2006年08月01日

Palmy / Beautiful Ride

PALMY_BR.jpg

いい意味でベタ。



Palmy久々のサードアルバム。
2nd発売後、制作チームが解散したり事務所がなくなったりと、紆余曲折あったみたいですね。
あれだけのビッグヒットを飛ばした彼女が長い沈黙を余儀なくされたのは、病気療養ではなかったんですね。
おれはなんとなく「入院でもしてるのかな?」と思ってました。だってコンサートでクランベリーズの「Zombie」を歌う様って、ちょっと鬼気迫るというか、アレでしたから。

なんてそんなことはどうでもいいのですが、この久々のアルバム、かなりいいです。
彼女のデビュー時のヴィジュアルって、ヒッピー文化の影響が強いファッション、アーシーなサウンド、ライヴでの切迫したパフォーマンス、ということで、何となくジャニス・ジョプリンを思わせるものがあったと思うんですよ。
彼女の美しいルックスとカリスマ性のあるヴォーカリゼーションに圧倒されて気づきにくいんですが、デビュー時の路線って、けしてキャッチーではなかったんですよね。

それでも毎年何十人もの新人が現れては消えて行くタイポップスの世界では、デビュー時のフックとしては非常に良かった(独自だった)と思いますし、実際大ヒットしたわけですが、いつまでもそんなアクの強いイメージで引っ張れない、と思ったのかどうかわかりませんが、今回は非常に普通というか、普遍的なスタイルになりました。

リード曲の「Tik Tok」はベタベタのモータウンリズム。「恋はあせらず」のアレですな。
このリズムパターン、昔からいろんな人が死ぬほど使って来た、とりあえずポップに聴こえさせる効果はバツグンの「定番」です。
料理で言うとトンカツみたいなもんで、よっぽどじゃない限りまずくはならないわけです。
で、「Tik Tok」はいい曲だと思います。Palmyという素材の味が生きている、って感じ?
Palmyのこともタイポップスのことも知らない人に聴かせても「あ、この曲いいじゃん」と言いそうな佳作。
逆に言うと、こんなベタベタの個性が出にくいパターンでも、Palmyの良さというのは十二分に発揮されているわけです。
これはメジャーなシンガーに必須の条件というか、ベタで光ってナンボ、っていうところですかね。

惜しいのは、「Tik Tok」以外に「開き直りベタポップス」な楽曲がなく、かと言って実験的でもない、凡庸な楽曲が多いこと。
どうせだったらもう古今東西のポップス古典パターンをやりつくして、それでもPalmyでしか有り得ない、くらいのキャラ立ちを見せて欲しかった。それができる器だと思いますし。
posted by インサック at 20:56| Comment(3) | TrackBack(1) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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