2008年08月24日

薛凱[王其](Fiona Sit) / Funny Girl

fiona_funnygirl.jpg

聴きやすいです。


香港の新進女性シンガーフィオナ・シッのセカンドアルバム(2005年)。
すごくきれいな人ですね。
香港では「少年キラー」「オタクの女神」として大人気だそうです。

香港って、人口約700万人なのに、ケリー・チャンのような世界的にも十指に入るようなすごく美しい女性がたくさん輩出しているのはすごいですね。
香港の街を歩いていても、そんな美男美女ばかりとは感じないんですけど。
むしろ、広東語の響きがなんかケモノっぽく聞こえて、バイタリティは感じるけど、洗練されてる感じはないですが。
個人的な経験からは、親切な人が多いと思います。

さて、フィオナ嬢は1981年生まれ、このアルバムのリリース時は24歳ですが、10代にしか見えません。
しかしヴォーカルは年相応と言うか、声質は中音域が安定していてキャピキャピした感じはありません。
曲も、どちらかというとシックな感じで、ジャズとクラシックのテイストを加えた落ち着いたポップスという感じで、非常に聴きやすい作りになっています。
こういうアイドル的な人たちの作品というのは、制作チームが本人の資質を理解して、いかにそれを活かすような音を作りこんでいくか、というところが肝要だと思います。
適当な売れ線な音でチャチャっと作った新人が大量にデビューしてたりもしますが、そういうものは音楽以外の話題性がないと長続きしないですよね。

そういう意味では、このアルバムはフィオナの魅力をいい感じでパッケージすることに成功していると言えるのではないでしょうか。

最終曲「You Were Meant For Me」(Jewelのカヴァー)のシークレットトラックで、スパイスガールズの「Wannabe」をふざけて歌っているのですが、これがすごくかわいいです。



3曲目「男孩像你」。
レコーディングには元爆風スランプのバーベQ和佐田とファンキー末吉が参加しています。

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2008年06月03日

荅奴(Banu) / 黒珍珠(Black Pearl)

banu.jpg

期待しすぎた。



マレーシア生まれのインド人の女の子が中国語で歌っているアルバム(2005年)。
中華圏で発売されたのか、マレーシアのみのリリースかはよくわかりません。
というか、マレーシアでしかリリースされない中国語のアルバムってあるのでしょうか?あるのかもなあ。
Wanitaでたまたま見かけて、興味本位で購入してみました。

インド系マレーシア人は、通常はマレー語・英語が話せて、一部の人はルーツである南インドの言語(タミール語)が話せるのが一般的で、中国語が話せるというのはかなり珍しいと思います。
一体どんな音になっているのかな?と思ったら、まあプロデュースは普通に中華系のチームがやってて、申し訳程度にインド音階が入ってたりするけど、想像したより普通でした。
薩頂頂のインド版みたいなものを想像してたのですが



Banuさんのヴォーカルはなかなか表情豊かで、個性的なシャウト(雄たけびって感じでびっくり)から可憐に歌い上げるバラードまで、器用かつエモーショナルに歌ってます。
曲調もかなりバラエティに富んでいて、普通の中華バラードからヒッピホップ、ラガマフィン、サンディぽい感じ(何て言うんでしょうか?インドネシアかな?)とか、あと10年くらい前によくあったロックぽいポップスとか。
そういう意味では聴いてて飽きないアルバムではあります。


banu_2.jpg

プロポーションはインド系らしい感じですね。
これは好みが分かれるところかも知れませんが、シンガーとしてはアリだと思います。

このBanu嬢、webで検索しても全然ひっかからないのですが、売れなかったのでしょうか?
唯一見つかったのが、このブログ
この方のブログ自体、Daniel leeというMalaysian Idolで優勝したマレー華人歌手を紹介しているのですが、やっぱマレーシアだけの中華ポップス市場ってあるのかも知れませんね。


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2008年02月25日

薩頂頂(Sa DingDing) / 万物生(Alive)

アライブアライブ
サー・ディンディン(薩頂頂)

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本物です。



中国の女性アーティスト、サー・ディンディンのデビューアルバム(2007年)。
日本盤も出てるんですね、びっくりしました。

プロフィールはキサラさんのブログに詳しいので、そちらを参照してください。

異国ポピュラー音楽館

チベット語、マントラ、サンスクリット語に加え自作の言語で歌っています。
中国語の曲もありますが、どっちかと言うと「サブ」的な位置づけで、非中国語がメインの観があります。

音の構造的には、いわゆるエレクトロニカ(静か系)と言われるスタイルです。
そこにチベット系の楽器(たぶん)やお経がサンプリングされて乗っかるという感じ。
と言うと、なんか企画モノっぽく聴こえるかも知れませんが、クオリティ&センスは相当高いですし、何よりも彼女のヴォーカルが圧倒的に力あります。
別に声を張り上げて歌っているわけではないのですが、確固たる意思を感じさせる、独特の歌声です。

ということで、非常に個性的でありながら、趣味に流されることなく「ポップス」として十分通用する現代性とクオリティを兼ね備えた音楽だと思いました。
実際全世界デビューを果たしており、グラミー(タイのレコード会社じゃありません、念のため)の授賞式にも呼ばれたりしています。
まあ白人が好きそうなオリエンタリズムに満ち溢れたアルバムでもあるわけですが。

ところで、現在の中国でこれだけ非漢民族の文化を前面に押し出した音楽って大丈夫なんでしょうか?
チベットでは「Free Tibet」と書いてあるTシャツ(ネパールで死ぬほど売ってます)やダライ・ラマの写真を持っているだけで投獄されるらしいのですが……
今はそこまで厳しくもないのかな?



1曲目「媽媽天那」(Mama Tian Na)。
チベット語で歌われています。



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2005年05月08日

拝金小姐/拝金小姐2005

materialgirls.jpg

これ面白いな〜。



陳珊[女尼]+李端嫻+可楽王のユニット、拝金小姐の2nd(2005年)。
CDの帯に
「称一定可以打敗周杰倫阿呼鳴」
と書いてあって、裏は「周杰倫」が「周星馳」に変わってます。
おれは中国語は全然わからないんですが、これって
「周杰倫や周星馳をぶっとばせ!」
みたいな意味ですよね、たぶん。
台湾の大スターである周杰倫(ジェイ・チョウ)と香港コメディ映画界の巨匠、「カンフーハッスルの周星馳(チャウ・シンチー)を引き合いに出すなんでビッグマウスやな〜。
デビュー当時のマニック・ストリート・プリーチャーズを思い出します。

で、どんな挑戦的な音なんだろう、と聴いてみたところ、どこまで本気なんだかよくわからない音。ジャケットデザインや前述のコピーも含め、人を食った人たちだなあと思いました。
具体的には、「打ち込みなんちゃってシャンソン」という感じでしょうか。
打ち込みがめっちゃチープなんですが、狙ってるのか素なのか。
80年代ニューウェーヴ風のシンセのリフも同じく。
Tommy February6にも通じる、どこまで真剣でどこまでシャレなのか、ひょっとしてマジなのか?と思わせる出来で、なんか気になる。とても。

陳珊[女尼](サンディー・チェン)はソロとしても活躍している人みたいですが、聴いたことはありません。
ひょっとして川瀬智子にとってのブリグリとTommy February6(Heavenly6)、デーモン・アルバーンにとってのBlurとGORILLAZみたいな、
「もうこれだけ売れたんやから、ちょっとは好きにやらしてくれや〜」
という、ストレス解消ユニットなんでしょうか?
グループ名も逆説だし、全部逆説なのかな?
う〜ん謎。
posted by インサック at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

戴佩[女尼]/愛瘋了

penny_6th.jpg

今回はアイドルモード。



ロマサガ、とりあえずアイシャで1周目終了。現在アルベルトで2周目。
とりあえず一段落したので、久々にエントリ。

戴佩[女尼](ペニー・タイ)の6thアルバム(2005年)。
前から思ってたんですけど、女性シンガーで名前が「ペニー」っていかがなもんかと思います。


前作
ではカントリーぽいフレーバーだったのですが、今回はもうちょっとアコースティックな、より歌を聴かす方向で作られています。
この人、相当音楽の引き出し多いと見た。

前作のカントリーの要素というのも、モロじゃなくて、隠し味としてうまく使ってた感じでしたし、今回はミドル〜スローテンポの曲が多いのですが、韓国や中華系にありがちなダルダルにならず、ある種緊張感を持続させつつ聴かせる。
例えると、もともとアップテンポの曲をスローにリアレンジしているような、静かな中にも情熱を感じさせる出来になっているわけです。
「バラード」ではないんですね。「バラード」を作ろうと思ってない。

このようなワザは、やはり彼女自ら作詞作曲をしてて、音楽家としてちゃんとした作品を作りたい、という確固たる意志を持っているからだと思います。
彼女の音楽の特徴のひとつでもある考えられたバンドアレンジは今回も健在。
これも相当考えて作ってると思います。
そんな派手ではないですし、特に本作は歌中心に考えられているっぽいので、あくまでヴォーカルを引き立てる役回りですが、これをきっちりやるのって難度高いんですよね。
特にミックス、ばっちりです。いい仕事です。

そんなプロ意識あふれる彼女なのですが、やはり創作者としてのデーモンを抑えきれないのか、最終曲の「玩瘋了」は(たぶん)スタジオ一発録りのインスト曲。
英語タイトルは「Gone Mad」で6分半、ってもう確信犯ですな(笑)。
各パート遊びまくり弾きまくりの、まあ曲と言うより、バンドがスタジオで空き時間にやりがちなジャムセッションをそのまま録音してみました、という感じですね。

写真はジャケットじゃなくて中のブックレットなんですけど、こっちの写真のほうがいいと思ったのでこっちにしました。
今回は、ヴィジュアルがかわセクシーになってて、ブックレットにも写真満載。
歌い方もかなりキュートになってます。
こんなアイドルっぽい押し出し方をする人だったんだ、とちょっとびっくりしました。
魅力あるルックスだと思いますが、もうちょっと音楽家っぽいイメージのほうがしっくり来るかも。



凸ぷうさんのエントリ



posted by インサック at 10:46| Comment(8) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

Coco Lee/Exposed

cocolee_exposed.jpg

ウタダよりも、タタよりも。



李[王文]、ひさかたぶりの英語アルバム(2005年)。
と言っても、この人のアルバムはこれしか聴いてないんですが。

で、この人世界進出をかなり意欲的にやろうとしてる人みたいで、それで英語アルバムなんか出してるんだと思いますが、これがけっこういい。
無理無理欧米の流行に合わせようともしてないし、むしろこちらでも言われているように、敢えてアジアのテイストを出してる感じ。
と言ってもあからさまな「銅鑼がジャ〜ン」みたいなものじゃなくて(そんなことする人いないか笑)、そこはかとない感じですね。

まあシンガーとしてのテクはかなりのもので、特にリズム感、というか、「リズムを掴む」のがうまくて、聴いててすごく気持ちいい。
反面、テクに見合う強烈な個性はちょっとないかな、という感じ。
しかしトータルで聴けばかなり気持ちよくてかっちょいい、おなかいっぱいの好盤と言えましょう。
正直、ウタダやタタの英語曲より数段洗練されていて自然体で、聴いててスムース。
アメリカのショウビズ界でも違和感なくはまって、普通に売れるんじゃないでしょうか。
ちょっと大人すぎる感もありますが。

で、ちょっと気になったのですが、アルバムジャケットもそうですし、中の写真も


cocolee_exposed2.jpg

こんな感じで、過剰にセクシー。
これ、西洋人からみたらかなりビッチ度高いんじゃないでしょうか。
戦略なのかココの趣味なのか、なんか後者のような気がして怖い。
CDの中に香港のフィットネス7日間お試しチケットが入ってたりして、「私スタイルいいのよ〜」というのをアピールしたいあまりの行動なのかしら?
いやスタイルめっちゃいいんですけどね、それは認めるんですけどね、顔的にちょっと下品でいらぬ妄想を抱かれちゃうかな〜、なんて…
内容がいいだけに、もっとナチュラルなヴィジュアルで良かったと思います。

posted by インサック at 22:24| Comment(15) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月23日

許慧欣/快樂為主(2nd Version)

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やっぱ歌うま〜い!



台湾のシンガー、許慧欣(イヴォンヌ・シュー)の2002年のアルバムのセカンドロット。
これがデビューなんですかね?

最新アルバム「幸福」を聴いても思ったんですが、とにかく歌がうまい。
表現力がすごくある人で、どんな楽曲でもステキに歌ってくれます。

このアルバムは「幸福」の完成度高いアレンジに較べるとちょっと凡庸な感じはしますが、またイヴォンヌのルックスが垢抜けない感じもしますが(笑)、それでも彼女の卓越した歌唱力は十分に堪能できます。
まあ、そう言っても音的にも十分今風ではありますし(ちょっと垢抜けないけど。しつこい?)なかなか楽しめるアルバムではあります。でも「幸福」のほうがいいな。

で、これはセカンドロットということで、コンサートの模様を収めたVCDが付いております。
ステージで歌い踊るイヴォンヌが見れるわけですが、これがちょっと…
彼女ダンスは苦手みたいですね。
これだけ歌うまいんだから、そんな総合エンターテイナー路線を目指さずに、歌一本で行けばいいと思うんですけど、プロモーションサイドからの要求があったのでしょうか…
正直、ちょっと痛々しかったです。
まあ新人時代の下積みは誰しも経験することだろうしな、特にこういうショウビズ界では…
最近でも踊らされているのでしょうか。ちょっとはうまくなっているのでしょうか。
でもこういうのは天性の部分もあるからなあ…

しかし最近めっきりタイポップスを聴かなくなってしまいました。
来月タイに行くかも知れないので、またどっぷりつかってこようとは思っておりますが。
とりあえず「アンダマンの涙をふいて」はゲットせねばなりますまい。


posted by インサック at 23:19| Comment(11) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月06日

張惠妹/也許明天

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王道ロックすぎ。



台湾の大スター、張惠妹(a-mai)の最新アルバム(2004年)。
以前聴いた「發焼」がすごく良くて、このアルバムも発売当時凸ぷうさんが激しく誉めてらっしゃったし、他のブログでも好評だったので、だいぶ遅くなってしまいましたが聴いてみました。

a-meiはヴォーカルにすごく力のある人だし、うまいです。
極論すれば、どんな曲だって彼女が歌えば聴く価値あり、とも言えます。
要は今からこのアルバムはいまいちですが、聴く価値はありますよ、ということを書こうとしているわけです(笑)。

皆さんがおっしゃっているように、ジャンル的にはロックです。
ただ、その音がなんというか血肉化されていないというか、「仏作って魂入れず」みたいな部分を強く感じてしまうのです。
N.E.R.Dそっくりな、しかもN.E.R.Dより垢抜けない2曲目とか、(この曲の元ネタと思われる「She Wants to Move」は2004年3月リリースで、このアルバムは10月ですから恐るべき早業ですが)、他にもLikin Parkみたいな今風テイストのロック、90年代J-POP(笑)。リンドバーグみたいな曲もありました。

あと、おれがあんまり聴いてこなかった80年代の米国ロック(よく知りませんが、シカゴとかボストンとかジャーニーみたいなやつ)からのネタが多いのかな?
ああいう大味なロックって、今でこそ普通に聴けますが、昔はすごく退屈に感じて、自分から聴こうとはしないのはもちろん、FMとかで流れてても不快でしたもん。

このアルバムに関しては、ちょっと制作陣の音楽への愛が足りない気がするなあ。作り込みが雑な感じがします。a-meiに罪はないんでしょうが。

楽曲的には、1曲目のa-mei作曲のミドルバラード「愛是唯一」は良かった。
あと、8曲目の「那魯湾情歌」は、これ台湾民謡なのでしょうか?一世風靡セピアのような、漁の歌のような、変な曲。
「發焼」でも「Katsu」という曲に民謡風のフレーズが使われていたのですが、台湾ってそういうの盛んなんでしょうか?
10曲目はレースゲームのBGMのような、打ち込みメタル風、後半はQueenのバイシクルレース。

個人的な好みを言わせてもらえば、米国ロックより欧州ロック路線、特に様式美HM/HRのほうが面白いのではないでしょうか。と思いました。
でも「發焼」みたいな、いろんな音楽の要素をマニアックにならずにミックスしたほうが彼女の声質にも合ってるし、聴くほうも楽しめると思います。


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2004年11月04日

林憶蓮/野花

sandylum_wildflower

第一次中華ポップスブームの立役者。



今回は訳もわかってないのに知ったふうなことを書きます。

これは林憶蓮(サンディ・ラム)の1991年のアルバム。たぶん彼女のアルバムの中では、日本で一番売れたアルバムではないでしょうか。
この頃、このサンディとかディック・リーとか、アジアのポップスがちょっと注目されてきた時だったと思います。
それまで、テレサ・テンという別格の存在はあったとしても(テレサ・テンのアルバム、未だに普通に売ってますからね。すごいですよね)、日本においては演歌の範疇だったわけです。
それが、いわゆる「ポップス」の範疇で欧米以外の音楽が多少なりとも注目されたのは、おそらく彼女あたりが始めてだったんじゃないでしょうか。

そのあとアイ・ジンやツイ・ジェンなんか(フェイ・ウォンもこのへんかな?)の第二次、香港四天王の第三次、ケリー・チャンやサミー・の第四次、みたいな感じで徐々に中華ポップスも浸透してきたのではないでしょうか。
な〜んて適当なことを言ってますが。

このアルバムなんですが、ディック・リーがかなり参加していて、彼独特のコーラスワークが堪能できます。ディックってほんとコーラスアレンジが美しいですね。
また中華歌謡曲のスタンダード「夜来香」なんかも収録されていて、聴き所は満載なんですけど、個人的にはあんまり好きなアルバムではないんですね。
なんか演歌っぽいというか。
サンディの歌い方も情念ありすぎというか、暗いというか。いや、これはこれで彼女のすごい個性だと思うし、サウンドプロデュースが斬新であれば映えるスタイルだと思うんですが、このアルバムの音は古色蒼然というか(まあ昔のアルバムではあるが)、重すぎる。
むしろ最近の作品の「Encore」なんかのほうが好きです。

しかし、うちの親父(60代後半)なんかに聴かせると「おっ、これいいね〜」なんて言うんですよね。こういう情念の歌唱が、日本の年配の人たちには心地よいのかも知れません。

このアルバムのラストは、収録曲の「再生恋」のリミックスなんですが、これだけは今聴いてもかっこいい。

posted by インサック at 23:30| Comment(13) | TrackBack(1) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月31日

王菲/王菲

正式なタイトルがわからない。







このアルバムのタイトルは何というのでしょうか?
2001年のアルバムですが、買ったCDの帯には「流年」と書いてあり、日本盤は「光之翼」、「王菲」というタイトルで記載しているサイトもある。
とりあえずセルフタイトルとしておきますが、知ってる人教えてください。

これはフェイが「ウソコイ」というドラマに出演してる時期で、日本での知名度がかなり上がっている時にリリースされたものみたいです。日本盤にはウソコイの主題歌「Separate ways」も収録されているみたいです。

しかしそういう日本でのブレイクを狙うには、このアルバムちょっと挑戦的すぎる。
いや、好きなアルバムなんですが、オルタナ色が強いというか実験的な音が多いというか、少なくとも万人に受けるようなしろものではないんですよね。
Nirvanaを彷彿とさせる1曲目、他にもフレンチポップス風あり、ダークでスローな曲ありと、ロック・ポップファンには聴き応えある内容なんですが、これで初めてフェイを知るような、また普段あまり音楽を聴かない層にとってはちょっと不親切かも知れません。

まあ、いにしえの林憶蓮「SIMPLE」みたいに日本語の歌詞+日本の制作陣でやるより、あえて「素」でやったほうが良かったのかも知れませんね。
元々このアルバム自体、日本よりも中華圏でのリリースを主眼に置いているものでしょうし。
フェイのアルバムは、実は「十萬個為什麼?」(王靖雯・シャーリー・ウォン名義)というのを聴いたことがあるのですが、音的には格段の進歩だと思いました。
蔡健雅(タニア・チュア)が作曲で何曲か参加、制作は人山人海のメンバーも加わっているようです。

こういう非欧米のポップスの日本における市場って、おそらく中華系が一番大きいと思うのですが、実際どのくらい売れてるもんなんでしょうね?



[TB(凸ぷうさん)]


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2004年08月27日

at17/meaw meaw meaw

香港のアコースティックデュオ、いい感じ。







香港の女の子2人組、at17のアルバム(2002年)。
ジャケットがなかなか秀逸ですね。
人山人海というプロデュースチームの作品らしいですが、控えめな打ち込みにアコースティックギターを軸として、なかなかセンス良くまとまってます。
遊び心もけっこうあって、タイトル曲のヴォーカルは前編猫の鳴き声(のまね)だし、他の曲もだるくなく楽しめます。







マスクを脱ぐとこんな感じです。

まあよくできているぶん、さらっと聞き流してしまうというか、「おお〜これは!!」という感じはないのですが、それはそれでいいんじゃないですかね。
欲を言えばもうちょっとひっかかりのある感じのアレンジなり曲調なりがあっても良かったのでは?
なんか「渋谷系」(死語)とかスウェーデンポップスなんかに通じる感じはありますな。

ボーナストラックでカイリー・ミノーグの「Can't get you out of my hand」(らんらんら〜、らんらんららんら〜ていう例のアレ)が入ってますが、ついカヴァーをやってしまうのが香港人の性なのか。個人的には別にやんなくていいと思うのですが。



posted by インサック at 23:22| バンコク ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月26日

張惠妹/發焼

大スターの名に違わぬ作品。







台湾を代表するシンガー(らしい)、張惠妹(a-mei)の2002年のアルバム。英文タイトルは「Fever」だそうです。
これは彼女がスタイルを変えようとしている過渡期のアルバムだと凸ぷうさんがおっしゃってましたが、これって2002年時点での台湾のポップミュージックの中で1,2を争うデキなんじゃないでしょうか。
って、2002年の台湾の音楽状況など何も知らないのですが(笑)、全ての要素が非常に高いポイントで結実しています。
これを聴いて「う〜んいまいちだなあ」と思う人は非常に少ないと思います。

例えば歌のうまさなら許慧欣のほうが、スター性ならケリーのほうがあるかも知れないし、ココ・リーのほうが派手でキャッチーかも知れない。
しかし、総合点ではこのアルバムが勝っていると思います。

特筆すべきは抑制の効いたアレンジ。
過激と凡庸の間のギリギリを縫うような音になっており、「ポピュラリティ」ということをすごく意識して作ってる気がする。
また、特定の音楽スタイルに偏ることもなく、かなり奇跡的なアレンジになってます。
台湾の音楽事情はよく知りませんが、この音作りは全世界に通用すると思う。
どんな人にも「あ、これいいね」と言わせる力があります。

それは「売れ線に走ってる」というわけではなく、う〜ん何と言えばいいか、アイドルポップスファンもロックマニアも気に入るような音というか、かなり考えて、注意深く「ここしかない」というポイントにきっちり着地しているというか、そんな感じです。
わかりにくいでしょうか。すみません。でも音はすごくわかりやすいです。

バラードからアップテンポから、非常にバランスいい曲構成になっていて、何回でも聴けるアルバムです。それはもちろん彼女の卓越した才能あってのことですが。

いずれにせよ、ちょっとハスキーな彼女の声は万人の耳に心地良く響くことでしょう。
ヴォーカルをかなり大きくミックスしているのですが、メロディーラインがしっかりしている曲が多いので、それがいい方に作用していると思います。

なんか初期はもっとワイルドな感じだったらしいので(これも凸ぷうさんの受け売りですが)、そういうのも聴いてみたいです。





posted by インサック at 23:34| バンコク ☁| Comment(8) | TrackBack(76) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月01日

許慧欣/幸福

歌うま〜い!







[凸ぷうさん「中華ポップの溺れ方」]でも紹介されている、許慧欣(イボンヌ・シュー)の4枚目のアルバム(2004年)。

Girly Berryの後に聴いたというのもありますが、歌うまい。声質がとても綺麗だというのもありますが、曲に合わせた歌い方、ダイナミクスのコントロール、細かいフェイクの入れ方、ヴォーカルテクニックはかなりのものです。この人どんな曲でも歌えちゃうと思います。
と言うとすごく技巧的な感じを受けるかも知れませんが、そういうことではありません。
「歌を歌う」って、天性のもの(声質、声量など)もありますが、テクニック及びそれを学習するセンスがすごく重要だと思うんですよね。例えばエアロスミスのスティーヴン・タイラーだって、あのスタイルに到達するまで時間かかったと思うんですよ。
熱い感動を伝えるためには冷静な計算と修練が必要なのです。

凸ぷうさんのblogでは「アップテンポの曲が減った」とのことでしたが、(おれはこのアルバムしか聴いてないので比較はできないですけど)スローな曲でもだるいバラードではなく、アレンジにいろいろ趣向が凝らしてあって飽きずに聴けます。
バランス的にはちょうどいいんじゃないですかね?

アレンジは全体に非常に秀逸。ボサノバにラップ挿入、ミドルテンポの曲の途中にディストーションをかけたヴォーカル(わかりやすく言うとLinkin Park)、バラードのヴォーカルにずっとコーラスを入れる(サビだけではなく)など、まんま流行ではなくひねった、しかしさりげない工夫がされてます。
まあ歌がうまい人が歌えばどんな曲でも聴けちゃうんですけどね。シティちゃんのように。

てなわけで、歌はうまい、曲はバラエティに富み、サウンドプロダクションは練られてあり、かなりいいです。
おすすめ。



posted by インサック at 11:38| バンコク ☁| Comment(7) | TrackBack(1) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月24日

Penny Tai/No Penn, No Gain

本物だ〜!!







香港で買って来たCDのうちの1枚、Penny Tai(戴佩[女尼] )の4枚目のアルバム(2003年)。
彼女は中国系マレーシア人だそうです。シンガポールとの国境、ジョホール出身だそうなので、国籍はマレーシアでも文化的にはほとんどシンガポール人なんでしょう。

この人は、本当に才能ある人だと思います。
音の感触は、ヴォーカルラインはアラニスっぽく、楽器はアコースティックな雰囲気をベースにしつつ、打ち込みや変わった音処理なんかのフックをふんだんに盛り込んだ、パっと聴くと耳に馴染みやすく、細部を聴くと「お〜!!」と感心してしまう職人芸満載。
たぶん本人はカントリーとかフォークが好きなんだと思うけど、「私は好きな音楽をやりたいだけだから…」などと素人のようなことをほざかず、プロ意識を持って制作されたアルバムだと思います。
楽器のパートひとつひとつのアレンジに血が通っていると思います。スタジオミュージシャンが指示どおりに弾いたんじゃなく、各人がフレーズや音色をちゃんと考えている感じ。
編曲のほとんどが「Penny&Band」とクレジットされているんですが、バンドのメンバーと十分話し合って作ったんでしょう。とにかく「バンドサウンド」なわけです、スピッツとかフライングキッズみたいな。
「楽曲」の良さって、メロディーラインやヴォーカルやコード進行と言ったことより、こういうアレンジに負う部分ってけっこう大きいと思うんですよね。
例えば中島美嘉たんの「接吻」って、オリジナルラブの足元にも及ばなかったりするじゃないですか。ってこれはおれの個人的な感想ですけどね。

いや〜好きだなこの人、というかこのアルバム、というか音楽に対する姿勢。
凸ぷうさんありがとう、あなたのおかげでまたひとついい音楽を聴くことができました。




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2004年06月05日

CoCo Lee/discoco

このところ中国人をけなすことが多かったので、これでバランス取りましょう。
ココ・リーダンスリミックス+新曲2枚組(2002年)。
ココちゃんに関する情報は全然ないのですが、香港では名のある方だとお見受けしました。
映画「Green Destiny」の主題歌を歌っていたみたいですね。

追記:香港生まれアメリカ育ちの台湾人みたいです。

一言で言うと「手練れ」。
音もフロアで鳴ってても違和感ない(まあ一昔前のね)し、ヴォーカルの表現力がプロっぽい。
純粋にクオリティだけで言えばKelly Chenを超えている。
ただ、Kellyが天性のスター性を持っているのに比較して、CoCoは後天的に学習した感が強い。
そういう人好きですけど、結局ショウビズ界って持って生まれた光のほうが強かったりして、努力や勉強で得たものって意外と脆弱だったりするんですよね。
ルックス面も、Kellyが(おれ的には)めっちゃ美人なのに比較して、CoCoは、ぶさいくとは言わない、むしろいい女系だとは思うが、なんか「いっぱいいっぱい感」がある。
日本で言うと森口博子のような。
ステージやバラエティ番組で「ココー、ガンバレー」とか言われてそうな気がする。
もちろん森口より芸風広くて、エンターテイナーとしてのレベルは遥か上なわけですが。

といろいろ言いましたが、しかしこのアルバムはいいぞ。今日も通勤電車で聴いてたけど、飽きない。引き出し多い。ついつい聴いてしまう感じ。

特に中華系はだるいバラードが多いけど、これはリミックス盤なのでだれません。
トータルで言うとお勧めです。
日本で言うと倖田來未みたいな感じか。




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2004年02月09日

Sandy Lam/Encore

香港のかつての大スター、Sandy Lam(林憶蓮)の2002年のアルバム。
彼女のキャリアのピークは「野花」(1991年)前後の、Dick Leeとのコラボレーション時代なのでしょうか?あんまり詳しくないんですけど。
おれは現在の彼女も好きで、近作はけっこう聴いてます。
このアルバムは外国人の作曲陣が多く、N.M.Walden(これってあのナーラダだよね?)やBabyfaceといった一流どころの名前もあるんだけど、カバーなのかな?
香港の音楽事情に疎いのでよくわかりませんけど。
[lilyさんのblogで知った人山人海]のJason Choiという人がかなりプロデュースしてる。人山人海って何なんだろ?香港のジャム&ルイスみたいなもの?
まあたいそうソツなく、キャリアが長いのに現代感覚を持って作られているアルバムだと思います。
Sandyの歌も、昔みたいな情念こもった感じではなく、あくまでも現代の音楽のトレンドにマッチした、自然な歌唱になってます。
このアルバムだけでなく、2000年代にリリースされた彼女のアルバムはどれも質高いと思います。
ま、ちょっとソツなさすぎな感もあり、もうちょっと冒険していただいたほうが個人的には面白いかな。
「野花」みたいな情念の歌声もまたよし。



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2004年02月08日

Dick Lee/Life Story

1993年にリリースされたDick Leeの2枚組ベストアルバム。
彼の出世作である「Mad Chinaman」を境に、Disc1は「before」、2は「after」になってます。
この人の音楽の最大の魅力はコーラスワークではないかと思います。
アジア独特の美を感じさせるその仕事はThe BoomやSandiiなんかのアルバムでも、またSandy Lam(林憶連)でも聴けますね。
シンガポールという国は人口が少なく、多数を占める中国系の人たちは英語+普通語、広東語、福建語のどれかが話せるので、欧米の曲か中国圏(香港・台湾)の曲を聴きます。で、結果として「シンガポール人のアーティスト」というのは発生しにくいのですが、Dickは数少ない成功者ですね。もっともシンガポール人でもDickを香港人か台湾人と思っている人も多いみたいですけど。
で、このベストなんですが、DISC1のほうが良かったりする。DISC2(Mad Chinamanの後)だと、変にアジア市場を意識した「想像上のアジア」的な演出が施されている部分があったりするんですが、DISC1はブレイク前の、純粋に音楽に向かっているDickの本質が出ているような気がします。
DISC2もそういう商業主義がいい意味で作用してて、楽しいは楽しいです。
おれ自身は音楽における商業主義は全く否定してなくて、むしろ賛成派です。リスナーをなめさえしていなければ。Dickはなめてないと思います。
このベストの後もDickは音楽活動を続けていますが、おれはこのアルバム以降は聞いてません。ある意味これで満足してしまったというか。
またどこかで彼の音楽を聴く機会があればいいなと思います。


posted by インサック at 16:48| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年02月04日

Kelly Chen/BPM Dance Collection

変形ジャケット2枚組の、Kelly Chenダンスリミックス集。
彼女が日本で芸能活動してたころおれはタイにいたんで、どのくらいの人気を博したのか知らないんだけど、この人は声に華があるよね。
もちろん完璧な美貌の持ち主であることは論を待たないところでもありますが、なんかスターになるべくして生まれて来た感がある。
どことなく素人くさいタイポップスの人たち(トンチャイ除く)に比べると、すごくプロっぽい。
音は日本よりちょっとどんくさい系なんだけど、それがいい。
ていうか、最近の日本のダンス系(BoAとか。日本人じゃないけど)は、なーんかひっかかりがなくて思い入れが持てないのよね。
その点このリミックス集はひっかかりありまくりで、飽きない。買った当時はかなりのヘヴィーローテになってました。
日本でもこれくらい下世話で華があって輝いてる人出てこないかな。クリちゃんなんかどうでしょ。昔はちわきまゆみとかいたんだけどなあ。

あとづけTB(凸ぷうさん)





posted by インサック at 23:28| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 中華系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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