2009年07月25日

Girly Berry / Stop me babe !

girleberry_stopmebabe.jpg

思ってたより良かったです。



Girly Berryの,ミニアルバムを加えると6枚目のアルバム(2008年)。
「タイのモー娘。」と前の会社の駐在員のおっさんが言ってました。
違うと思います。

彼女たちは2002年デビュー、もう7年です!!
デビュー時は絶対2〜3年で消えると思っていたのですが、China DollsもZAZAも亡き今、タイ最長寿ガールズグループではないでしょうか?
こんなに長くやっているのに、歌がぜんぜんうまくならないのはどういうことでしょうか?

最近のアルバムでは変に高級路線に走っていたのですが歌がついていっていない、という台無し状態で、曲も昔の屈託の無さが失われ、「もうGirly BerryのCDは聴かないことにしよう」と思っていたのですが、なぜか購入してしまいました。

内容ですが、思ったほど悪くないです。
カバーアルバムみたいなので、元曲がいいというのもあるんでしょうね。
懐かしいアナン・ナンワーの「タルン」もカバーされてました。
2ndくらいまでは、まさにタイポップスの縮図のようないい感じのポップアルバムで、素で好きでした。
3rdくらいから悪い意味で今風になってしまった印象があるのですが、昔のポップさがちょっと戻ったような気がします。
曲的にはいい曲多いのですが、惜しむらくは、カバーなので彼女たちの歌唱力を考慮して作られていない(笑)。
RSにはNeko JumpやFour Modなどのアイドルが多数在籍しており、けして歌がうまいわけではないです(個人的には、Neko Jumpは実はけっこううまいのではないかと思ってますが)。
しかし、彼女たちの魅力が最大限に発揮できる楽曲を提供する制作陣がいて、ポップスとしてかなり完成度高い形で仕上げています。
Girly Berryの場合、そういう「彼女たちの魅力を最大限に引き出す音作り」というのが確立していない気がします。
まあ、このアルバムでも聴けるような、ラップ系の音に合わせて腰を振るのがGirly Berryだ!!と言われれば同意せざるを得ませんが(笑)。


アルバム1曲目「Doo ter tum」。
やっぱり映像込みで楽しむものなんでしょうね。


posted by インサック at 14:29| バンコク ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

Maha Dewi / Dewi Cinta

mahadewi.jpg

あなどれん。



Dewi Dewiからキャロライナが抜けて二人組となり、グループ名も「Maha Dewi」になりました(2009年)。

前作と同じくAhmad Dhaniが全面プロデュース。
Dewaのヒット曲が約半分を占めるという、前作と同じコンセプトですね。
アルバムタイトル曲「Dewi Cinta」すら、Dewaの2004年のアルバムLaskar Cintaの1曲目「Pangeran Cinta」の異名同曲です。

前作でも異彩を放っていたShinta(今作では"Tata Mahadewi"とクレジットされています)のヴォーカルはますますスモーキーに迫力を増しており、特にバラードでの歌い上げ感は唯一無二の個性を感じます。
もう一人のPurieもちょっとハスキー系で、声質的にはぜんぜんかわいくありません(笑)。
脱退したCarolinaはキャンディヴォイスだったんですが、この二人だと曲が普通にポップスでもロックに聴こえてしまいます。
かつ、DewaのヴォーカルOnceの、メランコリックなテイストに通じるものがあり、これはこれでなかなかいいんじゃないでしょうか?

アルバム前半は、ラップをフィーチャーしつつもDewaっぽさが強い感じでいまいち面白みに欠けるのですが、前作のリード曲「Doktor Cinta」をショートミックスした6曲目「Intro..Intro..Intro」以降はイェイイェイのウォウウォウなドライブ感で突っ走る、インドネシアのCDによくある後半盛り上がるタイプのアルバムですね。
なんかPurieとTataのヴォーカルのバトル的な様相もあったりして、かなり聴き応えあります。
しつこいですが、特にTataのヴォーカルはいいわ〜。
一聴の価値ありだと思います。

後半は音の使い方からアレンジから、ビートロックありラップありレゲエあり、Dhaniらしい工夫が凝らされています。
やはり彼はこういう作りこんだロックを作らせると世界レベルです。



タイトル曲「Dewi Cinta」。
髪の長い方がTataですね(見ればわかるか)。
こんな顔してあんな声出るんだなあ。


posted by インサック at 22:23| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

Maia / Sang Juara

maia.jpg

日本でもこういう人いないかな…



Ratuを解散し、DewaのDhaniと離婚したMaia Estiantyの新プロジェクトMaia(マヤ)です(2009年)。
メンバーはMaiaと新人のMeychanの2人。

Ratuの時は、正直Dhaniがかなりやってたんじゃないの、と思っていたのですが、Maiaの才能がすごかったんだと思い知らされました、このアルバム。
椎名林檎のデビュー時も、ぶっちゃけ亀田誠治の力だろうと思っていたこともあったのですが、それと似た感じでしょうか(Dhaniも亀ちゃんも才能あふれるミュージシャンだと思いますが)。

アルバムは、初期の布袋Jesus Jonesに通じるデジロック/ビッグ・ビートを基調に、やはりアジアで売れるためには必須のバラードが、7:3くらいの割合で構成されています。
個人的には、パンクとテクノというのは二大凶暴な音楽ジャンルという感覚があって、例えばProdigyとかNINとか、最強に凶暴な感じがするんですが、このジャンルって日本ではあまり受けないですよね。ブンブンサテライツくらいでしょうか。
パンクは、日本だとブルーハーツ=パンクみたいな解釈をされる感じがしますね。
ブルーハーツはおれも大好きなバンドですが、パンクかと言われるとそうでもないような気が。
その後ブルハのフォロワーが「やさしさロック」みたいな感じで取り上げられたりして、ちょっと違うな〜という気がしていました。
要するに、おれがパンクやテクノに感じた凶暴性というのは、あくまでも音楽的に凶暴(主流に対するアンチテーゼという意味で)ということなんだろうと思います。

デジロックが最終的にメインストリームになったかというと、なってなくて、というかもはや忘れ去られたジャンルになってますよね。
まあPerfumeは十分に(音楽的に)凶暴であると思いますが。

で、このMaiaなのですが、そんな80年代後半〜90年代初期に勃興したデジロックを覚えているおっさんなら涙なくしては聴けない音です。
しかも、マイナーに自己満足するのではなく、メジャー感にあふれたスケール感です。
Mellyもそうだし、このMaiaにしても、日本でこのテイスト&クオリティは絶対いけると思うんですがどうでしょうか。
だってもう変なラップもどきとか、R&Bぽい(「ぽい」だけ)歌い上げ女ヴォーカルなんて、もう聴きたくないじゃないですか?
結局閉塞した音楽業界を再生するのは、そんなマーケティング主導で作られた音楽じゃなくて、志が高くかつ才能のあるミュージシャンが、マーケットとの折り合いも考慮したうえで作り上げるものだと思うんですよ。
そういう意味で林檎もPerfume(ヤスタカ)も、ガンガンに売れて欲しいです。
そしてフォロワーが全部コケて、スタイルの模倣ではだめだと思い知らせて欲しいです。

ま、そんなたわごとは全ておいといても、このアルバム最高。Maia最高。


アルバム1曲目「Pangkhianat Cinta」。
Cinta Lauraという人をフィーチャーしています。
画面左からMeychan、Cinta Laura、Maia。
Meychanいいですね。





posted by インサック at 15:40| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

Perfume / 凵iトライアングル)

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ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず



というのは方丈記の一文ですが、まさにそんな感じ、Perfumeのサードアルバムです(2009年)。

前作「GAME」は2008年のベストアルバムに挙げさせてもらいましたが、さすがヤスタカ「GAME2」は作りませんでした。
「GAME」では、一見コンサバに聴こえるシングルとアグレッシヴなアルバム向け書き下ろし曲が、まるで最初から意図されたような統一感で配置されたアルバムでしたが、今回もそんな感じです。
シングル曲はリマスターされ、アルバムのトーンの統一が図られていますね。
その他にも細やかな仕事がされてて、例えばわずか48秒の「Take Off」から始まることによって「Love The World」は全く新鮮に聴こえます。
また、この曲は現時点でのPerfumeのベストトラックだと思います。
ミックスしなおされた「edge」と「願い」は、既発表のヴァージョンはデモだったのか?と思うほどの完成度です。
また、このアルバムの白眉である「NIGHT FLIGHT」には、Yazoo(Yaz)Human League初期Depeche Mode、からNew OrderDaft PunkJusticeといった、英国ニューウェーヴ/エレポップからテクノポップ・テクノ・ハウス・エレクトロニカに至る、電子音楽の歴史が全て詰まっています。
と言ってもぱくっているわけではなく、ヤスタカが血肉化し、咀嚼したうえでフィードバックされている感がありますね。
その点、ポリリズムとUnderworldのようなあからさまな類似点はなくなっています。
(ポリリズムについては、個人的にはサンプリングの範疇だと思いますが)

その他新曲群は、安易にカテゴリできないものになってます。まあ強いて言うとポップスかな…
前作の「シークレット・シークレット」「セラミックガール」「Puppy Love」のような中毒性のあるポップナンバーではありませんが、幅と深さが増したというか、アプローチの方法が違うというか、深度を増したサウンドプロダクションになっています。
コンサバに聴こえてしまうかも知れませんが、繰り返し聴きたくなるのはこの考え抜かれた音によるものでしょう。ぞっとします。

ということで、前作「GAME」とはだいぶ趣が違った内容になっており、Amazonのレビューなんかでも賛否両論になっているみたいです。
個人的には、賛否両論になるようなアルバムのほうが好きですが。
これは、YMOが「Solid State Survivor」の後に「BGM」を出した状況とすごく似ていると思います。
あの当時をリアルタイムで経験した人ならわかってもらえると思いますが、当時のYMOファンは「ライディーン2」を期待していました。
しかしリリースされたのは、あの難解で地味な(と未熟者のおれは感じた)アルバムでした。
当時はかなり落胆したのですが、今振り返ると、むしろ「BGM」のほうが好きですし、一般的な評価としても「BGM」をYMOのベストに推す人はかなりいると思います。

今回のアルバムは「BGM」なんじゃないかなと思います。
あれよりキャッチーでポップですが(笑)。
後世ではGAMEより評価されるのかも。
おれとしては、ちょっと甲乙つけがたいですね。

また、よく「初音ミクでいいじゃん」とも言われるPerfumeのヴォーカルですが、今回ますますこの3人じゃないと成立しない内容になっていると思います。
奇しくも、ヴォーカルが最も少ない「Speed of Sound」を聴けばそう感じると思います。
ヤスタカが言っていたと思うのですが、声を加工しても個性がなくなるわけではないんです。
じゃあロジャーとかどうすんの、という話ですし、Daft Punkなんか声どころか誰がやってるかもわかりませんよ(彼らはステージではロボット風のマスクをつけています)。
初音ミク云々と言う人は、たぶんディープ・パープルのヴォーカルがイアン・ギランからロバート・プラントに変わっても気付かないのでしょう。



posted by インサック at 16:20| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

Agnes Monica / Sacredly Agnezious

agnes_monica.jpg

スケールでかい!



もはやインドネシア有数のポップ・イコンとなったアグネス・モニカの新譜(2009年)。
スンダランド様によれば、ちょっと前に出したシングル「マタハリク」でMTV Most Favourite Femaleに選ばれ、携帯用のダウンロード数も、150万回を超える人気だそうです。

前作「Whaddup, A' ?!」はかなり黒人寄り、というかヒップホップ的で、ポップ感が後退した印象でした。
セールス的にはめちゃめちゃ売れたと思いますが、個人的には前々作「..and the story goes.....」のほうが好きでした。

今回はタイトルからして大仰かつ自分の名前を入れるという、ヒップホップ黒人がやりそうな俺様センス、ということでさらに黒人化するのか…!と思ったら、そうでもありませんでした。
むしろ特定のジャンルにとらわれない、スケールの大きい佳曲満載という感じです。
元々歌手としての才能は持っていた人だと思いますが、今回はシンガーとしてのキャパシティがぐっと上がったような気がします。
前作のようなスパルタンな力押しは減り、表現の幅が広がっています。
特にバラードで顕著でしょうか。
バラード自体、ネシア的な感覚はあまりなく、かといって洋楽ぽくもなく、すごくいい感じになってますね。
プロダクションもスキがなく、曲調もバラエティに富んでおり、売れなきゃおかしいでしょ、という、ヒットアルバムの持つ風格を感じます。
スタイルうんぬんではなく、純粋に音楽の力とアグネスの力量で成り立つ骨太のアルバム。
実際これは前作を上回るメガヒットになると思います。



ヒットメーカーDewiq作のロックナンバー「Janji-Janji」(3:40くらいから)。
かあっちょいい〜。



posted by インサック at 09:00| バンコク ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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