雄が新作をドロップ!



あり得ないほどかっこ悪いヴィジュアルだが音はすごくかっこよい、というデビューだったSyam(サイエーム)のセカンドアルバムが出ました(2006年)。
1stはかなり好きで、かなり聴いてたような記憶があります。
今回は多少見た目が垢抜けてはいますが、やはりダサい。
しかし音はいい!
というか、前作よりも数段スケールアップしている感があります。
スピード感あり、切なさあり、泣きのバラードあり、どの曲もかっちょいい。
それは、ヴォーカルのNaay(と読むと思います)の声や歌い方が絶妙だから、というのが一番の理由な気がします。
LOSO(セーク)ほど暑苦しくなく、I-Namほど甘くなく、Bodyslamほどナルシスティックではなく、Silly Foolsほど超越しておらず、正しく王道のロックヴォーカルだと思います。
ただ、そのような素直なヴォーカルって、同じくダサタイロックのLabanoonとかTAXIもそうなわけです。
これらのバンドとSyamを分けるのは、やはりバンドとしてのスケールの違いというか、芸の幅というか、そのへんでしょうか。
Labanoonの、3ピースという枠の中でめいっぱいやる、という方法論も好きですし、それはそれでアリだと思いますが、SyamはSyamでありだと思います。

タイポップスの歌唱法やアレンジって、日本人にとってはともすれば過剰だったり「ツボ」が違ったりして、それが面白さとも言えるわけですが、Syamはそれが少ない。
多少タイっぽいメロディーやリフはありますが、核の部分はタイにとどまらないロックの魂が宿っているような感じがあります。
こういう一聴してパっと特徴がつかめない路線って、なかなか理解してもらえない部分はあると思いますが、でもすごくいい「音楽」だと思います。
あ、その分ヴィジュアルをわかりやすくしてるのかな。



posted by インサック at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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