2009年02月19日

Rose Sirinthip / Rose Show

rose_show.jpg

練りが足りないかな?



最近は企画もので英語曲を歌ったりカバーアルバムを出したりのロース・シリンティップの、久々のオリジナルアルバム(2008年)。
と思ったら前回のオリジナルアルバムは2007年なんですね。最近でした。すみません。

相変わらず歌がうまい。
切なさ爆発のビブラートやファルセットを、にくいタイミングでビシバシ決めてきます。
この精緻なヴォーカルはLydiaに通じるものがありますね。
タイ語に聴こえないのは、タイ語特有の「はにかみ成分」がほとんど含まれていないからでしょうか。
外国人にはすごく聞き取りやすい発声だと思います。
そういえば、昔Noteという女性歌手がいたのですが、彼女もすごく明瞭な発音でしたね。

元々アコースティイクな感触を持ち味とするロースですが、このアルバムでは特に顕著です。はっきりとアップテンポな曲はないです。
そのせいか、いまいちインパクトがないなあ、と思って過去のアルバムを聴き直してみました。
曲調の幅がそんなにある人ではないので、聞き飽きてしまったか?とも思ったのですが、う〜ん、今回はちょっと曲のクオリティというか、練りこみ方が足りないかな?
1stなんか、今聴き返すと、相当手間をかけて作曲・アレンジがされていたんだと思います。
パっと聴きは普通なんですが、「仕事がしてある」というか。

そもそも音楽的基礎体力はしっかりした人だと思うので、それでも聴き応えはありますが、天才は一生成長すると言います。
いつか1stを超える傑作を聴かせて欲しいです。


1曲め「Kwam Ruk Bung Ta」。
まあ普通にいい曲だと思いますが、彼女はこんなもんじゃないでしょう!





posted by インサック at 23:05| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

Dewa / Cintailah Cinta

dewa_cintailah_cinta.jpg

ジャケット以外は最高です。



Ahmad Dhani率いるロックバンドDewaの2002年のアルバム。
このアルバム発売当時、おれはタイにいたのですが、マレーシアに出張した時にのぞいたクアラルンプールのタワーレコードに、「Ada Apa Dengan Cinta ?」のサントラと共にディスプレイしてありました。
その時は、ジャケットがなんか気持ち悪くて購入を見送った覚えがあります。
「Ada Apa…」も、「サントラだしなあ」と思ってやはり購入しなかったのですが、今思うと両方ともすごい名盤で、自分の不明を恥じることしきり!

2005年の作品「Republik Cinta」の緻密な計算で構築された音と比較すると、割とストレートなロックとバラードで構成されていますが、よく聴くと音色はかなり作りこまれています。
イントロのドラムが打ち込みっぽい音だったりループぽかったり、でもいつの間にかサビではロック的なダイナミズムを響かせつつ、Dhaniのポップセンスはしっかり主張するという、Dewaの必勝パターンが炸裂しています。
ヴォーカルのOncehttp://blog.seesaa.jp/pages/my/blog/article/regist/inputの歌は、ハスキーで朴訥な感じですが、やはり「歌う人」の声だと思います。
昔は、今はソロで活躍する(Mellyとデュエットもしている)Ari Lassoがヴォーカルだったんですよね。その時代のアルバムも聴いてみようかな。
バックヴォーカルにRatuのMaia、Pinkanが参加しています。今では有り得ないですね(笑)。

しかし、ジャケットもちょっときもいのですが、インナーもなんかシュールな絵画で満載なんですよね。これはDhaniのセンスなんだろうなあ。
音楽は最高だけど美的センスはちょっとアレという、プリンスのような人です。



1曲目「Arjuna」
Dhaniは変な赤い帽子をかぶってギターを弾いてます。
やっぱり変な奴。



posted by インサック at 01:18| バンコク | Comment(0) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月01日

The Rock / Master Mister Ahmad Dhani I

dhani_rock.jpg

Dhaniにも弱点が!!



Ahmad Dhaniのプロジェクト「The Rock」です(2007年)。
コーラスでMulan(この時点では改名前、Mulan Kwok名義)やDewi DewiのPurieも参加しています。
Mulanのアルバムにも収録されている「Aku Cinta Kau dan Dia」や、Dewa19の曲「Arjuna」も収録されています。

メンバーは、
Vocal: Ahmad Dhani
Guitar: Clancy Alexander Tucker
Bass: Zachary Haider-Keene
Drum: Michael Christopher Bennett

だそうで、Dhani以外は白人の人たちです。

Dhaniはこのアルバムで本格的な洋楽の音をやりたかったんだと思います。
実際、Dewaや彼がプロデュースしてきたMulanDewi Dewiとは趣の違う、スケールの大きい、悪く言うと大味な曲が多いです。
(1曲目なんかはDewaに近い凝った曲ですが)

そして、この「スケールの大きい洋楽のような音」が、Dhaniともあろうものが、精彩を欠くんです!
やはりDhaniのコア・コンピタンスは、緻密に練り上げるアレンジと凝った曲構成、まさに彼が大きな影響を受けたと思われるQueenのような、または影響受けたかどうか知らんけどXTCのような音作りなんでしょうね。

こういう大味ロックは、もうアメリカ中西部出身のミュージシャンしかできないんじゃないかと思います。アジア人には無理。英国人にも無理かも。
日本では、初期の奥田民生なんかは近い(実際米国でその手のミュージシャンとレコーディングしてましたが)かも知れませんが、米国特有の、「ヘタ」と背中合わせのルーズなノリは、なかなか再現できるものではありません。
黒人音楽の対極の「白人ノリ」とでも言いましょうか。
関係ないけど、最近の黒人音楽(ソウルとかファンク)って、打ち込みばっかりで、バンドのグルーヴを聞かせる人っていませんよね。
特にファンクって、もうヘビメタばりに「死にジャンル」なんでしょうか?
「ファンクっぽい」音楽は多いですけど。

あと、Dhaniのヴォーカルが、ヘタではないんですが、やっぱりヴォーカルの声じゃないんですよね。
おれも若かりし頃バンドをやっていましたが、ヴォーカルって、音程やリズムが正確な、所謂「テクニック」とは別次元の才能が必要なんだと思います。面構えも含め(美男美女であるということではありません)。
そういう雰囲気というかカリスマ性というか、サムシングがDhaniの声には残念ながら感じられませんでした。

まあ、その他の才能は凄い人なので、不得意なこともありますわな。
でも、楽曲としてはさすがによくできてると思います。



本アルバム最終曲、またDewaのアルバム「Chintailar Chita」の1曲目「Arjuna」のMulanとのデュエットヴァージョン。
オリジナルはロックなんですが、これはボサノヴァアレンジです。



posted by インサック at 17:31| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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