鬼気迫る可憐さ。
コタキナバル産まれの中国系マレーシア人、カレンのデビューアルバム(2007年)。
東マレーシア出身の中国系というのも珍しいですが、マレー語で歌う華人歌手というのもかなり珍しいと思います。
中国語で歌い、中華圏で活躍するマレー華人としてはPenny Taiが思い浮かびますが。
中国系だからでしょうか、いわゆるマレー歌謡の対極にあるライトでアコースティックな音。
カレンさんの透明感のあるヴォーカルとマッチしていて、非常に統一感があって気持ちよく聴けます。
しかし、彼女のヴォーカル、すごく切羽詰って聴こえるというか、現時点で自分が持つスキルの最大限のところで歌っている感じがするんですよね。スローナンバーでも。
曲がまったりしていても、なんか緊張感を強いられるところがあります。
それは欠点ではなく、むしろ「聴き応えがある」というふうに感じられます。辛気臭くはないし。
「na na na nada cinta」という曲は久保田利伸の「La・La・La Love Song」のカバーなのですが、原曲の切なげなトーンはあまりなく、カラっと仕上がってます。
他にも、マレーポップらしいフュージョンの香りがするアップテンポなナンバー「Bintang」などでも、シャープでスピーディーに歌いきってますし、バランス取れてますね。
昔の(と敢えて言いますが)SitiちゃんやJaclyn Victorのような、圧倒的な「声ぢから」や個性はないかも知れませんが、すごく努力家のような気もするし、長く活動して欲しいですね。
でもマレーポップスって市場小さいし、けっこうヒットしたはずの新人(
個人的にはあまり好みではないですが)
Misha Omarですら音沙汰ないし、けっこうきついのかもな〜。
「ハローキティ大好き」というタイトルなのに、なぜか終始不穏な空気がただよう謎曲「cinta hello kitty」。
