2007年04月30日

Amary / Embrace With Love

amary_embrace_with_love.jpg

丸くなりました。



タイポップスにおけるR&B解釈の最終系とも言えるデビューから約1年、Amary(エーンマリー)の2ndアルバムがリリースされました(2007年)。
前作はヴィジュアルも音もR&Bでありながらメロディーはなんかタイっぽかったりして、非常に良かったのですが、今回はヴィジュアルも音もそんなに黒いわけではありません。そのかわりメロディーが洋楽。
ていうか、R&Bと言うよりもかなり普通の洋楽に近く、タイポップス的要素は薄い。むしろ前作のほうがタイっぽかったかも知れない。英語で歌ってる部分も多いし。

なので、全体的には万人受けするというか、おれみたいな極端なものが好きなリスナーからすると「薄くなった」「丸くなった」という印象です。

でも、2005年後半にLydiaSe'noritaNJCreamなどの、新世代を感じさせる新人が相次いでデビューし、2006年の序盤にAmaryがデビューした時には、「あ〜彼女が集大成か〜」と思ったものです。
これらのアーティストの中で新作を出せているのはLydiaとAmaryだけですから、勝ち組と言えるんでしょう。
Se'noritaなんてかなり売れたと思うんですけど、もう活動しないんでしょうか…
そういう意味では、Amaryには数少ない生き残りとしてがんばって欲しいです。
「薄い」と書きましたが、その分大衆性があるとも言えますし。
また、5曲目「ロー(Waiting for you tonight)」はすごくスリリングでカッコいい、最新型R&Bナンバーとなっております。
posted by インサック at 21:31| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

Rose Sirintip / Rose Line

rose_sirintip.jpg

深くなったような、浅くなったような。



Roseの2ndがリリースされました(2007年)。前作から3年ぶり、ちょっと間が空きましたね。
前作は、確かにタイ語で歌っているのにタイ語に聴こえないという不思議なアルバムでしたが、今回1曲目、2曲目あたりはタイ語に聴こえます。
というのは、メロディーラインがいわゆる「タイポップス」に通じる「タイっぽさ」を持っているのですな。
しかもかなりベタな、一昔前の感じ。
Rose自身はミュージシャンとして非常にしっかりした人だと思いますし、ベタに逃げるようなことはしないと思いますので、これはマーケティング的な要請なのでしょうか?

しかしアルバム中盤〜終盤は、ファーストでのRose節というか、彼女ならではのセンスがアコースティックな音に乗って展開されます。やっぱりタイ語に聴こえない(笑)。
でも切れ味、というか「Roseらしさ」はより洗練され、確立されたような気がします。
しかし悲しいかな、タイ人の琴線に触れるかどうかは微妙。「音中タイ人濃度」が薄いんですよね。
例えばタイのインディーズでお洒落な音を出している人たちがいますが、これはまた別の意味で「タイらしい」というか、スノッブなアサンプション大学生とかにうけるような気もする(ていうか、実際うけている)のですが、Roseの場合、そういうわかりやすいお洒落要素もないんですよね。
でも、音楽としてすごくいいと思うんですよね。
どこの国でも「売れている音楽=いい音楽」ではないことは、往々にしてありますからね…
posted by インサック at 23:36| バンコク ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

ZAZA / Travel

zaza_travel.jpg

これでいいのだ。



まさか2007年にZAZAのニューアルバムが発売されるとは。
前作「Uncensor」は2002年でしたから、なんと5年ぶり!の新譜ですね。

ZAZAのアルバムってだいたい良い出来なのですが、今回もなかなか良いです。1曲目はラップグループBuddha Blessがフィーチャリングされており、ラップが苦手なおれにとってはいまいちでしたが、2曲目からはなかなか。
基本的にアイドルグループなので、ポップの基本は外さないアレンジですが、それに一味加えている感じ。
このへん言葉で説明するのが難しいのですが、やっつけ仕事ではなく、制作陣が「いいもの作るぜ!!」という気合が入っている感じがします。
と言っても、変に肩に力が入っているわけでもなく、自然体でクオリティ高い。
ZAZAのメンバーも、けして歌がうまいわけではないのですが、下手というわけでもなく、自然にサラっと歌ってて好感持てます。
ZAZAはデビューが1998年、もう9年目になるわけですが、歌手としては3枚目あたりがピークだったような気がします。
というか2002年の「Uncensor」が内容的にいまいちで(ちょうど2002年頃、タイではCDの価格が一気に半額くらいに値下がりして、プロダクションにお金がかかっていないCDが多かった記憶があります)、あまり話題にならなかったんじゃないでしょうか。
この後グループとしての活動はあまりなく、Pim(ジャケット右)が女優として活動していたくらいでしょうか。
関係ないけどPimとWarn(ジャケット左)って顔似てきましたね。
ともあれ、彼女たちはこのアルバムでまた旬の時期を迎えるのではないでしょうか。芸歴長いけど、年齢的にはまだ20代前半ですし。

Silly Foolsの「チチャ」をカヴァーしているのですが、これだけは脱力しました。そもそも何故今「チチャ」?
posted by インサック at 22:34| バンコク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

Shaden / Tak Ada Habisnya

shaden.jpg

今どきのインドネシアのヤング。なのか?



インドネシアの3人グループ、シャデンの4枚目のアルバムだそうです。
スンダランドでは「インドネシア芸能界最強の脱力アイドル」と形容されていましたが、アイドルなんでしょうか?
メンバーの方々はこんな感じです。

shaden_2.jpg

見た感じは普通の若者なんですが、音楽のセンスはなかなかかっこよくて、抑え目のアレンジ及び歌唱。
普通このくらいの若い世代だと、国を問わずヒップホップの要素があってしかるべきだと思いますが、Shadenの場合1曲目でラップが入るくらいで、後は極めてオーソドックスなバンドアレンジで淡々と、しかしツボを押さえた楽曲群が続きます。
女性ヴォーカルNuriの、力の抜けた(やる気がなく聴こえるとも言う)ヴォーカルがまたいい味出してます。
音的には全然アイドルではなく、優れたアーティストだと思うのですが、現地ではアイドル扱いなのでしょうか?

しかしインドネシアってもろアイドル歌謡というものはあまりないですね。ダンドゥットがそのアイドル供給装置の役割を果たしているんですかね。
posted by インサック at 17:10| バンコク ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

Nawal Al-Zoghbi / Yama Alou

NAWAL_2006.jpg

アラブポップス入門に最適。



アラブポップスを代表する女性シンガーの一人、ナワール・アッゾグビーの現時点での最新アルバムです(2006年)。

この人のアルバムは、とにかくアラブポップスのトレンドのど真ん中を切り取ったようないわゆる「売れ線」をベースに、欧米のポップスやラテンやアラブ伝統音楽のエッセンスを絶妙に取り入れつつ、音楽的にマニアックなアレンジもちらほらあったりして、本当に「お得」なアルバムです。少なくともおれが聴いたものは。ほとんど聴いてますが(笑)。

今回もその王道路線はゆるぎないもので、全曲どこかしら聴きどころがあるスキにない作りとなっています。
インナーではナワール自身が
「このYama Alouというアルバムは、私の今までのアルバムとは違い、より深い歌詞と、最近の(一般の)曲にはない、洗練されたオリエンタルなフレーバーによって作られています」
みたいなことを言っているのですが、異邦人のおれにとってはあまりわかりませんでした。歌詞などわかるわけもないし。
まあ若干歌い方にアラブ色が強く感じられるかな、という感じでしょうか。
でも、いい意味でワンパターンでいいと思うんですよ。とにかくこの人のアルバムは絶対楽しめるし、安心して聴けるというのは素晴らしいことだし、そういうアーティストは絶対必要だと思います。
日本だとサザン、タイだとトンチャイ、インドネシアだとクリスダヤンティ、そしてアラブポップスだとナワール、って感じでしょうか。

おれが初めて聴いたアラブポップスはナワールだったんですが、それからいろいろなアラブのアーティストを聴いて、またナワールを聴くと「やっぱいいな〜」と思います。アラブポップスの基本的要素が全て詰まってるような気がします。

アルバムの最後に、往年の大歌手(なんでしょうか?)"Al-Andaleeb" Abdul Halim Hafezに捧ぐ9分の長い曲が入っているのですが、これだけ異質で、宗教的な印象を受けました。ナワールの新たな一面を見たって感じです。
posted by インサック at 22:49| Comment(1) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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