2008年08月31日

Four+Mod / in Wonderland

fourmod_in_wonderland.jpg

明るく切ないのがタイポップス。



最近タイの音楽聴いてないなあ。と思い、久々にタイのCDを買ってみました。
Four+Mod4枚目のミニアルバムです(2008年)。

元々おれがタイポップスを好きになったのは、Silly Foolsみたいな素晴らしいバンドがいた、というのと、当時のChina DollsとかAonとか、所謂アイドル系の音がすごく興味深かった、というのがあります。
なんか日本や欧米とは明らかに違うメロディーと音のセンスですね。

そして時は流れ、現在のタイポップス(を語れるほど聴いてないんですが)はどうなんでしょう。
新人はガンガンデビューしているみたいですが、「どうせ欧米っぽい感じなんだろうな…」と思い込んでしまい、ほとんど聴いてません。
実際2枚目・3枚目とアルバムをリリースし、継続的に活動している人は少ないような気がします。

ということで、久々に聴いたFour+Modですが、前作「Wooo!」はかなり好きでした。
今回は、正直言って前作ほどのインパクトはないかも。
しかし、やはり基本を押さえたアレンジで、楽しく少しせつない1曲目「Lalai」、ほとんど手クセで作ったようなスローナンバー、なんかタイポップスを好きになった頃を思い出させてくれます。
これがタイポップスの基本ですかね。

これはこれですごく好きなんですが、「おおっなんじゃこれは!?」という、China Dollsを初めて聴いた時のようなインパクトを与えてくれる人が登場しないかなあ…


1曲目「Lalai」。
Fourがあまりにも細すぎる。以前過労で倒れてましたが、体力的に大丈夫なんでしょうか?

posted by インサック at 18:11| バンコク ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月24日

薛凱[王其](Fiona Sit) / Funny Girl

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聴きやすいです。


香港の新進女性シンガーフィオナ・シッのセカンドアルバム(2005年)。
すごくきれいな人ですね。
香港では「少年キラー」「オタクの女神」として大人気だそうです。

香港って、人口約700万人なのに、ケリー・チャンのような世界的にも十指に入るようなすごく美しい女性がたくさん輩出しているのはすごいですね。
香港の街を歩いていても、そんな美男美女ばかりとは感じないんですけど。
むしろ、広東語の響きがなんかケモノっぽく聞こえて、バイタリティは感じるけど、洗練されてる感じはないですが。
個人的な経験からは、親切な人が多いと思います。

さて、フィオナ嬢は1981年生まれ、このアルバムのリリース時は24歳ですが、10代にしか見えません。
しかしヴォーカルは年相応と言うか、声質は中音域が安定していてキャピキャピした感じはありません。
曲も、どちらかというとシックな感じで、ジャズとクラシックのテイストを加えた落ち着いたポップスという感じで、非常に聴きやすい作りになっています。
こういうアイドル的な人たちの作品というのは、制作チームが本人の資質を理解して、いかにそれを活かすような音を作りこんでいくか、というところが肝要だと思います。
適当な売れ線な音でチャチャっと作った新人が大量にデビューしてたりもしますが、そういうものは音楽以外の話題性がないと長続きしないですよね。

そういう意味では、このアルバムはフィオナの魅力をいい感じでパッケージすることに成功していると言えるのではないでしょうか。

最終曲「You Were Meant For Me」(Jewelのカヴァー)のシークレットトラックで、スパイスガールズの「Wannabe」をふざけて歌っているのですが、これがすごくかわいいです。



3曲目「男孩像你」。
レコーディングには元爆風スランプのバーベQ和佐田とファンキー末吉が参加しています。

posted by インサック at 16:28| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

Samsons / Naluri Lelaki (Special Edition)

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全ての要素がメロディーに奉仕する!名盤!!



インドネシアの若者に大人気らしいSamsonsのデビューアルバム(2005年)にアウトトラックを追加したスペシャルアルバムです。

このアルバムは、非常に非常に素晴らしいと思います。
音的にはオーソドックスなポップ・ロックですが、ヴォーカルのエモーション、切なく高揚するメロディーライン、ダサさとハイセンスの境界でギリギリセンス側を駆け抜けるアレンジ、ミュージシャンエゴを抑制し、メロディーが最高にかっこよく感動的に鳴ることのみを考えているような楽器隊のプレイ、全てが非常に高いレベルで奇跡的な調和を見せています。
このバンドのアルバムはこれしか聴いていないので、まさに奇跡が起こっているのかも知れませんが、いやいやこれはすげえ!!
全曲捨て曲なし、というか、普通のバンドだったらキラーチューンレベルの曲しかありません。
君たち必殺技いくつ持ってんの!って感じです。

音楽的には本当にまっとうなバンドサウンドで、音楽的には新規性は全くないのですが、必要な音が必要な時に鳴らされると言いますか、ポップミュージックの快感の本質を突く音作り、これを計算ずくでやってるとしたら恐るべき才能です。
ていうか、たぶんメンバーはロックがすごく好きで、純粋に自分たちが気持ちいい音をつきつめた結果なんだと思います。
音楽に対する愛情は、曲を聴くと十二分に伝わってきますし、それこそ「音楽があったおかげで生きてこれた」くらいの気持ちを持っているんじゃないでしょうか。
No Music No Lifeですな。

音楽性は違うんですが、アジカンやバンプに通じるものは感じるのですが、日本のバンドの場合、国民性もあるんでしょうか、どうしても神経質な方向に行っちゃうような気がするんですよね。
アジカンもバンプも好きですが、やはり日本の社会状況や彼らの置かれている立場から、辛気臭さが抜けないというか。
インドネシアの社会状況は日本より苛烈だと思いますが、それでもこのサムソンズのようにスカーンと突き抜けたポップスが出てくるのはすごいと思います。
ていうか、インドネシアの音楽レベルが異常に高くて、サムソンズもその土壌があってこういう素晴らしいアルバムを作ることができたんでしょうね。
日本もそうならないかな…



1曲目「Kehadiranmu」。
音が悪いですが、ギリギリベタに堕してない彼らのセンスがわかる曲だと思います。

posted by インサック at 22:48| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月17日

Nancy Ajram / Betfakkar Fi Eih?

nancy_betfakkar.jpg

次のステージへ。



ナンシー・アジュラムさんのニューアルバムです(2008年)。
今までは天真爛漫なイメージでしたが、今回はヴィジュアルがぐっと大人になりました。ダイエットしたのでしょうか、シャープな顔立ちです。

前作はかなり保守的になった印象だったのですが、近作はベタさも残しつつ、音楽的な冒険にも挑んだ意欲作ではないでしょうか。
1曲目のタイトル曲は、アラブポップスでは珍しく、ディストーションギターがリフの骨格となるナンバー。
アラブのミュージシャンも、さすがに西洋ロックの楽器の扱いには慣れていないのか、板に着いていない感はありますが、その挑戦は賞賛に値すると思います。

他の楽曲も、バラエティに富んだ曲調の中にもキャッチーなフレーズは忘れないという、手間隙かけたアルバムだと思います。
お約束なアラブポップもありますが、トータルのクオリティとしては彼女の大ヒットアルバム「Ah w Noss」に匹敵すると思います。
違いは、やっぱり大人っぽくなっていることでしょうか。
今までのナンシーのスタンスは、結局アイドル歌手だったと思うのですが、このアルバムからは単なるアイドルからNawal Al Zoghbiのような本格派エンターテイナーへの道を踏み出した感があります。
がんばれナンシー!



タイトル曲「Betfakkar Fi Eih?」
冒頭でナンシーがギターを弾いてますが、しっくりこねえ〜。
まさか本当にナンシーが弾いてるんでしょうか?


posted by インサック at 14:08| バンコク ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | アラブ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月16日

Andien / Bisikan hati

andien_1st.jpg

これで15歳!



2000年にリリースされたAndienのデビューアルバムが再プレスされました。
アンディエンは1985年生まれなので、この時15歳ですね。
Elfa Sectriaという人のプロデュースで、ジャジーなポップスとジャズやボサノヴァのスタンダード(My Funny ValentineとThe "Boy" From Ipanema)を歌っています。
これが15歳とは思えないグルーヴ。ジャズのリズムを血肉化しています。
天才少女と言っていいかも知れません。
天才少女と言えば、最近フィリピンのCharice Pempengcoが話題になっているようですが、Andienは方向性こそ違うものの、やはりすごいなあと思います。

ペンペン子ちゃんに関しては、ころんさんキサラさんのブログに詳しいエントリがありますので、こちらをご参照ください。

アンディエンはその後2枚アルバムをリリースしていますが、セカンドアルバム「Kinanti」は、この1枚目の路線に現代の最先端ポップミュージックの要素を加えた打ち込みジャズ・ボサノヴァの大傑作アルバム、サードの「Gemintang」はセカンドほどの先鋭性はないものの、逆に一般性に富む素晴らしいポップアルバムでした。

実は、これらのアルバムを先に聴いてしまっていたので、このファーストアルバムはちょっと凡庸に聴こえてしまうことは否めません。
アレンジも甘いというか、Andienというシンガー個人にフォーカスして作ったわけではなく、「ジャズが歌える少女」用に作ったという感じ?

Perfumeなんかもそうだと思うんですが、パフォーマーの個性や能力を最大限に活かすべく、全てのパフォーマンスを細かくチューニングするすることによって、唯一無二の作品が生まれるんじゃないでしょうか。
そういう意味では、このアルバムはとりあえずAndienという優れた才能を世間様に紹介する役割に過ぎず、彼女の真価が発揮されるのは「Kinanti」以降と言えましょう。



ということで「Kinanti」収録の「Menjelma」。
Andienのゆったりとしたヴォーカルとバックトラックの緊張感の対比が素晴らしすぎる。

posted by インサック at 16:10| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

Bunga Citra Lestari / Tentang Kamu

bcl.jpg

音楽とヴィジュアルは無関係ではない。



モデル出身の歌手兼女優、ブンガ・チンタ・レスタリ(BCL)のセカンドアルバム(2008年)。
Aquariusの女性ヴォーカルということで、当然Mellyが……と思ったら、曲提供はしていません。
代わりにDewiqが2曲提供しています。

フレンチポップ風の曲で幕を開け、その後はアコースティックな癒し系の曲が続きます。
2曲めがDewiqが書いたタイトル曲なのですが、なかなかいい曲。
Dewiqが他の人に提供した曲って、いまいち印象が薄いのですが、それだけ普遍的な佳曲を書く人とも言えますね。

4曲目あたりから徐々にグルーヴが増して行き、Ari Lassoとのデュエットなんかも織り交ぜつつ、ラス前のノリノリのポップスにしてガツンと来るロックナンバー「Aku Pasti Datang」の後、最終曲「Hanya Diam」でさわやかに締めるという、なんかフランス料理のフルコースのような秀逸な曲構成です。
考えてみると、インドネシアのポップスのアルバムってこういう構成(オードブルの1曲目→そのあといろいろ楽しい料理が出て、ラスト前でメインディッシュ→最後はさっぱりとしたデザートで口直し)が多いような気がします。
このアルバムも、BCLの歌が特筆するほどうまいわけではなく、突出した名曲があるわけでもないのですが、曲順及び全体のバランスがあまりにもいいために、何回も繰り返し聴いてしまう魅力があります。
特に、このつるんとしたゆで卵みたいな娘さんが歌っていると思うと素晴らしさも格別です。

やっぱり見た目と音楽って関係ありますよね。
別に美男美女が歌ったほうがいいというわけではなく、例えばBungaちゃんが「味のある顔」だったら、それはそれで好きになると思いますが、何となく質が違うように感じることは否めない。

おれは椎名林檎さんがすごく好きなのですが、それは音楽性もさることながら、林檎が美人だということが、実はかなり影響しているんじゃないかと思います。

でも、サンボマスターの山口さんの面構えも好きです。
あの顔であの歌詞、あの怒涛・驚愕のギタープレイだからこそ信じられるというか。
もし福山雅治ばりのハンサムだったら、なんかうさんくさく感じちゃうかも知れない。


Dewiqの筆によるアルバムタイトル曲「Tentang Kamu」。
しみじみとしたいい曲だと思います。

posted by インサック at 02:12| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月11日

爪爪爪/「F」 / マキシマム・ザ・ホルモン

爪爪爪/「F」
爪爪爪/「F」マキシマム ザ ホルモン マキシマムザ亮君

おすすめ平均
stars収録されてりる3曲ともがカッコイイ!!
stars良い曲だとは思うけど
starsホルモンは好きだがウィークリー1位はありえないだろ
stars参りました…
starsこれは事件ですね、確実に

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こりゃすげえ。真のミクスチャー・ロック!



perfume「love the world」
がオリコン1位を取った週、2位がマキシマム・ザ・ホルモンのこのシングルでした。
彼らのことはけっこう好きで、アルバムも持ってたりするのですが、オリコン2位になるような音楽性ではないですよね。
と思ってこのシングルを聴いてみたのですが、これはすげえ!
元々ハードコアな音でしたが、そこにレッチリ的なギターやポップなサビがめまぐるしく登場し、次が読めない、しかし違和感がない怒涛の展開。

元々雑食な音楽性のバンドでしたが、混ざり具合が一段と高度になったような気がします。
混ざりすぎて何と何が混ざっているのかわからない。
こんな曲とPerfumeがシングルチャートで1位・2位なんて、日本の音楽の状況も良くなった(「音楽好きが好きな曲」が高く評価されるようになった?)ということでしょうか。

ただ、ホルモンもperfumeも、ある意味飛び道具的というか、純粋に音楽だけで人気があるグループではないですよね。
両者とも非常に素晴らしい音楽であることは間違いないのですが、マーケットで評価されているのは別の理由なのかもしれません。
もちろんキャラクターとしても素晴らしくエッジが立ったグループでもありますが。
こういう人たちがどんどんブレイクしていくことで、将来は「売れる音楽」のクオリティが上がって行けばいいと思います。
90年代前半に、高野寛やMr.Childrenがブレイクした時にも「ああ、いい音楽がまっとうに評価されるようになったんだな」と思ったのですが、今それに近いルネッサンスが起こりつつあるような気がします。




ハードコアジェットコースター。
歌詞は全く聴き取れません(笑)。

posted by インサック at 22:38| バンコク ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月03日

Maegan Aguilar / Maegan

maegan.jpg

フィリピンらしいようでらしくない。



「ANAK(息子)」で日本でも有名なフレディ・アギラーの娘さん、ミーガン・アギラーのデビューアルバムです(2007年)。

おれはフレディ・アギラーの曲は聴いたことがなくて、「ANAK(息子)」も杉田二郎が日本語で歌ったヴァージョンしか知りませんが、フィリピンではどういう位置づけなんでしょうね。

ミーガン嬢ですが、ヴォーカルのスタイルは、一言で言うと「欧米のシンガーの完コピ」でしょうか。
具体的な名前は出てこないのですが、欧米のポップシンガーの物まねをしてる感じです。
歌いまわしは玄人っぽいですが、音程や声量は素人っぽいという、偽者感満載です。
しかしそれがだめだというわけではなく、聴いているとすごく面白いというか、彼女の個性として確立していると言えます。
フィリピンのポップミュージックは、基本的に西洋音楽の模倣であり、歌手のスタイルも一昔前の欧米の模倣、という印象を持っているのですが、ミーガンちゃんの歌は、西洋音楽の模倣でありながら同時代性を感じさせるものと言えましょう。

音的にそんな新しいことをしているわけではないのですが、作曲のツボがいいというか、誰もが好きになるような曲が多いです。
とにかく大仰なバラード大会の陥りやすいフィリピンの女性シンガーの中で、いい意味で素人っぽいというか。
クレジットによると全曲彼女が作曲しているのですが、そんぐらいたーとしての才能はかなりあると思います。たぶん天性のものですね。
特定のジャンルにとらわれることんなく、ノリノリのポップナンバーからバラードから黒人音楽ぽいものから、満遍なく親しみやすく聞き応えのある曲が並んでます。
これがフィリピンの若者に大人気!だったらすごく面白いと思うのですが、どうなんでしょう?



ころんさんのブログ「ころんの音楽探訪」
posted by インサック at 19:30| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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