2008年06月26日

GIGI / PEACE, LOVE'N RESPECT

gigi_PLNR.jpg

会心の一枚。



Dewa19Slankと共にインドネシアを代表するロックバンドのひとつ、GIGI(ギギ)の最新アルバム(2007年)。
初めて彼らを聴いたのはベスト盤で、渋くも意ポップな感じで好印象だったのですが、その後購入した「Salam Kedelapan」(2003年)がいまいちだった、というかルナシーみたいだったので(ルナシーが嫌いなわけじゃないですが)、他にも素晴らしいアーティストがたくさんいるインドネシアなので他の人たちを聴いてました。

で、今回のアルバムですが、これはかなり素晴らしい!!
元々渋い音楽的ツボを突くセンスはかなりのものがあったと思うのですが、「Salam Kedelapan」みたいなある意味ベタなロックを演るとその特徴が活かされない部分があったのかも知れません。
今回はベタと玄人受けの見事な融合。
なんと言っても1曲目「Nakal」が最高。ロックなセンスあふれるスリリングかつ緻密なアレンジ、どんどん変わっていく曲調、そしてテンションを保ちつつ壮大なサビの開放感、稀代の名曲なんじゃないでしょうか。
その他の曲も、Armandのハスキーでエモーショナルながらも抑制の効いたヴォーカルを活かした、渋いけど趣味的ではない、地に足の着いたしっかりした楽曲群で、最後まで安心かつ楽しく聴けました。
しかしインドネシアの男性ヴォーカルって、こういう男気あふれて、かつ安定感のある人が多いですね。
なよなよしたタイの男性ヴォーカルと対照的です。

毎回言ってますが、このインドネシアの大衆音楽のレベルの高さは何なんでしょうか。
私見ですが、所謂欧米スタイルのポップスを各国の人たちが作っているわけですが、その国の民族音楽がバックボーンとしてかなり重要な役割を果たしているのではないかと思います。
タイのポップスはルークトゥン・モーラムが、マレーシアはムラユが、中華圏は京劇なんかの音楽が、なんとなく感じられます。
アラブは言わずもがな。
日本のポップスも、演歌的なテイストとか価値観が(ラップとかでも)否応なしに溶け込んでいるような気がします。
インドネシアの民族音楽としては、ダンドゥット(はちょっと違うか?)やクロンチョンなんかが有名ですが、文化の多様さでは東南アジアでも類を見ない国ですから、もっといろんなものが混ざり合ったものが、インドネシアのミュージシャン独特の「血」になっているのかも知れませんね。



「Nakal」(いたずらな、ふしだらな)。
↑埋め込み不可だったのでリンクを張りますが、ぜひ聴いてください。

posted by インサック at 00:31| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ポップ・インドネシアっていいじゃん、と初めて思わされたのが丁度10年前のGIGIでした。今だミクスチャー感覚に溢れた当時のアルバム(Kilas Balik, Baik)が一番好きなので、その後はやはり精彩を欠いていたように思います。

このアルバムはその10年前の良さが蘇った感じで、何より「売れてる」って言うのが又素晴らしいですね。
Posted by 尻 at 2008年06月26日 23:22
尻さん、コメントありがとうございます。
インドネシアは優れたロックバンドが多いですが、DewaやSlankなどに較べてGIGIは正直いまいちだなあ、と思っていたのですが、今回は非常にいいですね。
Posted by インサック at 2008年06月29日 02:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。