2007年01月30日

Truefaith / Stray to be Found

truefaith.jpg

タイトルがいいやね。



フィリピンのナイスセンスなバンド、Truefaithのニューアルバムです(2006年)。
「見つけてもらうために彷徨する」というタイトル、このバンドの本質を表しているような気がします。

相変わらず、誠実に丁寧に音楽を作っていることが実感できるサウンド。
元々派手さはないバンドですが、ますます地味になっているような、でも聴けば聴くほどしみる曲ばかりです。
今回はカヴァー曲が多くて、スタイル・カウンシルの「You're the best Thing」を筆頭に、Everything But the Girl、Rune Grammofonというノルウェーのジャズ・エクスペリメンタルレーベルの設立者であるRune Kristoffersen(1980年代に Fra Lippo Lippi というポップデュオでベースを弾いていた)、Finn兄弟(元Crowded House、Split Enz)など、彼らに影響を与えたと思しき人たちの曲が入ってます。
Truefaithってスタカンに似てるな、とは思っていたのですが、やっぱ好きだったか。

スタカンのヴォーカル&リーダーだったポール・ウェラーって、キャリアのスタートがThe Jamというモッズバンドだったんで、The Jam解散直後に結成したスタカンでも、音はソウルでも歌い方がめっちゃパンクだったわけですが、Truefaithヴァージョンは声もちょっとソウルっぽい。
ていうか、このMedwinというヴォーカルは独特ですね。
ソウルっぽいというよりも、メランコリアと諦念と、そしてその先にわずかに見える希望を感じさせる声であり、歌い方です。
地味なスローナンバーからにじみ出る熱を感じます。もえさかる炎というよりも地熱って感じ。

ということで、相変わらずしみじみと耳を委ねることができる音でございました。

ところで、このアルバムはBarbieちゃんと一緒に購入したわけですが、購入元のMia Music&Booksさんに
「Barbieのアルバムが非常に素晴らしかったので、彼女がソロになる前組んでいたバンド、Barbie's Cradleのアルバムをフィリピンで探して来てください」
とわがまま極まりないお願いをしたところ、わざわざゲットしていただきました。
もうすぐ届くと思うので、近々このブログでも取り上げたいと思います。
Miaさん、大変大変ありがとうございました。感激しました。


ラベル:OPM フィリピン
posted by インサック at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

Beau / Music

beau.jpg

タイ人的にはどうなんでしょう?



Beau久々のニューアルバムです(2006年)。
今までちゃんと聴いたことがなかったので、購入してみました。

この人って1996年デビューで、もう10年選手なんですね。でもいまいち地味というか、大ヒットがない印象だったのですが、タイ人はみんな知ってますね。デビューが大ヒットだったという話ですが…
パタヤミュージックフェスティバルのVCDでは、年齢にそぐわないロックな曲を歌っていて、なんか痛々しい印象があったのですが、実はけっこう若いんですね。
タイとアフガニスタンとモン族と中国とミャンマーの血が入っていてイスラム教徒だそうです。

冒頭2曲はちょっとレイドバックしたアメリカのR&Bぽい曲。しぶいっす。
「Music」という、本質的なアルバムタイトルにした理由が何となくわかります。
個人的には、自分から積極的に聴くジャンルではないので、なんとも言えないですね。嫌いじゃないですけど。
タイ人には受け入れられるんでしょうか?このスタイルでヒットした曲って、あまりないような気がしますが…

他の曲は、別にアメリカぽいわけではなく、王道タイポップス。
これはShow Girlsもそうでしたけど、アルバムのイメージを決める曲が2~3曲あって、その他は別に普通、って他にもよくあるパターンな気がします。
Lannaなんかも、「北タイっぽい」曲が数曲あって…ていう感じですね。

で、ボーの場合もShow Girlsと同じく、「普通の曲」のほうがいい。
ロックな曲が多いのですが、ちゃんとロック好きがやってる感じ。バランスがいいですね、それなりに新しい音も取り入れつつ、骨格はオーソドックスなロックのノリがしっかりある、と言いましょうか。
ちょっとSilly Foolsを思い出してしまいました。
ボーのリズム感、というかタイム感が秀逸ですね。どんな曲でもジャストのリズムで歌っていて、聴いてて非常に気持ちいい。
この人、楽器やってもうまいんじゃないでしょうか。


posted by インサック at 16:35| Comment(2) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月17日

2007 Show Girls

2007showgirls.jpg

なんか複雑。



2002 Ratree2005 Tiwa Hula Hulaに続く企画アルバム。
諸事情でHwa Hwaが参加していませんが、いつものメンバーです(Kat、Jenny、Ya Ya Ying、Bell)。
ご存じない方のために付け加えますと、BellはChina Dollsというデュオ、残りの人たちはソロで歌手や女優として活躍しているタイの芸能人です。
今までの企画にはChina DollsのHwa Hwaという子も参加していたのですが、今回はいろいろあって参加を見送ったようです。

今回はShow Girlsというコンセプトで、レビュー風の曲(PVもそうですね)がいくつか入っています。
アルバムのイメージを決定付けているのは1曲目の「Ooh La La」と2曲目「サヤーム・ムアン・イム(微笑みの国タイ(シャム))」だと思いますが、その他の曲は以外と普通。
で、この「普通の曲」がけっこういい。
逆に言うと、冒頭の2曲はなんか「狙いすぎ」な感じで、純粋に楽曲としてはそんなにカッコよくない気がするんですよね。

また、2002や2005の時は、こういう「お祭り気分」をメンバーの輝きがさらにドライヴさせていたような印象だったのですが、今回はそのオーラがあまり感じられない。
また、コンセプト上しょうがないのですが、ビッチなヴィジュアルが素直に楽しめない、というかちょっと痛々しく見えてしまわないこともない。
もちろん皆さん一流のエンターテイナーですから、それなりに楽しめますし、気合いが入ってない「普通の曲」のほうが余計「素材の良さ」が際立つのかも知れません。

考えてみると、メンバーみんな、2002年ごろが一番輝いていたような気がします。China Dollsなんて忙しくて撮影できなかったのか、ジャケットは3Dキャラですからね(笑)。
ICEの大ヒット曲「コン・チャイ・ンガーイ」をカバーしているのも、ICE人気に便乗してるような感じがして悲しい。いい曲ではありますが。
格的にはKatとかのほうが上だと思うのですが。

Katと言えば、今回のヴィジュアルはかなり美しいですね。トンチャイの「Rub Kaek」参加時に次ぐ美しさです。
派手な顔立ちだから派手なメイクが似合ってます。
Jennyは作りが大きいのでtoo much、Bellは中国系なのでメイクに負けている、ヤヤインはこわい(この子はデフォルトでこわい顔ですが)。

みなさんキャリアも長いこともありますし、「お祭り系」より「かっこいい系」で押したほうが魅力的だと思うなあ。
ヤヤインも久しくアルバム出してないし、ジェニファーはソロデビューすらしていないし、この2人のソロで「かっこいい系」やってくんないかなあ、Lydiaみたいなやつ。
ヤヤインは、本当は中東キxxイハイパーダンスミュージックがいいんだけど。


posted by インサック at 00:20| Comment(6) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

Girly Berry / Reality

girly_berry_reality.jpg

この路線は間違っている。

なんだかんだでGirly Berryの4枚目(2006年)。
デビュー時にここまでのセックスシンボルになると誰が予想できたでしょうか。

ちなみに、
1st
2nd
3rd

という変遷をたどっております。
ということでおれは彼女たちのアルバムを全部買っているわけですが、大ファンかというとけしてそういうわけではありません。
何と言うか、タイの音楽業界でどういう路線が「売れ線」なのかを測るモノサシみたいなものでしょうか。

今回のアルバムはミニアルバム(5曲収録)だけどDVDとのデュアル(裏面がDVDになっている)という形態になってます。
RS的にも力を入れているのでしょう、ゴージャスなパッケージ&アートワーク、音もゴージャス&クールに作っています。

しかし、この路線は間違っていると思います。なぜなら、彼女たちは歌が下手だから。
例えば彼女たちが女優だったら、モデルだったら、そういうゴージャスな演出もはまったと思うんですよ。
しかし、シンガー(という扱い)であれば、やはり歌がちゃんとしてないと、いくら着飾ってもツラいと思うんですよね。
3rdでは「歌うまくなったな〜」と思ったんですが、今作では1stに逆戻り、めっちゃ下手になってます。これはスタジオワークでカバーしてやれよ、と思いますね。
特に今回は音がゴージャス系なだけに下手さがよけい目立ちます。
でも、おれは彼女たちに「もっと歌うまくなれよ」とは言いたくない。これを「味」として料理することはいくらでもできるし、実際1st、2ndではできていたと思います。
ゴージャ路線は他にまかせて(The SISとか)、Girly Berryはバカポップに徹していただきたいと切に思います。
今まで(バカポップの旗手として)けっこう好きだっただけに、これでコケて消えることを最も恐れます。

しかし最近RSは5曲くらいのミニアルバムをたくさ出してますな。これはこれでいい戦略かも知れません。こっちもよっぽど期待するアーティストでなければ10曲も聴きたくないし。


posted by インサック at 23:38| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月02日

Dreams U / Me' Lydia Fai

dreams2.jpg

聴かせる勢いがあります。



明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

速報性を旨としていない弊ブログなので、ちょっと前に出たアルバムをば。
Lydia、Me'、Fai(Am Fineヴォーカル)の3人をフィーチャーした企画アルバムです(2006年)。
この前に「Dreams」という同じような企画がありまして、これはParnPiano(The SIS)、Fourthという中堅〜大御所によるもので、おれも当時聴いてみたんですけど、なんかいまいち面白みがありませんでした。

今回は新人3人を起用、ということもあってか、かなり新しめの音。そしてクオリティ高い。
1曲目の「Hai pai kab dok mai」がキラーチューンなんでしょう、わかりやすい大袈裟な音。ベタなビッグビートで、ある意味潔い。
で、その後に続く楽曲群がいいです。純粋にいい曲、そしてていねいなアレンジ。コード進行もギターのフレーズもステキ。最後まで飽きずに聴き通せるアルバムです。
別に派手なことをやっているわけではない、むしろ地味な曲が多いのですが、曲順の効果もあってか、スルスルと聴けます。

3人とも歌声に華がありますね。Lydiaはファンなのでよくわかりますが、後の2人はどっちがどっちかわからない。実はMe'のデビューアルバムは持ってたりするのですが、2回くらいしか聴いてない(笑)。
Am Fineは未聴ですが、聴いてみようかしら。
posted by インサック at 10:13| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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