2008年06月07日

Weezer / Weezer (Red Album)

Weezer (Red Album)
Weezer (Red Album)Weezer

Geffen 2008-06-03
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過度にわかりやすい。



前作「Make Believe」が素晴らしかったWeezer、3枚目のセルフタイトルアルバム(オリジナルとしては6枚目)。

並のバンドであれば傑作と言ってもいいレベルですが、ファーストアルバム、またMake Believeを聴いた後では、正直物足りなく感じます。
ちょうど1st、2ndと来て3枚目のGreen Albumを聴いた時に似た感触でしょうか。
なんかメロディーにしてもサウンドにしても、悪い意味でアメリカチックになりすぎな感じがします。
Make believeも、音響的にはかなり米国的な音だったのですが、コード進行やメロディーは、彼らの最大の魅力とも言える叙情性を持ったものであり、ファーストのヘナヘナガレージバンド(それもまた良いのですが)と比較するとメジャー性と強靭さを持った、新生Weezerと呼ぶにふさわしい作品だったと思います。
今回のアルバムは、音響だけでなく、音楽性の核までアメリカナイズされてしまった感があります。
まあ元々彼らは米国人なわけですが(笑)。
今作は、前作に引き続きリック・ルービンというアメリカンロックの名プロデューサーがプロデュースしているのですが、今回は彼の手腕が裏目に出ているような気がします。ロックとして「きれいすぎる」というか、オーヴァープロデュースな印象。
スタジオにラジカセ(ってもうないか)置いて一発取りしたほうが、バンドの個性に合ってる気がします。

まあ、バンドとしての演奏力の高さ、バンドアレンジの秀逸さもあるのですが、やっぱりフロントマンでありリヴァース・クオモのメロディーセンスと悲しげなシャウトがバンドの肝なんだと思います。
才能をコントロールできる器用な人ではないと思うので、また奇跡が起こるのを待つしかないです。



アルバムからの最初のシングル「Pork and Beans」。
悪くない。悪くないけど…


posted by インサック at 23:31| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

Foo Fighters / Echoes, Silence, Patience & Grace

Echoes, Silence, Patience & Grace
Echoes, Silence, Patience & GraceFoo Fighters

RCA 2007-09-25
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star柔、剛、調和と明朗
star人格が作るロック
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奴らはロックを裏切らない。



Foo Fightersの最新アルバム(2007年)。

彼らのアルバムを聴くたびに、ロックの素晴らしさを痛感します。
ロックミュージックというジャンルは、昔からいろいろな要素を取り込みながら細分化されてきました。ハードロック、グラムロック、パブロック、パンク、ヘヴィメタル、メロコア、ミクスチャーなどなど。
それぞれのジャンルで素晴らしいミュージシャンはたくさんいると思いますし、その雑食性こそが大衆音楽としてのロックの醍醐味だと思いますし、おれ自身も「雑種」は大好きです。

フー・ファイターズは、ロックバンドとしてはかなり「純血種」な部類だと思います。流行を取り入れたり(ラップしたりとか(笑))したことはないですし、全く新しい方法論を提示したこともない。
中心人物のデイヴ・グロールはNirvanaのドラムだった人ですが、フーファイの音楽も基本的にはNirvanaの延長線上にあると思います。
Nirvanaは、まさに発明だったと思いますが、カート・コベインの陰鬱なキャラクターが個性の核になっていたのに対して、フー・ファイターズはデイヴのキャラクターもあってか陽性ですね。
しかしNirvanaの革命的アルバム「Nevermind」がリリースされたのは1991年。それから17年の月日が経っていることを考えれば、Foo Fightersが懐古バンドと思われても仕方がないかもしれません。

しかし、彼らはいつでも、懐古ではない、現在進行形のロックを奏で続けています。
このアルバムでも、2008年の今、最もロックな音を体現していると言っていいでしょう。
これがとても難しいことで、普通に何も考えずやったら、それこそ
「今更Nirvanaはねえだろう、ゲラゲラ」
となりかねないと思うのですが、そうはならない。
このような素晴らしいロックアルバムは、デイヴ・グロールの高い作曲能力、最新の注意と技術によるプロデュース、メンバーの音楽に対する「Attitude」、演奏力、その他もろもろの要素が奇跡的な高次のバランスで昇華されて始めて作れるんだと思います。
もう神の領域と言ってもいいかも知れません。

特にこのアルバムでは、前作の2枚組「In Your Honor」で試みたアコースティックなアプローチをより血肉化したというか、アコースティックでもロック。ハードな曲と一緒に聞いても違和感ないテンションです。
もう「大御所」と言っても過言ではないポジションにいながら、コンスタントにアルバムを発表し、それがものごっついクオリティでロックに対するあふれんばかりの愛情が実感できる。
こんなバンド他にないでしょう。素晴らしい!
デイヴ・グロールは神!!



アルバム1曲目にしてシングル曲「The Pretender」。
これをロックと言わずして何がロックと言えようか!!

posted by インサック at 23:25| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月01日

Rihanna / Good Girl Gone Bad

Good Girl Gone BadGood Girl Gone Bad
Rihanna

Universal 2007-06-05
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黒くない。



たまには普通に流行っている洋楽でも聴いてみようと、聴いてみました今をときめくリアーナのサードアルバム(2006年)。
1st、2ndもそれなりに売れたみたいですけど、このアルバムからのシングル「Umbrella feat. JAY-Z」は、去年所用でハワイに行ったのですが、3日間の滞在で10回以上聴いたと思います。今は「Don't Stop The Music」がめちゃめちゃ売れてますよね。

仏領バルバドス出身の20歳、JAY-ZやNE-YOなどのヒップホップの重鎮が参加していることから、音的にはまっくろくろすけかと思いきや、そうでもない。
大ヒットした「Umbrella feat. JAY-Z」からして、初めて聴いた時は白人かと思いましたし(おれが黒人音楽に疎いというのもあるでしょうが)、「Don't Stop The Music」もなんんかふた昔前のディスコミュージックという趣。
全体的には黒人音楽的な曲も1/3くらいはあるのですが、何となく「5年〜10年古い」という感じ。
もっと古い感じ、例えば70年代のソウルっぽかったりすると逆にcoolだったりするのかも知れませんが、現在一番「ダサイ」と感じるテイストの音のように感じました。
でも、そういうどんくささが、黒人音楽を好まない層にもアピールした結果、大ヒットにつながったような気もしますね。

あと、たぶん黒人的価値観からすると、この子すげえかわいくてセクシーなんじゃないでしょうか。お尻が大きいところなんて特に。


大ヒット曲であり、PVの出来も秀逸な「Umbrella feat. JAY-Z」。
Universalによってyoutubeに載った「公式」バージョンはなんと3,500万ビュー!!


posted by インサック at 22:33| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月31日

Adele / 19

19
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Warner Music Japan =music= 2008-03-05
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star19歳!!??
star期待をこめて☆4つ
starチェィジング ペイヴメンツ

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天才現る。



最近洋楽聴いてないなあ、と思い、CATVで見かけて気になっていた英国出身19歳、Adeleのデビューアルバムを聴いてみました(2008年)。

彼女は天才だと思います。
メディアでは歌唱力を絶賛されることが多いようですが(英国では「Traffic Stopper」と称されているとか)、むしろ作曲の才能が天才的。
アデルの声がめっちゃソウルフルでスモーキーでかっこいいこともあり、パっと聴きはソウルっぽい曲調なのですが、何というか非常に自由。既存のポップミュージックにはないメロディーの展開、そしてアレンジ。
これは一種の発明ではないかとすら思います。

思えばイギリスでは大昔にThe Style Councilを筆頭に、ソウルやジャズを新しい解釈で演奏するムーヴメントがあったと思うのですが(それこそPaul wellerが主催していたRespondレーベルとか)、それが20年の時を経て進化・熟成した結果がAdeleなのかな、と思います。
もうイギリスの若者はパンク(=怒りの音楽)を通過儀礼として経験する必要がないんでしょうね。
最近のイギリスのバンドってみんな同じようなギターロックでいまいち面白くないしな。
そういう意味では、Adeleはすごくイギリスっぽいアーティストだと思いますし、キャロル・キングやジャニス・ジョプリンに匹敵する才能と可能性を秘めた人だと思います。



シングル曲「Chasing pavement」。
この曲は本当に21世紀の名曲として記憶されるかも知れません。
他の収録曲も名曲揃いです。

posted by インサック at 22:50| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

Prince / Planet Earth

Planet Earth
Planet EarthPrince

Sony 2007-07-24
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おすすめ平均 star
star密室感は薄れたな
star不可解な一手と希望的観測
star幕の内弁当なアルバム

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かわいい殿下。



Perfumeが良すぎて聴けてなかったのですが、プリンスがニューアルバムを出しました(2007年)。
英国では新聞の付録として配布されたらしいです。

大仰なタイトルなので、大仰なコンセプトアルバムなのかと想像してたら、逆にポップな感じです。
2004年の「Musicology」以降、再びポップフィールドに戻って来た殿下ですが、このアルバムはそんなポップ指向がさらに進んだ印象を受けます。
プリンスという人は大天才なので、いろいろな音楽的側面を持っており、その中でもルックスも相まって「ファンクの人」というイメージが強いと思うのですが、このアルバムはファンクアルバムではないと思います。
音楽のスタイルとしてのファンク・ナンバーはあるのですが、「ファンクを演る」ことが目的となっているのではなく、ポップな曲を作る中でたまたま「ファンク」というスタイルを取った曲もある、という感じ?
「ポップなファンク」ではなく、「ファンキーなポップソング」という感じです。
話を戻しますと、プリンスの様々な音楽性の中で、「かわいい」曲というのがあるように思います。おれの中だけの印象かも知れませんが。
例えば「Around the world in a day」の「Raspberry Beret」とか、「Sign of the Times」の「Play in the Sunshine」「Starfish and Coffee」とか、「Gold Experience」の「Dolphin」とか、ちょっと少女趣味というか幼いというか、プリンスのイノセントな部分が強く出た楽曲群というのがあるような気がするんですよ。
アルバム単位で言うと「Lovesexy」とか。
まあ「The Black Album」みたいな作品もある、ゴリゴリ暗黒ファンク魔王でもあるわけですが、どっちもプリンスの表現の中核を成している要素だと思います。
で、おれはプリンスをファンクとは思っていないということもあってか、この「白プリンス」のほうが好きなんです。
もしこの側面がなければ、ここまで好きになっていなかったかも知れません。
ということで、今回のアルバムは個人的に非常に好きです。Wendy&Lisaやシーラ・Eも参加して、かなりバンドの音になってますし、オールドファン(おれの事か?)も感涙ですね。
プリンスも、いつもよりのびのびギターを弾いているような気がします。
次作はこの反動で密室的な音になる予感がします。もう作ってたりして。
「Purple rain」と「Around the world in a Day」も、「Lovesexy」と「The Black Album」もほぼ同時期に制作されたわけですから、ほんと恐るべし。


posted by インサック at 23:40| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

They Might be Giants / The Spine

The Spine
The SpineThey Might Be Giants

Zoe 2004-07-13
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おすすめ平均 star
star好きな曲は多いが、全体的に地味かな?
star不器用だけど

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最高傑作では。



なんだかんだで活動歴が長いアメリカのデュオ、TMBGの2004年のアルバム。
今年7月に「Else」というアルバムが出ているようですが、まだ聴いていません。
こういう、日本で一切プロモーションが行われないアーティストって追っかけるの大変ですよね。
もっとも、このブログで取り上げているアジアのミュージシャンも、日本でのプロモなんてありませんが。

で、最新アルバムを聴かずに言いますが、このアルバムは彼らの最高傑作と言っていいと思います。
元々洒落がきついユニットで、その「洒落」成分が多いと、リスナーからすると「なめてんのか」みたいな曲になってしまうことも多いグループですね。アメリカ人にはどう聴こえてるんだろう?
このアルバムは、そういう意味ではふざけ成分は少なく、わりと真面目に作ってあると思います。
とは言え、普通のミュージシャンにくらべれば相当ふざけていますが。

このグループの魅力は、どこかノスタルジックでホっとするメロディーとひねくれたアレンジ、シニカルなヴォーカルの絶妙な調和だと思うのですが、今回はその調和加減が非常にいいですね。
曲によってもふざけてたり真面目だったりの振れ幅が激しいのですが、アルバム通して聴き終わった時の印象としては「あ〜音楽聴いた〜」という満足感です。
それは、やはり彼らの音楽に対する飽くなき研究心とセンスの賜物だと思います。音楽的なネタ満載。
「They Might be Giantの音楽は素晴らしい」と言い切るにはあまりにも人を食った奴らなのですが、だからこそ素晴らしいのかも知れない。
陽気なXTC、ふざけたElvis Costello、どこまで本気かわからないTMBG、今後もこの調子で感動と「呆れ」を届けてほしいです。


アルバム1曲目「Experimental Film」。
なんかのドラマのシーンみたいですが、主題歌にでもなったんでしょうか?

posted by インサック at 22:50| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

Bjork / Volta

Volta
VoltaBjork

Polydor 2007-05-08
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おすすめ平均 star
starんーポップ
star凄まじく素晴らしい。
star気楽に聴けるビョーク☆

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久々のこの感じ。



ビョークのニューアルバムです(2007年)。
Vespertine(2001年)、Medulla(2004年)と内省的な作品が続いた彼女ですが、今回はHomogenic(1997年)に近い路線でありながら、ゲストが多いせいか、バラエティ豊かな音になってます。
実際、前2作の「地味期」音もけっこうあるんですが、メジャー感があるというか、聴いててそんな地味な感じはなくて、むしろポップに聴こえる印象。
おれとしては、Homogenicの「電子音の海で暴れる天然記念物」みたいな感じがすごく好きだったのですが、このアルバムの全体的な印象としてはそれとかなり近いです。

いずれにせよ、こんな音、こんなヴォーカル、ビョーク以外には作れないし表現できないと思います。
きれいなハーモニーやわかりやすいサビとは一切無縁の音。
ハイクオリティなリズムと音色の上に、ビョークの感情丸出しの声が載り、まあ普通に考えるとおよそポップミュージックの範疇には入らないフォーマットなんですが、聴くとえも言われぬポップさを感じざるを得ないという、本当に唯一無二のアーティストだと思います。
アートワークも、今回もやはりぶっちぎってますし。

リリースの間隔がやや遅い感じはありますが、アルバムが出る度に聞いてしまう、聴かざるを得ない、おれにとってはそんな感じの人でしょうか。
posted by インサック at 17:18| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月24日

Matthew Sweet / Girlfriend




やはり名盤と言わざるを得ない。



Matthew Sweetの出世作であり、「名盤」と言われることが多いアルバムです。
オリジナルは1991年リリースですが、この度「Legacy Edition」としてデジタルリマスタリング+ボーナストラック+アウトテイクスという仕様のものが2006年に発売されてたようで、買いなおしてしまいました。

いや〜音がいい。
デジタルリマスタリングってこんなに違うものなのね。

おれはMatthew Sweetが大好きで、このアルバムももちろん好きなんですけど、彼のベストではないと思っました。むしろ「100% Fun」とか「In Reverse」なんかのほうが好きでした。
しかし改めてこの「Girlfriend」を聴くと、やはりこれがMatthewの原点であり、後のスタイルを決定付けたアルバムだなあと思いました。
そう言えばこの人「Austin Powers」っていう映画でバンドで出てたなあ。なんでだろう?





posted by インサック at 14:56| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

The Damned / Machine Gun Etiquette

dammed.jpg

ウィラードと言えばダムド。



逆か。

ウィラードに多大な影響を与えたバンド。
ダムドというバンドも音楽的変遷とかメンバーチャンジとか解散→再結成とか、紆余曲折が多いバンドです。そのへんはウィラードもそうですな。
おれはどっちかというと初期が好きですが、中期のThe Black Albumとか後期のファンタスマゴリアとか、名作が多いです。
このアルバムは初期、サードアルバムです。(1979年)。
ファーストの邦題「地獄に堕ちた野郎ども」(笑)も捨てがたいですが。

このバンドのスピード感たるや、ものごっつい。「早い」ではなく(十分早いですが)「スピード感」です。
このスピード感を体現できたのは、他にはウィラードだけと言ってもいいでしょう。
ていうかドラムが走ってる(笑)。
「走ってる」というのはバンド用語で、リズムがジャストより前に来てるという意味です。一般的には「下手」と同義語と考えていただいてけっこうです。
しかし、しかしダムド(とウィラード)においてのみ、ドラムは走っていなければならないのだ!!!!1!!

ドラムの人はラット・スキャビーズという名前なのですが、ウィラード結成時にJUNが「ラットみたいなドラム求む」とメンバー募集をかけて、応募して来たのがKYOYAだったらしいです。まさにラット・スキャビーズばりの走るドラム。
話がそれますがKYOYAは今ラフィンのドラムなんですね。

まあその「走るドラム」がダムドの最大の特徴であり魅力であると思うのですが、その他にも凝ったアレンジ、いい加減な演奏(笑)、ポップなメロディ、人を食ったような嘲笑うようなユーモア、バッキングなんだかソロなんだか、もうなんだかわからないキャプテン・センシブルのギター、ダムド最高。
クラッシュ、ピストルズと共に「3大パンクバンド」とも称される彼らですが、確かにパンク、特にこのアルバムは最高にパンキッシュ。
でありながら音楽的にも非常に高度で、しかもこれ考えてもできないっすよ。
「考えてできる」音楽もあるし、それはそれで好きなんですが、ダムドは持って生まれた資質がないとできないなあ、たぶん。
「こういうのかっこいいべ?」「お〜かっこいいじゃん!」みたいなノリで全てが成り立っているというか。
才能ない人がノリだけで音楽をやるとたいてい駄作になるのですが、ダムドはスリル!スピード!サスペンス!ですよ全く。どういうことですか。フォロワーが出ないのもよくわかります。
ていうか、それなりに後世に影響は残してるとは思いますが、でもみんな真似できなかったんだなあ。

1曲目「Love Song」、わずか2分21秒のジェットコースター、そして2曲目のタイトルチューン、1分48秒のハリケーンを皆様も体験してみてはいかがでしょうか。


posted by インサック at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

Elvis Costello & The Attractions / All This Useless Beauty

costello_ATUB.jpg

いいアルバムです。



エルヴィス・コステロの1996年のアルバム。数えたらコラボレーションを除けば17枚目のアルバムのようです。

おれはこの人大好きです。
ヴォーカリストとして、音楽家として、かなりすごい。プリンスくらいすごい。と思ってます。
R&B、パンク、ニューウェーヴあたりをベースとした音作りで、一聴するとオーソドックスだけど。とにかく楽曲として素晴らしい。
アレンジもツボを押さえたにくいヤツで、いわゆるロックリスナーの琴線に触れまくりです。

また、彼のアルバムはどれもクオリティが高く、いわゆる「はずれ」はほとんどありません。
時々趣味に走った非ポップアルバムを出しますが、これは好みが分かれるところですね。

ということで、アルバムとしてはどれも甲乙つけ難いです。
おれ的最高傑作は「Blood & Chocolate」なんですが、他のアルバムとは僅差です。最新アルバムの「The Delivery Man」も良かった。

コステロは1954年生まれなので、現在52歳。このアルバムを作った時点で42歳。
しばしばロックミュージックは「青春の音楽」みたいな形容をされますが、それは嘘だと思います、このアルバムを聴いていると。
得てして自分の年齢と折り合いをつけられずに表舞台から去り、趣味的な音楽を限られた人たちに届けることで充足してしまうミュージシャンがいますが(商業的な事情もあると思いますが)、いくつになってもスタイルを変えつつ、音楽的にも商業的にも成果を出し続けるコステロはすごいと思います。


posted by インサック at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

Roxy Music / Heart Still Beating

roxy.jpg

観念から始まり、肉体を獲得する軌跡。



Roxy Musicの最後期のライブアルバム。
1982年のラストアルバム「Avalon」リリース後のツアーのようですが、リリースされたのは1990年。
ライブということもあってかなりロック寄り、初期の曲はさすがに入ってないですが、中期〜後期の曲がバランス良く入っていて、ジョン・レノンのカヴァーもありということで、かなりお得感のある内容です。

ロキシー・ミュージックって、音の変化がかなり激しかったバンドだったと思います。
初期のキテレツエレクトロポップ、中期のロック、後期のダンディズム路線、どれも好きなんですが、それはヴォーカルのブライアン・フェリーのセンスなのかな、という気がします。
特に後期はほとんどフェリーのソロプロジェクトと化していた部分もあります。彼のソロアルバムとトーンが全く同じですし。
音楽的には、どんどん「本格的」になっていってたと思いますね。
最初はロンドンのアートスクールの、別に音楽好きというわけでもないちょっと尖った兄ちゃん連中が好き勝手やってたんだけど、どんどん音楽的才能を発揮していき、最後はルネサンス期の宗教画のごとき重厚で荘厳な美を体言してしまった、というか。

今の現役ミュージシャンに直接的な影響は与えていない(ていうか、聴かれていないんでしょう)と思いますが、おそらくJapanやDuran Duranなんかを経由して、今の日本のヴィジュアル系なんかにつながる系譜のかなり上のほうに位置するのかなあ。
そう言えば、最近日本では80年代の香りがするバンドっていないですねえ。ルナシーくらいが最後かな。
もう日本はラップ要素がないと商業音楽として成り立たないのかな。

Roxyみたいなバンドとか、ボウイみたいなヴォーカリストとか、ジミー・ペイジみたいなギタリストとかは、もう難しいんだろうな。
あ、ヘビメタ方面の皆様もつらいですよね。
ヘビメタって日本人のメンタリティには合ってる気がするんだけどなあ、リバイバルがあってもおかしくないと思います。
Roxy的なものは「ナシ」だと思いますが、残念ながら。

posted by インサック at 23:45| Comment(3) | TrackBack(2) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月10日

Prince / 3121

prince.jpg

2周目突入。



前作「Musicology」で熱く激しく復活した殿下の最新アルバム(2006年)。
全米1位を獲得したそうで、セールス的にも絶好調ですな!!長年のファンとしてはうれしい限りです。
質・セールス共に、何回目かの黄金期にあることは確かです。

今回のアルバムも非常にいいです。
一時期の高級志向から、いい意味で下世話になったというか、ポップミュージック=大衆音楽としてすごく魅力的だと思います。
なんとなく「1999」以前の感じがあります。
個人的には、プリンスって「1999」以前・以後でだいぶ雰囲気が変わると思うんですが、「1999」以前は、ソングライティングの才能はあるけどちょっと変わった黒人風ロック、といった趣なんですが、「1999」から「Sign of the Times」までは、従来の枠組みをぶち壊すポップモンスターとして恐るべき成長を遂げた、という感じでしょうか。
それ以降はわりと趣味的な音だったり、音の「質」をむやみに追求したりしながら、「Graffitti Bridge」とか「Emancipation」みたいな集大成を節目節目でリリースしてたような印象があります、個人的には。

で、今回のアルバムですが、その「集大成」の「1999以前版」という感じ。
だからと言って内容がしょぼいわけではなく、やはり彼の長い長いキャリアで培ったテクニックやワザが随所に活かされた。「2006年の初期プリンス」になっているわけです。矛盾した言い方だけど。

よく「アーティストは処女作に向かって成熟する」と言われますが、今作はまさにそれ。
全盛期のアルバムにあった「うっひょ〜!!」という興奮はないのですが、これだけ長くやっていて、傑作アルバムを何作もリリースして、まだこれだけの素晴らしいアルバムを出して来るとは、やはり天才としか言いようがありますまい。

そして、改めて思ったのですが、プリンスは「黒人音楽」ではない。
黒人音楽的なフレーバーはあるのですが、それはプリンスの音楽を構成する一要素にしか過ぎず、最終的には「プリンスの音はプリンスの音」であり、ワンアンドオンリーの存在であるわけです。
今回Tamarという女性ヴォーカリストがけっこうフィーチャーされてるんですが、彼女の声は「黒人音楽」かもね。



k.m.joeさん「はじまりはブラックミュージック」のエントリ
posted by インサック at 22:57| Comment(6) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

Clementine/Long Courrier

clementine.jpg

疲れた日にはこんな感じで。



フランス人シンガークレモンティーヌの1993年のアルバム。
なんでこのアルバムを持ってるのか覚えてないのですが、たぶんCDショップのポイントがたまって1枚無料になった時に選んだんだと思います。
ライナーにあるプロフィールはまあ嫌味で、いかにも「ミーはおフランスのシンガーざます、シェー!!」って感じです。
当時は渋谷系人脈の中で語られていたような記憶もあります。

最近仕事が忙しくて、というか、正確に言うと忙しくはないんですけど、とにかく遅く帰ることが多いのですが、そんな時は最高のアルバム。
あと、夏の暑い日にクーラーをガンガンにかけて聴くと最高。
音は、ふた昔前のおしゃれ。ボッサだったりフレンチポップだったり、そんな感じ。
まあ93年なんで、Andienみたいなキレのあるボッサのセンスもないわけですが、(ていうかボッサの引き合いにAndienはないだろう、わかりにくいだろう)それなりにいい感じです。
特にアルバム1曲めがスティーヴィー・ワンダーの「My Cherie Amour」なんですが、これが「こっちが原曲なのかな?」と思うほど秀逸なアレンジ。アレンジャーは川辺ヒロシ、Tokyo No.1 Soul Setの人ですね。
他にも大沢伸一(モンドグロッソ)、福富幸宏(ハウスな人、m-floのリミックス等)、井上富夫(ルースターズ、ブルートニック、Hobo King Band(佐野元春のバンド))、吉川忠英(ジャズなギターの人、小沢健一「球体の奏でる音楽」に参加)、戸田誠司(Shi-Shonen、Fairchild)、エスパー矢口こと矢口博康(Real Fish、サザン等)、当時の先端の人が多数参加してます。
ていうか、このアルバムほとんど日本人で制作されてるんですね。彼女「変なガイジン」だったのかな?

で、10曲めの「Jeremie」、超名曲です。
戸田誠司作曲なんだけど、やっぱおれこの人が書く曲好きだなああああ。
posted by インサック at 02:21| Comment(8) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

Bauhaus/Mask

bauhaus.jpg

バウハウスってかっこいいよね。



1981年作、バウハウスの2nd。
学生時代に良く聴いていたような思い出があるのですが、このアルバムが一番好きだったので、CDで買いなおしました。

当時はポジティヴ・パンクとかゴシックとか暗黒大王とか言われていたように思いますが、今聴くと普通にシンプルでストイックな、かっこいい音してますね。
けしてうまくはないんだけど、センス一発で聴かせてしまうというか。
古いは古いし、きょうびの新人バンドのほうが遥かにうまいし、サウンドプロダクションも優れているんですけどね、でもこっちのほうが素朴というか、これはこれで味がありますな。

この流れが拡大再生産(なのか劣化コピーなのか?)されて、今の日本のヴィジュアル系になってるのではないでしょうか。
正確には、バウハウスのストイックさを受け継いだのは所期バクチクとかデルジベットとかDEAD ENDとか、80年後半〜90年代前半のバンドまでで、その後の人たちはバウハウスなんて意識してないんだろうなあ。

あっという間に解散したようなイメージがあるんですが、その後ヴォーカルのピーター・マーフィーを除く3人で結成されたLove & Rocketsがあんなに売れるとは全然思いませんでした。Foo FightersもNew Orderもびっくりですな。

posted by インサック at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月30日

ABC/Lexicon of Love

abc.jpg

誰かやって。



1983年発売、ABCのデビュー・アルバムにして最高傑作。

当時の英国では「ニューロマンティック」と呼ばれるムーヴメントが起こっていて、Duran DuranとかCulture Clubなんかも流行ってましたね。
今から振り返ると、音楽的に疑問なバンドもたくさんいて、有象無象がうごめいていたイメージが強いですが、あれだけ「なんでもあり」な時代って貴重だったのかなあ、と思います。

で、このアルバムですが、今聴いても全く色あせない。これはプロデューサーのトレヴァー・ホーンの力が大きいと思います。
ちなみに彼が手がけたアーティストはバグルス、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、シール、シンプル・マインズ、ペット・ショップ・ボーイズ、アート・オブ・ノイズ、イエスなどですって。
彼は確かに80年代の洋楽の中で、確固としたスタイルを主張していた人でしたね。アレンジの「技」としてもオーケストラヒットとか、画期的だったと思います。

ABCというバンドはこのあと数枚アルバムを出したのですが、はっきり言ってつまんなかったです。ていうか、このデビューアルバムが出来良すぎ。
全編に渡ってキラキラでゴージャスでダンサブルでファンキーな、ちょっとくどいくらいの音でまとめられており、ヴォーカルのマーティン・フライの、ちょっと鼻にかかった「おれって男前だろ?」と言わんばかりの、これまたくどい声。
しかしこれがなかなかマッチしていて、いいんですわ。
世間的には「一発屋」という認識だと思うし、実際このアルバムはすごい売れたけど後はさっぱりな人たちだったんですけど、少なくともこのアルバムに収録されている曲はどれもすごくいいし、すごくいいアルバムだと思います。
2005年の今でも、この路線でやれば受けると思うんだけどなあ。誰かやってくんないかなあ。

posted by インサック at 03:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

Daisy Chainsaw/Eleventeen

daisy_chainsaw.jpg

好きか嫌いかと言われれば、好きです。



「徒花」という言葉がしっくり来るイギリスのアヴァンギャルドでポップなバンド、デイジーチェインソーのデビューアルバム(1992年)。

バイオグラフィーやディスコグラフィーについては、超詳しいファンサイト(日本語)がありますので参照してください。あと
こことか。

で、このバンドですが、とにかくヴォーカルのケイティに尽きます。
キ××イでキュート、あっちこっち浮遊する様は、全然タイプは違いますがビョークやケイト・ブッシュを彷彿とさせます。

日本のバンドでよくあるパターンなんですが、音楽的才能やセンスはあるけどいまいち華がないバンドが核弾頭的なヴォーカルを装備してブレイクするという。
音楽的主導権を握っているのはギターのクリスピンなんでしょうけど、「音楽的」と言うよりは、「いかにキレた音を出すか」という一点に全ての力を集中している感じがします。そして、
彼の「キレる音を出す」センスは相当なもんです。ピストルズやニルヴァーナくらいのレベルにはあります。
もちろんジョン・ライドンやカート・コベインは音楽的にも優れた作品を作っていましたので、単純に比較することはできませんが。

しかし、それだけではただのノイズであり、ポップミュージックとしての魅力はないわけです。ケイティがヴォーカルであることが、このバンドの「画龍点晴」なわけですね。
まあルックスもかわかったんですが、それがボロボロの下着で絶叫するというパフォーマンスはミン&クリナメンのようなものでしょうか。

で、このアルバムのリリース直後にケイティが脱退、バンドは別のヴォーカルを入れたりクリスピンが歌ったり、花代という芸者さんが入ったりしてたらしいですが、それはおれは全然知りません。
よくある一発屋だったのかと思ってたんですが、最近ケイティとクリスピアンで「Queen Adreena」というバンドを結成、なんかそれなりに評価されてるみたいです。
すごい興味あります。

posted by インサック at 23:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

Elvis Costello & Burt Bacharach/Painted From Memory

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歴史的名盤。



おれが敬愛するイギリスのおっさん、エルヴィス・コステロと20世紀最高のメロディメーカー、バート・バカラックの共作アルバム(1998年)。

映画「グレイス・オブ・マイハート」での共作がきっかけとなって生まれたアルバムだそうです。
バカラック氏のことは、名前くらいしか知らなかったのですが、調べたところディオンヌ・ワーウィックのヒット曲「Don't Make Me Over」(1962年)などを手がけているとのこと。
コステロもバカラックの「ベイビー・イッツ・ユー」(1961年シレルズでヒット)のカバーをしてます。
ていうかあの曲カバーだったんだ、初めて知った。

このアルバムは、すごくいいです。
一回無くしてしまったんですが、買いなおしてしまいました。そのくらい好きです。

おれはコステロのファンなのでコステロ側から聴くわけですが、コステロって稀代のメロディーメーカーでもあるのですが、中にはかなりマニアックな曲もあったりして、好きな人間以外にはちょっと難解というかとっつきにくい面もあったりするんですよ。
時代もあるんですが、パンクムーヴメントの中で出てきた人だし、カントリーにも造詣が深いし、一筋縄では行かない人ではあります。
そういう暗黒面は、このアルバムではかなり薄くなってる。

で、ヴォーカリストとしては、ひょっとして男性ヴォーカルでは世界で一番好きなんちゃうか、というくらい好きなのですが、このアルバムでは音楽に注ぐ力がバカラックと半分づつになったからか、歌にかなり力が入っている気がします。
また、バカラック氏は映画音楽も多数手がけている人で、あたかも架空の映画のサントラのようなスタンダードさがあり(もちろんコステロっぽさを感じるメロディーも随所にあるのですが)、普段よりも「ヴォーカリスト」に重心が置かれているような感じです。

コステロが自分のアルバムで毎回毎回こんなんばっかり出してたらさすがに食傷すると思いますが、たまにはこういう趣もよろしいんじゃないでしょうか。
posted by インサック at 00:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月21日

Keziah Jones/Black Orpheus

kizaiah_black.jpg

キザイアはキザイア。



前作「Liquid Sunshine」(1999年)より4年ぶりのキザイア・ジョーンズの4枚目のアルバム(2003年)。
こないだ「キザイアって今どうなってるのかな〜」と思って検索してみて、初めてこのアルバムが出ていることを知ったという!
まあタイにいた時だからしょうがない。
タイでは洋楽や邦楽って、ほんと有名どころしか売ってないんですよ。
だからキザイアとかThey Might Be GiantsとかTheピーズとかは買えないんです。
中華ものとか韓国ものも売ってるので、広く浅く聴くにはいい場所かも。マレーシアのほうがもっといろいろありますけどね。
でも、世界で最も色々なCDが入手できるのって、実は日本だと思います。

で、キザイアなんですけど、ちょっと形容し難い音楽性の人ですね。本人はナイジェリア人で、ヨルバ族の族長の息子らしいです。で、ロンドンの路上でバスキングしていたという。

世間的には一応「ファンク」や「ブルース」の一種として捉えられているみたいですが、そう思って聴くとかなり肩透かしを食らうんじゃないでしょうか。
これを「ファンク」だと感じる人は、かなりファンクを聞き込んで血肉化してる人じゃないですかね。
おれはジャンルを系統立てて聴くようなまじめなリスナーではないのでよくわかりませんが、キザイアがすごくかっこいいとは思います。

1st、2ndは、アコースティックギターをパーカッションのように操る怒涛のプレイスタイルがかなり衝撃でした。どうやって弾いてるのか全然わからなかった。
3rdの「リキッド・サンシャイン」は、その反動かかなり内省的な内容で、しかもそのあと全然リリースがなかったので、苦しい時期なのかな〜と思ってました。
で、この名作映画のタイトルを冠した4枚目ですが、なかなかいい感じです。
初期の激しいスタイルと3枚目がうまくブレンドされたというか、奥行きが深くなって、曲のメジャー感も増し、うん、いいんじゃないですかね。好き。

しかし、このような極めてアーティスティックな音が現在のメジャー・シーンでどうかというと、商業的にはかなり厳しいんじゃないですかね。でもいいです。
ていうか、キザイアってセールス的にはどうなんだろうなあ?そんな売れたという話も聞いたことないし。
まあ世の中素晴らしい音楽を作っていても不遇にしてブレイクしなかった人なんて星の数ほどいますしね。
願わくば彼が音楽活動を続けていけるくらいのセールスを記録して、次のアルバムを今度はもう少し早く出せるような環境になればいいなあ。
次はもっとすごくなる予感はします。がんばれキザイア。


posted by インサック at 22:54| Comment(5) | TrackBack(1) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

BOW WOW WOW/See Jungle

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今でも十分かっこいい一発屋。



もう記憶が定かではないのですが、1980年代の初めに一瞬流行ったイギリスの一発屋、バウワウワウの12インチ(死語)集?クレジットは1981,1982年になっています。
このジャケットはファーストアルバムのもので、原題は忘れたけど邦題は「ジャングルでファン!ファン!ファン!」だったはず(笑)。
構図はモネかマネの著名な絵画へのオマージュですが、ヴォーカルのアナベラはこのとき17歳。で、アナベラのお母さんが裁判起こしてアルバムの発売が延期になった、ということもあったそうです。
ま、おれもリアルタイムで聴いてたわけではないんですけどね。

で、音ですが、ひとことで言えば「ジャングル・ビート」?カリプソのようなウェスタンのような、今から聴くとドラムン・ベースにも通じるようなリズムです。
ドラムはスネアよりもフロアタムをドンドコたたき、ベースはチョッパーだったりありえないほどハイフレットでずっと弾いてたり、コーラスというより雄たけびだったりヴォーカルはずっと「きゃっほー!」みたいな感じだし、すごく個性的です。
思えば80年代のイギリスのロックって、こういう突拍子もないものが多かったような気がするなあ。ロキシーとかアダム・アントとか。

プロデュースがセックス・ピストルズの仕掛け人だったマルコム・マクラーレンだったり、アナベラはモヒカンだったり、すぐ解散したりで飛び道具感満載のバンドですが、音だけ聴くと面白い。
でもこの芸風で長く続けるのは無理だろうな。ひとつの色だけで長いこと続けるのは、やっぱり既存の音楽の枠内でしか難しいんでしょうね。
例えば日本にウィラードというバンドがあって、もう20年くらい海賊とか切り裂きジャックとか吸血鬼とか髑髏とか墓場とか、そんなおどろおどろしいものをテーマにしているバンドがあるのですが、音的にはわりとオーソドックスなパンクだとかロックを基調にしてるんですよね。
そういうのだったらまた違うんでしょうけど、音の構造自体が画期的だと、よっぽど大衆の支持を得るか、同じ傾向のグループが同時多発的に発生して、ジャンルを形成しないと続かないんだと思います。前者だと「孤高」みたいになってアングラ化するケースが多いかな。後者の例だとラップとかグランジとか。
日本ではバウワウワウをかなりパクって意識した「ガラパゴス」というバンドがあったのですが、アルバム3枚で解散してしまいました。ラストアルバムではまったく新しい音楽が生まれつつあったのですが、惜しかった。ヴォーカルは布袋の妹さんでした、確か。

検索してみたら、バウワウワウのアルバムって今でもけっこう入手できるんですね。
根強い評価があるんでしょうか、それもむべなるかな。この音で今やったら、そこそこ受けると思います。
つんくやらないかな。

posted by インサック at 23:06| Comment(8) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月18日

David Bowie/Ziggy Stardust

davidbowie.jpg

捨て曲なし。



1972年発売、ロック史に燦然と輝く超名盤。
1曲目の「Five Years」からラストの「Rock'n'Roll Suicide」まで、名曲だけが入っているアルバムです。
久しぶりに聴いてみたら、意外にアコースティックでした。
記憶ではもっとぶっとんだアルバムだったんですが、実はもろ「ロック!」みたいな曲ってあんまり入ってないんですね。

なんか改めて書くこともないですね、このアルバム。
いいアルバムです。
たまにはこんなんで終わっとくか。
posted by インサック at 01:01| Comment(9) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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