2004年02月17日

Scritti Politti/Cupid & Psyche 85

俺的ベスト50を選んでしまったが故に久々に聴いてみた1枚。
タイトルのとおり1985年の作品なんですが、初めて聴いたときはそりゃあ衝撃でした。
ヴォーカルのグリーン・ガートサイドの性質(たち)だと思うんだけど、もう偏執的と言えるほどの細かい音作り。XTCのアンディ親父にも通じるものがありますが。
XTCの場合生音感があるけど、グリーンはもう打ち込みによって理詰めで空間を埋めていく感じ。と言っても閉塞感があるわけではなく、埋めるべきところを埋めるべき音でていねいに埋めました、という感じで、整合感はあっても本来音楽が持っている躍動感や祝祭感は生き生きと感じられます。
とにかくスローな曲でも片時も気が抜けない。
リズムアレンジ、リフ、オブリガード、いわゆる「オカズ」が間髪なしに盛り込まれていて、なおかつ定位がかなり意識的に設定されていて、前後左右からの攻撃に圧倒されてしまいます。
思い起こせば当事プロパガンダやアートオブノイズなど、いわゆる打ち込み音楽が新しい展開を見せていた時期で、スクリッティもその系譜に乗る音楽だったように思います。
基本的に打ち込みなんだけど、グリーンの甘いヴォーカルともあいまって、けしてデペッシュモードやクラフトワークのようなカキカキしたタッチではなく、ソウルやファンクの新解釈という印象。
1999年に「Anomie&Monhomie」で奇跡の復活を遂げましたが、シングルの「Umm」以外はおれ的には平凡な出来。
今風(当時の)の音でソツなくまとめてはいるんだけど、
あんたにそんなありきたりな音は求めてないっつうの、という感じでした。
だがこのアルバムと次の「Provision」は本当に金字塔でした。今聴きながら書いてますが、今でもかっこいい。
このパターンだれか継承してくんないかな。
手練のプロデューサの誰か。適任者がパっと思いつかないけど、このスタイルかなり魔力あると思うぞ。

[あとづけTB]

posted by インサック at 00:22| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このアルバムはホントすごいですよね。<BR>ボクはSongs to remember〜Cupid &amp; Psyche 85〜Provision、大好きです。普通に今でも聴いてます。<BR>グリーンの声やあの神経症的なアプローチが好きです。カッコいい。
Posted by LTP at 2004年06月07日 09:13
おれもLTPさんと同じく、初めて聴いたのがCupid&amp;Psyche85だったのでえらい衝撃を受けました。当時も死ぬほど聴いたし、今でも普通に聴いてます。<BR>Songs to rememberは聴いてないんですよ。生楽器主体と聞いたので、あの神経質に定位まで考え抜かれた打ち込みバックトラックの快楽がなさそうに思えて。<BR>今度チェックしてみます。<BR><BR>
Posted by yingsak at 2004年06月07日 11:42
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